薬価300万円の効かない上に副作用の多いアルツハイマー病薬が正式承認

 

なんでもかんでもこんな感じになっていくのでしょうか。

医師の大脇幸志郎さんは、以下の点を指摘しています。

大脇幸志郎さんが問題視する点

> たいへん偏った報道。効かないという最も重要な点が抜けているので何もかも逆の意味に見える。これも偏ってるだけじゃなく誤報だな。βアミロイドは原因物質ではない。 0waki

> アデュカヌマブが効かなかったことによって、βアミロイドを標的にしてもだめだということが証明された。だからレカネマブは審査するまでもなく落とすべきだった。 0waki

> で、効かないことから目を逸らすために値段を話題にするわけです。「レカネマブの薬価が投げかける課題は重い。」いいえ。承認しなければいいだけです。 0waki

(参考報道) 認知症新薬の価格は年300万円? (毎日新聞 2023/08/21)


アルツハイマー病新薬「レカネマブ」承認へ 原因物質を除去、国内初

朝日新聞 DIGITAL 2023/08/21

日本の製薬大手エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」について、厚生労働省の専門家部会が21日、国内での製造販売承認を了承した。正式に承認されれば、認知症の原因物質を除去する初めての治療薬となる。今後、厚労相が正式承認する。

アルツハイマー病は脳の神経細胞が壊れ、認知機能が徐々に低下する病気。脳内に「アミロイドβ(Aβ)」という異常なたんぱく質がたまることが原因と考えられている。

既存の認知症薬は神経の働きを活発にして症状の緩和を図るが、レカネマブは病気の原因となるAβを除去し、進行を抑えることを狙う。

対象は、軽度認知症と、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の人。壊れた神経細胞の再生は難しいため、症状が進んだ人は対象となっていない。

投与前に脳内にAβがたまっていることを検査で確認。2週間に1回、静脈内に点滴で投与する。

約1800人が参加した国際的な臨床試験(治験)では、18カ月の投与で、偽薬と比べて記憶力や判断力などの程度を評価するスコアの悪化が27%抑えられた。

一方で、薬を使った人の12・6%に脳内の浮腫、17・3%に微小出血が報告されるなど副作用も確認された。米国では、レカネマブを使う前に、検査で副作用が出やすいとされる遺伝子型かどうかを調べることが推奨された。