中国の科学者たちが「DNAベースのコンピュータ」ユニットの開発に成功

 

新華社通信の報道ですが、読んでもよくわかりません。論文はネイチャーに掲載されたとありまして、探してみましたら、以下にありました。

汎用 DNA コンピューティング用の DNA ベースのプログラマブル ゲート アレイ
DNA-based programmable gate arrays for general-purpose DNA computing
nature.com2023/09/13


中国の科学者たちがDNAベースのプログラマブルコンピューティングデバイスを設計

新華社 2023/09/15

Chinese scientists design DNA-based programmable computing device

中国の科学者たちが、DNA分子に基づいた新しいタイプの汎用でプログラム可能なコンピューティングユニットを開発し、DNAコンピュータの構築に向けた重要な一歩を踏み出した。

過去数十年間に使用されてきた広く知られている集積回路は、ほとんどが半導体をベースとした電子的および光子的なものだが、遺伝コードを使用した液相回路は、アルゴリズムのエンコードと実行における大規模な並列処理の大きな可能性を秘めたまったく新しいコンピューティング戦略だ。

ただし、生体分子は液体中で拡散して混合する傾向があるため、この戦略を汎用コンピューティングに適用することは困難だった。

学術誌ネイチャーに今週掲載された研究では、多層 DNA ベースのプログラマブル・ゲート・アレイ (DPGA) の統合によって 2次方程式を解くことができるシステムが実証された。

上海交通大学の研究者たちは、約 500本の DNA 鎖を持つ 30個の論理ゲートで構成される 3層のカスケード DPGA でデバイスを組み立てた。これは分子のランダムな衝突を制御する働きがある。

彼らは、少数のヌクレオチドで構成される一本鎖ポリマーを均一な送信信号として使用すると、汎用コンピューティング向けに、漏れを最小限に抑え、高い忠実度で大規模集積回路を確実に統合できることを発見した。

研究によれば、この装置はアナログデジタルコンバーターを備えており、疾患関連のマイクロ RNA を分類するために使用できるという。