この「赤血球分化」という言葉に関しては、もともと血液っていうのは、骨髄で作られる造血幹細胞というものが分化して、赤血球・白血球・血小板などになっていくということのようなのですが、そのうちの赤血球の分化が抑制されるようです。

これが悪いことなのか良いことなのかよくわかりません。良いことの気はしませんが。

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抗 SARS-CoV-2 BNT162b2 ワクチンは、ヒト赤白血病 K562 細胞におけるミトラマイシン誘導性の赤血球分化と胚胎児グロビン遺伝子の発現を抑制する

biorxiv.org 2023/09/07

The anti-SARS-CoV-2 BNT162b2 vaccine suppresses mithramycin-induced erythroid differentiation and expression of embryo-fetal globin genes in human erythroleukemia K562 cells

概要

SARS-CoV-2 スパイクタンパク質 ( Sタンパク質) は、ACE2 受容体との効率的な相互作用を通じて、SARS-CoV2 感染の初期段階で重要な役割を果たす。

Sタンパク質は RNA ベースの新型コロナウイルスワクチンによって産生され、いくつかの組織の細胞に損傷を与えたり、RNAベースの新型コロナウイルスワクチンのいくつかの重要な副作用の原因となっていると仮説が立てられている。

この研究の目的は、赤血球生成のいくつかの段階を模倣するモデル系として過去に集中的に研究されてきたヒト K562 細胞株の赤血球分化に対する BNT162b2 ワクチンの効果を検証することであった。

われわれは、BNT162b2 ワクチンがミトラマイシン誘導性の K562 細胞の赤血球分化を抑制することを発見した。

逆転写 PCR およびウェスタンブロットアッセイにより、赤血球分化の抑制がα-グロビンおよび γ-グロビン mRNA 蓄積の発現の急激な阻害と関連していることが実証された。 ε-グロビンおよびε-グロビン mRNA の蓄積の阻害も観察された。

さらに、SARS-CoV-2 スパイクタンパク質と、K562 細胞によって産生される主要なヘモグロビンである Hb ポートランドとの間の直接相互作用を示唆するインシリコ研究を提供する。

この研究は、SARS-CoV-2感染、または COVID-19 ワクチン接種後の造血パラメータの変化の可能性について細心の注意を払う必要があることを示唆する情報を提供する。