中国で懸念されている細菌感染症がアイルランドで検出される

 


中国で懸念されている細菌感染症がアイルランドで発見

Irish Times 2023/11/26

Bacterial infection causing concern in China detected in Ireland

アイルランドで数年ぶりのマイコプラズマ肺炎のアウトブレイクが10月に発生したと健康保護監視センターが警告


小児の集団肺炎が発生し、学校閉鎖になった北京の小学校。

中国での呼吸器疾患の急増に関係する細菌感染症が、アイルランドの地域社会でも増加していることを当局が確認した。

先月、アイルランド健康保護監視センター(HPSC)に報告されたマイコプラズマ肺炎の発生は「ここ数年」で初めてだったという。

最近、中国で小児の呼吸器疾患と肺炎の集団感染が急増しているため、先週、世界保健機関から詳細情報の公式要請があった。

中国は今回、異常な疾患や新たな疾患は検出されていないとし、疾患の増加は新型コロナウイルス、RSウイルス、肺炎マイコプラズマのせいだとしている。

情報は依然として乏しいが、状況は健康保護監視センターや新興健康脅威庁などのアイルランド当局によって監視されている。

アイルランドでは現在、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症のレベルは比較的低い水準にあるが、昨年経験したのと同様の RSウイルスの初期の波が小児病院を圧迫している。今月初めには 300人近くが RSウイルスで入院したが、そのほとんどが乳児だった。

健康保護監視センターによると、マイコプラズマ肺炎はアイルランドでは届出の対象となる病気ではない。ただし、マイコプラズマ肺炎の「アウトブレイク」は届出の対象となる。

10月に 1件の市中感染が報告されたが、これは数年ぶりのことだという。GPによるこのこの病原菌の検出は増加しており、10月に 6件、11月に 9件が通知された。今年はこれまでに 19件の感染者が発生しているが、2022年にはわずか 1件だった。

病院での検出数は依然として低い水準にあり、今年これまでに報告された症例は 13件で、2022年には 77件であった。9月以降、若干の増加が認められている。

マイコプラズマ・ニューモニエは肺感染症を引き起こす細菌であり、肺炎の一般的な原因だ。症例は夏と初秋に多く発生し、病気のピークは 3~7 年ごとに起こる。