「サル痘ニュース」カテゴリーアーカイブ

WHOがサル痘の名称を「MPOX」へと変更の見込み

 

MPOXって、サル痘の Monkey Pox を略しただけですね。


WHO、サル痘の名前を「MPOX」に変更予定

Reuters 2022/11/23

世界保健機関は、今年初めに米国で足場を築いたウイルスの汚名を着せるために、サル痘を「MPOX」と改名することを計画していると、ポリティコは11月22日に報じた。

早ければ11月23日にも発表される可能性があるこの決定は、バイデン高官からの圧力の高まりに対応するものであり、バイデン高官は非公式にWHOの指導者に名前を変更するよう促した、とポリティコは付け加えた。

[犬がサル痘感染]という報道

 

(※) サル、犬ときて、次にキジが感染すれば、桃太郎の出番ですね。


犬がサル痘感染 初報告受けWHOが注意喚起

AFP BB 2022/08/18

世界保健機関(WHO)は17日、サル痘の人から犬への感染が初めて報告されたことを受け、感染者に対して動物への接触を避けるよう呼び掛けた。

人から犬への感染事例は、仏パリで同居している男性2人とイタリアングレイハウンドの間でのもので、英医学誌ランセットで先週発表された。WHOでサル痘の技術責任者を務めるロザムンド・ルイス氏は記者会見で、人から動物への感染が報告された初の事例であり、犬が感染した例としても初めてとみられると説明。

こうした感染が起こり得ることは以前から認識されており、各保健機関は感染者に対し、自らをペットから隔離するよう助言していたという。また、野外に生息するネズミなどへの感染リスクを下げるため、廃棄物の管理が重要だと注意を促した。

ウイルスが種の壁を越えて感染すると、変異により危険性が増す懸念が生じることが多い。これに関しルイス氏は、現時点ではサル痘ウイルスが変異したという報告はないと強調した。

サル痘……もといウルグアイの弁護士サルトゥ氏が、入国に関するワクチン未接種者への差別に対して訴訟を起こす

 

(※) これは……訳している中で気づいたんですが、ここに出てくるウルグアイのアレハンドロ・レカレイ裁判官って、ウルグアイ政府とファイザー関係者に「すべての証拠書類を提出しなさい」と命じた方ですね。

以下の記事にあります。

[記事] たった1人で世界は変わる
In Deep 2022年7月11日

サルトゥつながりで、冗談半分で探してきた報道ですが、ウルグアイの人たちはいろいろと戦い始めていますね。


サルトゥ弁護士からレカレイ裁判官へ:「絶対に不適切な介入であり、尊敬の欠如だ」

montevideo.com.uy2022/07/06

Sarthou a MSP por Recarey: “Una intervención absolutamente indebida. Una falta de respeto”

ウルグアイの弁護士ホエニール・サルトゥ (Hoenir Sarthou)氏は 、7月の第2週にブエノスアイレスに旅行する予定だったときに、2人の顧客が経験した差別の疑いで訴訟を起こし、同日、ウルグアイ行政訴訟裁判所の、アレハンドロ・レカレイ (Alejandro Recarey)裁判官が召喚した司法審理に出席した。

サルトゥ氏が記者会見で語ったところによると、2人の顧客が航空券を手に入れて予約しようとしたとき、2人がワクチン接種を受けていなかったという事実のためにウルグアイに再入国するために PCR 検査が必要であることに気づいたという。接種した人たちは検査を免除されている。

これについて、サルトゥ弁護士は以下のように述べた。

「現状では、ワクチン接種を受けた人もワクチン接種を受けていない人も、どちらも Covid-19に感染または拡散できるため、このようなことは差別的であり、不合理なことです。なぜなら、誰もが Covid-19を拡散できるのなら、なぜ一部の人たちが自国に戻るために自費で検査を受けなければならないのでしょうか」

「ウルグアイではワクチン接種は義務ではありません。義務でないのなら、ワクチン未接種の人たちに不合理で差別的な結果をもたらすようなことが起きてはいけません」

「さらに、これに加えて、ワクチンの内容に関する十分な情報の欠如、それがもたらす可能性のある悪影響についての十分な情報の欠如があり、ワクチンに何が含まれているのか、考えられる影響は何か、そしてワクチンがどのような条件下で購入されたのかについての情報が私たちの政府は与えていない」と語った。

訴訟を起こしたレカレイ裁判官の行動について尋ねられた際、サルトゥ弁護士は「非常に厳格で合法的な態度を持っていることを特徴としていることで知られている治安判事です」と述べた。

「レカレイ裁判官は、兆候の異なるウルグアイ政府とのいくつかの対立に導いきました」。

「10年前、私はレカレイ氏と一緒に世界ですべての修正を加えた民事裁判を行いました。これは政治的な意味合いのない裁判でしたが、彼は裁判官にふさわしい行動をとりました。私は彼の正直さの点で彼を信頼しており、彼が法の厳格な執行者であるという事実以外に彼について何も言うことがありません」とサルトゥ氏は語った。

サル痘…もとい仏サルトーが干ばつで危機的な状況に。個人の水の使用の多くが禁止に

 


サルトの一部が干ばつで危機的状況にある

ouest-france.fr2022/07/20

Sécheresse. Une partie de la Sarthe en situation de crise

2022年7月19日のサルト県令によると、7つの流域、特に南サルトが水資源に関して「危機的」状況にある。

サルト県は、7月19日に新しい法令を発行し、いくつかの河川流域での水の使用を、一時的な制限、あるいは一時的に停止するという体制下に置いた。

水が不足している

サルト南部は、ラフレーシュの北部セクターから、ベリノアを経由してサンカレとヴィブレイまでの地域だ。

これらのセクターでは、温室内の植物、契約中のトウモロコシの種子など、畑作物や牧草地の灌漑のための水撒き、樹芸または園芸が禁止された。動物の水やりはこの命令の影響を受けない。

個人の場合、水域のスポーツ、プール、庭の水やり、さらには車の洗浄のための取水が禁止された。

サル徒党…。山口県でサルの襲撃により44人が負傷。海外でも大きく報じられる

 

日本でも多く報じられていますが、何だか、海外の報道のほうが臨場感がありますので、フランスの報道をご紹介します。


日本の都市でサルの略奪により42人が負傷

france24.com2022/07/25

Marauding monkeys injure 42 in Japanese city

日本の山口市の地方自治体は 7月25日、ここ数週間で42人を負傷させたサルの攻撃に立ち向かうために麻酔銃に目を向けていると述べた。

ニホンザルは日本の大部分でよく見られ、一部の地域では、作物を食べたり、家に侵入したりする。

しかし、西日本の都市でのサルの攻撃は珍しい。

今回の攻撃では、大人と子供が引っかき傷や咬傷などの傷を負っている。

農業局の市当局者は、匿名でAFPに以下のように述べた。

「山口市はすべて山に囲まれており、サルを見るのは珍しいことではありません。しかし、短期間にこれほど多くの攻撃が見られることはめったにありません」

怪我はこれまでのところほとんど軽度だ。

当局者は「当初は子どもと女性たちだけが攻撃されたが、最近では高齢者と成人男性も標的にされている」と述べた。

当局は、これらの一連の攻撃が、複数のサルによるものなのか、1匹の攻撃的な個体によるものなのかさえわかっていないという。サルは、開いた網戸をスライドさせたり、窓から侵入したりする場合がある。

市当局と警察は7月8日頃の最初の攻撃以来、この地域を巡視してきたが、まだサルを捕まえていない。

この話はここ数週間日本で話題となり、地元住民が定期的なサルの攻撃を報告している。

地元の父親は、日本の新聞に、「一階から子どもの泣き声が聞こえたので急いで走りました」と語った。

「すると、サルが私の子どもを攻撃をしていたのです」

サルドゥを確認する

 

(参考報道) サル痘の感染者 国内で初確認 厚生労働省 (NHK 2022/07/25)


ブリタニカ国際大百科事典 「サルドゥ」の解説

kotobank.jp

フランスの劇作家。 1860年『蠅の足』 Pattes de moucheの上演成功以後,40年以上にわたり人気を保った。巧みな劇作術を駆使しているが,筋運びと心理分析に安易なところがみられる。 77年アカデミー・フランセーズ会員。

代表作『ブノアトン一家』 La Famille Benoîton (1865) ,『祖国』 Patrie! (69) ,『離婚しよう』 Divorçons (80) ,『テルミドール』 Thermidor (91) ,『マダム・サン=ジェーヌ』 Madame Sans-Gêne (93) など。

[生]1831年9月5日 パリ
[没]1908年11月8日 パリ

イタリアの郷土料理「サルトゥ」

(参考報道) WHO、サル痘で緊急事態宣言 (ロイター 2022/07/24)


おいしい、たのしい、イタリアから いつもの料理がとっておきのごちそうに! おいしい玉手箱「サルトゥ」

media-spice.com

リゾット、ミートボール、ソーセージ、どれも日本の家庭でも親しまれる、ごくごく一般的な料理ですよね。しかし、これをひとつにまとめたら、ほっぺもほころぶ豪華料理になるのです。その名を「サルトゥ(Sartù)」といって、イタリア、ナポリの郷土料理。主にクリスマスなど、みんなが集まるパーティーに作られる特別なお料理。宝箱を開けた時のような楽しさ、そして和気あいあいと楽しいイタリアの食卓のような賑やかさ、色々な味わいが楽しめる贅沢な一品です。

材料

米300g、牛ひき肉250g、鶏レバー100g、モッツァレラチーズ(一口大の小さな物。なければ大きなものを一口大に切って使う)150g、グリーンピース(茹でたもの)150g、ポルチーニ茸(乾燥)20g、ソーセージ100g、パルミジャーノチーズ(粉末)40g、玉ネギ1個、卵3個、バター50g、パン粉 大さじ2、オイル 適量、小麦粉 適量、塩・こしょう 適量

作り方

【下ごしらえ】

玉ネギはみじん切りにして炒めておきます。
レバーは水洗いし臭みをとっておきます。

ポルチーニ茸はぬるま湯につけてもどし、水を切って1cmほどの大きさに切ります。(戻し汁も使いますので捨てずに取っておきます)
型にバター(分量外)を薄く塗り、パン粉(分量外)をまぶしておきます。

(以下略)

(※) 美味しそうなのですが、結構な手間がかかる料理ですね。

台湾疾病管理予防センターが、台湾で確認されたサル痘の全ゲノム配列の解析を完了

 

(※) 以前(2018-2019年にアフリカ流行したサル痘)と、28のアミノ酸配列の違いがあるそうです。


台湾が輸入サル痘症例の遺伝子配列を完了

outbreaknewstoday.com 2022/07/07

Taiwan completes gene sequence of imported monkeypox case

台湾疾病管理予防センター(CDC)は本日、2022年6月24日に発表された私の国で最初に確認された輸入サル痘のウイルスの全ゲノム配列(合計197,315 bp)が完了したと発表した。

その結果がB.1西アフリカ株の遺伝子型であり、これは2022年のヨーロッパおよびアメリカの流行型だ。

CDCは、ウイルスの全ゲノム配列がデータ共有のためのグローバルイニシアチブ(GISAID)に提出されており、株名は hMpxV / Taiwan / CVDCDC-110-231642/2022 であると述べている。

2018年から2019年までの世界的な流行株と比較すると、アミノ酸配列に28の違いがあり、血縁関係分析の結果は、欧米の最近の流行株の結果と有意な差はない。これらの変異部位が疾患の重症度または感染性に関連しているかどうかは、臨床的に確認されていないままだ。

[サル痘ワクチン、米政府が配布を大幅増 160万回分の接種可能に]という報道

(※) 全体的に免疫が抑制されている今、天然痘ワクチンとか接種したら、「ポックスウイルス系の感染者」が必ず出ます。知っててやっているのか、知らないでやっているのかはともかく、非常にリスキーです。

[参考記事] ヒトの免疫が壊れ始めた… (In Deep 2022/06/22)


サル痘ワクチン、米政府が配布を大幅増 160万回分の接種可能に

朝日新聞デジタル 2022/06/29

欧州を中心に感染者が相次いでいるサル痘について米政府は28日、サル痘に対応したワクチンの配布を大幅に増やす方針を明らかにした。

米国内では300人を超える感染者が確認されていて、対策を強化する。

米疾病対策センター(CDC)によると、28日時点で49の国や地域で4700人以上のサル痘感染者が確認されている。

米国内で使えるワクチンは2種類あり、一つはサル痘にも有効とされる天然痘ワクチン「ACAM2000」。もう一つはサル痘にも対応できるように開発された「JYNNEOS」だ。

今回、米政府はJYNNEOSを5万6千回分、すぐに各州が利用できるようにする。数週間で29万6千回分に増やし、さらに数カ月かけて計160万回分の接種をできるようにする。

[サル痘 医療従事者などに天然痘ワクチン接種を検討]という報道

 

(※) 変異しているので、あまり効かないかもしれませんよ。副作用はそのままで。お医者さん受難の時代は続きますね。

[参考記事] ポルトガル国立衛生研究所が「サル痘ウイルスが予測よりはるかに速いペースで変異している」ことを突きとめる。……二本鎖DNAなのに (地球の記録 2022/06/28)


サル痘 医療従事者などに天然痘ワクチン接種を検討

テレ朝news 2022/06/28

欧米などで感染が相次ぐサル痘について、厚生労働省は特定の医療従事者など接触リスクの高い人に天然痘ワクチンの接種を検討しています。

厚労省は国内の対策に関する専門家部会を初めて開き、サル痘に有効とされている天然痘ワクチンを必要に応じて接触リスクの高い人に接種することを検討していると明らかにしました。

想定される対象は、入院患者を担当する医療従事者や保健所の職員などです。

また、新宿区の国立国際医療研究センターにすでに設けられている治療薬を投与する臨床研究の体制を厚労省は、関東圏以外にも広げたい考えです。

サル痘は、27日時点で50の国と地域で3400人を超える患者が確認されています。

韓国で初のサル痘疑い症例

 


韓国初のサル痘疑い患者、仁川空港入国過程で発見

中央日報 2022/06/22

韓国初のサル痘疑い患者が流入して隔離治療と感染検査に入った。

21日、防疫当局によると、この日午後仁川国際空港を通じて入国した韓国国籍の男性Aさんが検疫段階でサル痘に疑われる症状を見せた。

当局はこの日夜10時ごろ、Aさんを専門担当病床のある仁川医療院に搬送して隔離治療に入った。Aさんは病院でサル痘の感染検査を受けた。Aさんが感染と判定されれば、韓国初のサル痘患者となる。

防疫当局関係者は「先月末から水ぶくれや発熱などサル痘と類似した症状を見せて申告された患者はいるが、ほとんど水痘や手足口病など他の疾患ということが分かったとし、「Aさんの場合、感染と疑われる症状が明らかで、海外入国者と感染の可能性があると見て先制的に隔離治療に入った」と説明した。医療界関係者によると、Aさんは若い男性で健康状態は良好だ。

サル痘はアフリカでのみ発見されてきた風土病だが、先月7日英国で初めて感染事例が発生した。その後、欧州や北米、中東など38カ国に拡散した。

統計ウェブサイトであるアワー・ワールド・イン・データによると、全世界のサル痘感染者は20日基準で2680人発生した。

サル痘は主に傷部位や体液接触を通じて感染する。潜伏期は最大21日で、発熱、悪寒、頭痛、リンパ浮腫、水泡性の発疹などが現れる。2~4週間でほとんど自然に回復する。致命率は3~6%と知られているが、世界保健機関(WHO)によると現在までアフリカ以外の大陸で死亡者が発生したことがない。

予想より速い拡散速度のため、WHOは23日緊急会議を開いてサル痘拡散について議論する計画だ。

韓国疾病管理庁は8日サル痘を2級感染病に指定した。これを受け、感染者が確認されれば医療機関などは24時間以内に防疫当局に申告する必要があり、感染者は隔離治療が義務付けられる。

当局は感染者が発生すれば国立中央医療院で隔離治療することにした。接触者は感染者に露出した程度によって低・中・高危険群に分類し、最近接触した同居人など高危険群に限って21日間隔離される。

アメリカ政府がサル痘ワクチン50万回分を追加で注文

 


バイデン政権がさらに50万回分のサル痘ワクチンを注文

Epoch Times 2022/06/11

Biden Admin Orders 500,000 More Monkeypox Vaccines

バイデン政権は、サル痘用の Jynneos ワクチンをさらに50万回分注文した。米国および世界中で症例が増加する中で、政府の対応として大きな一歩を踏み出した。

デンマークを拠点とするバイオテクノロジーグループであり、ワクチンのメーカーであるバイエルンノルディック社は、米国生物医学先端研究開発局(BARDA)から注文を受け、今年後半に納品されると述べた。

「 2020年にアメリカ政府に授与した 140万回分の液体凍結 Jynneos ワクチンの以前の注文と合わせて、この注文により、米国のワクチンの総在庫は 200万回分近くになります」と同社は6月10日に発表した。190万回の投与の多くは、米国政府が要求するまで会社によって保持される。

この 50万回分のワクチンは、以前の契約に基づいて米国が所有し、現在は同社に保管されているバルク材料を使用して製造される。

[サル痘感染のアメリカ人男性、メキシコの病院から脱走・帰国]という報道

 


サル痘感染の米男性、メキシコ病院から脱走・帰国

AFP 2022/06/09

メキシコの保健当局は8日、サル痘に感染した米国人男性がリゾートの病院から逃げ出し、帰国したと発表した。

保健当局によると、脱走したのは米テキサス州出身の48歳の男性。先週末、ハリスコ州の太平洋沿岸に位置するプエルトバジャルタの病院で、サル痘の疑いがあるため検査の必要があると診断され、隔離中だった。

男性は来院時、せき、悪寒、筋肉痛などの症状があり、顔と首、胴に膿胞(のうほう)のような発疹が出ていた。

男性は病院を逃げ出した後、パートナーと一緒に宿泊していたホテルに戻り、当局に見つかる前に4日の飛行機でプエルトバジャルタを後にした。

米疾病対策センター(CDC)は6日、男性が帰国しており、検査でサル痘への感染が確認されたとメキシコ当局に通達した。

男性は5月12~16日に独ベルリンに滞在。米テキサス州ダラスに一時戻った後、同月27日にプエルトバジャルタを訪れていた。

男性はメキシコ滞在中、プエルトバジャルタのクラブで開かれたパーティーに参加していた。当局は5月27日~6月4日にクラブを訪れた人を対象に、体調を観察するよう呼び掛けている。

アメリカCDCがサル痘に対しての海外旅行アラートを「レベル2」に上げる

 


複数の国のサル痘 – 警報レベル2、強化された予防策の実践

CDC 2022/05/31

Monkeypox in Multiple Countries Alert – Level 2, Practice Enhanced Precautions

サル痘の症例が、ヨーロッパ、北米、オーストラリアで報告されています。男性とセックスをする男性の間でいくつかのケースが報告されました。また、感染者と同じ世帯に住む人でも報告されています。

これらの人々のいずれも、とりわけコンゴ民主共和国やナイジェリアを含む、サル痘が通常発生する中央または西アフリカの国には行っていません。

旅行者は以下のことを避けるべきです:

・皮膚病変や性器病変のある人を含む、病気の人との密接な接触。
・齧歯動物(ネズミ、リス)や非ヒト霊長類(サル等)などの小型哺乳類などの死んだ、または生きている野生動物との接触。
・野生動物の肉を食べたり準備したり、アフリカの野生動物由来の製品(クリーム、ローション、パウダー)を使用したりすること。
・病気の人が使用した、または感染した動物と接触した汚染物質(衣類、寝具、医療現場で使用される材料など)との接触。

一般の人へのリスクは低いですが、発熱や悪寒の有無にかかわらず、原因不明の新しい皮膚の発疹(体のあらゆる部分の病変)が発生した場合は、すぐに治療を受け、他の人との接触を避けてください。

可能であれば、医療施設に行く前に事前に電話してください。事前に電話がかけられない場合は、到着したらすぐにサル痘が心配であることを病院に伝えてください。

サル痘が報告されている地域(現在、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア)またはサル痘がより一般的に見られる地域(コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、ナイジェリア、中央アフリカ共和国、カメルーン、コートジボワール、ガボン、リベリア、シエラレオネ、スーダン)に行ったことがある場合にも報告して下さい。

サル痘にかかる可能性がある場合は、医療専門家または公衆衛生当局によって許可されるまで、公共交通機関での旅行を遅らせてください。

カナダ政府が、サル痘発生の3週間ほど前に天然痘ワクチンを大量に発注

 


カナダ公衆衛生庁


カナダ政府はサル痘の発生のちょうど数週間前に50万回分の天然痘ワクチンを注文した

greatgameindia.com 2022/05/26

Canada Ordered 500,000 Smallpox Vaccines Just Weeks Before Monkeypox Outbreak

最初のサル痘の症例が報告される数週間前にカナダ公共事業調達省は、サル痘に対して使用できる天然痘ワクチンの50万回分の入札を行った。

カナダ公衆衛生庁(PHAC)が最初の症例を報告した数週間前の報告によると、「第3世代」天然痘ワクチンである Imvamune の50万回分が、4月21日に、カナダ公衆衛生庁により注文された。サル痘は5月13日に世界保健機関に報告されている。

「現在、天然痘は根絶されていると考えられていますが、天然痘が意図的または意図せずに放出されるリスクが発生した場合に備えて、カナダ公衆衛生庁はカナダ人を天然痘病から免疫するためのワクチンの備蓄を調達しています」と4月21日の入札で述べている。

契約の「評価基準」には、契約締結前に、ワクチンは、天然痘、サル痘、および関連するオルソポックスウイルス感染症および18歳以上の成人の疾患に対する能動免疫について、カナダ保健省の規制当局の承認が必要であると記載されている。

契約の「契約期間」は、2023年4月1日から 2028年3月21日までだ。

病気が「根絶された」と宣言された後、1972年に天然痘ワクチンの定期的な投与をやめるというカナダの決定にもかかわらず、4月の入札によると、同じ属からの病気であるサル痘の突然の発症にちょうど間に合うようにワクチンが到着することになる。

[天然痘ワクチン「国内で備蓄」 サル痘にも有効]という報道

 

(※) おそらくはサル痘に有効ではないです。

[参考記事] 現在のサル痘ウイルスは新たな突然変異を含む「超変異体」であることがポルトガル国立衛生研究所などの解析で判明。ほぼ新種のサル痘の模様 (In Deep 2022/05/26)


天然痘ワクチン「国内で備蓄」 サル痘にも有効 – 後藤厚労相

時事 2022/05/27

欧米などで感染報告が相次ぐ天然痘に似た「サル痘」について、後藤茂之厚生労働相は27日の閣議後記者会見で、サル痘にも有効な天然痘ワクチンを「国内で生産、備蓄している」と述べた。ただ、テロ対策を目的とした備蓄のため「確保量は危機管理上の理由から差し控える」とした。

世界保健機関(WHO)や国立感染症研究所などによると、サル痘は主にアフリカで流行する感染症で、発疹や発熱などの症状が出る。天然痘ワクチンには、サル痘の発症予防効果が約85%あるとされ、英国では感染が疑われる人への接種が進められている。

国内での感染例はなく、後藤氏は「人から人への感染はまれとされている。国内外の発生動向を監視しつつ、必要な対応を講じる」と話した。

ドイツ政府が「サル痘に感染した人との接触者」へのサル痘ワクチンの接種を準備

 


ドイツはサル痘の蔓延に対する予防策として40,000回分のワクチンを注文した

Reuters 2022/05/25

Germany orders 40,000 vaccine doses as precaution against monkeypox spread

ドイツ政府は、ドイツでのサル痘の発生がさらに深刻になった場合、サル痘に感染した人々の接触者にワクチンを接種する準備をするために、バイエルンワクチン 40,000回分を注文した。

ドイツのカール・ローターバッハ保健相は記者会見で、感染者に推奨される少なくとも21日間の隔離期間などの措置で、発生を封じ込めるのに今のところ十分であると述べた。

しかし、「感染がさらに拡大した場合、現時点ではまだ推奨されていないが、必要になる可能性のある可能性のある範囲のワクチン接種に備えたいと思う」と、感染者の接触者にワクチン接種する戦略に言及して保健相は述べた。

保健相は、サル痘の発生を封じ込めることはできており、新たなパンデミックの開始は示されていないと述べ、早期の介入は病原体が地域社会に定着することを防ぐことができると付け加えた。

世界保健機関の関係者は 5月23日に同様のガイダンスを発表し、衛生や安全な性行動などの対策が蔓延を抑えるのに役立つため、このアウトブレイクは集団予防接種を必要としないと述べている。