パシフィック・ウェスタン銀行がそろそろ

日経の記事をご紹介しますが、株価は連日 -10%レベルで下がっていまして、こういうのを見て、預金をしている顧客が、「その預金をどうするか」というのは、とても容易に予想できます。すでに、預金の 20%の流出があったことを、銀行自体が認めています。

パシフィック・ウェスタン銀行の親会社の3月23日の株価

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米銀パックウェスト、投資会社から14億ドル調達

日本経済新聞 2023/03/23

米銀持ち株会社パックウェスト・バンコープは22日、傘下銀行のパシフィック・ウェスタン・バンクが米投資会社のアトラスSPパートナーズから14億ドル(約1850億円)の資金を調達したと発表した。

米銀シリコンバレーバンク破綻後の信用不安でパシフィック・ウェスタンからも預金が流出し、流動性の強化を迫られた。

カリフォルニア州地盤のパシフィック・ウェスタンは総資産が411億ドル(約5兆4000億円)と全米53位の中堅銀行で、中小・ベンチャー企業向けの商業銀行業務を手がける

22日に開示した資料によると、20日時点の預金総額は271億ドル (約3兆5000億円)と2022年12月末から68億ドル(2割)減った。大半がベンチャー向け銀行事業からの流出で、シリコンバレーバンク破綻の影響で預金引き出しが殺到したとみられる。

パシフィック・ウェスタンは資金繰り強化の一環として、アトラスSPパートナーズから資産担保型の融資で14億ドルを調達した。

同社は米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントなどが昨秋、スイスの金融大手クレディ・スイス・グループの証券化事業を買収して立ち上げた会社だ。

米連邦準備理事会(FRB)の「連銀窓口」といわれる融資枠から105億ドル(約1兆4000億円)、シリコンバレーバンクの破綻後に新設された「銀行タームファンディングプログラム」から21億ドル (約2700億円)を借り入れるなど、公的な資金繰り支援策も多く活用した。

この結果、パシフィック・ウェスタンの20日時点の利用可能な現金は114億ドル (約1兆5000億円)以上になり、預金保険の保護対象外の預金95億ドル (約1兆2500億円)を上回るという。

同行のポール・テイラー最高経営責任者(CEO)は声明で「過去1週間における預金と流動性の安定に勇気づけられている」と述べた。一方、同行は財務基盤の強化に向けて増資も検討したものの、足元の不安定な相場環境を踏まえ見送ったことも明かした。

持ち株会社のパックウェストの株価は21日までの2週間で5割超下落し、22日も10%超下げる場面があった。