アメリカ最大の小麦生産地であるカンザス州の収穫量が1957年以来最低になる見通し

 


カンザス州の小麦収穫量が歴史的に少なくなる見込み

12NEWS 2023/06/06

Kansas wheat harvest looks to be historically small

米国の穀倉地帯と呼ばれているカンザス州だが、今年、同州の小麦は過去60年以上で最小の収穫量となる模様だ。

これは、農家から食料品店の消費者に至るまで、直接的な影響が出る可能性がある事態だ。

カンザス州の製粉工場はおそらく東ヨーロッパで栽培された小麦を購入する必要があるだろう。

カンザス州は何十年もの間、小麦生産において全米をリードしてきた。米国自体が、小麦の輸出で世界をリードしている。

しかし、過去2年間の干ばつにより、カンザス州では多くの作物が枯れてしまった。

カンザス州の小麦収穫量は 1957年以来最低となりつつある。1957年は、アイゼンハワー政権が意図的に小麦生産を抑制した年だった。

昨年、カンザス州は 2億4,400万ブッシェルの硬質赤色冬小麦を生産した。

「今年の収穫量は平均して 1エーカー当たり 30ブッシェルになると予測しています」と農家のヘイデン・ゲッターマン氏は語った。「そのような推定では、週あたり 1億 7,800万ブッシェルになります。これは通常の生産量よりも大幅に減少しています。影響は出るでしょうね」

しかし、彼らは収穫に向けて穏やかで楽観的な態度を保っている。彼らは、来年がより良い年になることを願っていると述べている。

「私たちは母なる自然が私たちに与えてくれるものに直面しています」とゲッターマン氏は語った。「今年のような年でも、それは人生の一部にすぎません。必ず次の年があります」