11月の初旬もアメリカは季節外れの寒さと降雪が予想されています。
(参考記事)全米に歴史的な寒波が到来。2億5000万人以上のアメリカ人に影響を与える可能性
BDW 2023年10月31日
雨、雪、寒さが北部平原を襲い、作物の収穫が停止に陥る
agweek.com 2023/11/02
Row crop harvest grinds to a halt after rain, snow and cold hit northern Plains
雪と季節外れの寒さにより、10月下旬にノースダコタ州とミネソタ州北西部の全域で秋の収穫が延期になった。
ノースダコタ州グランドフォークスの国立気象局事務所によると、10月26日から 27日にかけて平原北部を横切った冬の嵐により、ノースダコタ州ウォルシュ郡のランキン町には、18インチ(45センチ)もの雪が降り積もった。
ウォッシュバーンとハーベイで 14インチ、マイノットとウィリストンで 11インチの積雪があった。さらに東では、リーズでは 8インチ、ラリモアとグラフトンでは 8.5インチが報告された。
嵐の後、雪に覆われた地域では最低気温が 10度台(摂氏で氷点下 10℃以下)にまで下がり、翌週の数日間は 1日の最高気温が氷点下で続いた。
一方、雪が降るほど気温が下がらなかったノースダコタ州とミネソタ州北西部の一部の地域では雨が降り、作物の収穫が遅れた。
ノースダコタ州のヒマワリの収穫は、暴風雨が州を通過した時点で半分にも満たなかった。
米国農務省国家農業統計局によると、2023年10月29日までの週の時点で、州内のヒマワリの 38%が収穫された。2022年には、ノースダコタ州のヒマワリの 59%が収穫されていた。
同庁によると、平均して10月29日までにヒマワリの 47%が収穫されたという。
ノースダコタ州北東部のラングドンでは、10月31日に 1.5インチの雪が降り、前週の嵐による 5.5インチの積雪がさらに増えた。ノースダコタ州立大学ラングドン研究拡張ディレクターのランディ・メルホフ氏によると、初雪が降ったとき、一部のヒマワリ、トウモロコシ、大豆畑は収穫されなかったという。
「トウモロコシとヒマワリは少なくとも半分は残っています。中には来春まで待たなければならない生産者もいるかもしれない」とメルホフ氏は語った。
「予報では、11月4日から 5日の週末に別の暴風雪がこの地域を襲う予定で、もしそうなれば収穫期は終わってしまうでしょう」と氏は語った。