[「心臓が溶ける!」「ゼリーのような血栓」……医師たちが「きいた」ワクチン死した壮絶遺体の声]という週刊現代の報道

 

(※) こういう報道も「今からでは……」という感じもないではないのですが、亡くなった方の血液の状態については、アメリカの事例として以下などにあります。

[記事] 「血液がかつてとはまるで違うのです:アメリカの遺体衛生保全者たちの話から明らかになってきた、現在起きている驚異的な現実
In Deep 2022年9月8日


「心臓が溶ける!」「ゼリーのような血栓」……医師たちが「きいた」ワクチン死した壮絶遺体の声

週刊現代 2023/02/07

ゼリーのような血栓

厚生労働省はワクチンの副反応疑い死の人数を1966人に更新した。接種が原因で発症したとみられる異常な症状で命を落とす患者たち。経験したことのない事態に医師や看護師は声をあげ始めた。

大阪医科薬科大学法医学教室の鈴木廣一名誉教授は、大阪府警から解剖を依頼された遺体にメスを入れ、思わず目を見張った。府内に住む61歳(当時)の男性、Aさんである。

心臓と肺をつなぐ太い動脈を切り離したときのことだった。血管から流れ出てきたのは、ドロリとした血の塊—血栓だ。男性の肺動脈には、コーヒーゼリーのような赤茶色の血栓がびっしりと詰まっていた。

「明らかな肺動脈血栓塞栓症でした」(鈴木氏)

脚などでできた血栓が血流に乗って肺の血管内に集まり、塞いでしまう疾患のことだ。

血栓は、そのほとんどが足首から膝にかけて走る静脈でできる。そのため鈴木氏はまず、左脚の静脈を調べた。だが、血栓はどこにも見当たらない。続けて右脚を調べると、静脈にぎっしりと血栓が詰まっていた。

おそらく死の直前、Aさんの両脚の血管には、どちらも血栓が生じていた。何かのきっかけで左脚の血栓がはがれ、肺動脈を塞いで、彼を死に至らしめたのだろう―。解剖の結果、鈴木氏はそう推測した。

Aさんは’21年8月5日、ファイザー社製ワクチンの接種を受けた。それから5日後の8月10日、妻に胸の苦しさを訴え、接種を受けた医院に向かおうと自転車に乗った直後、うめきながら倒れたという。救命救急センターに運ばれたがすでに心肺停止状態で、間もなく死亡が確認された。

原因が明確化されない死

実は、Aさんは7日の時点で家族に胸の違和感を訴えていた。

「その時、すでに脚の血管から小さな血栓がはがれ、肺の血管に詰まり始めていたと考えられます。そして自転車を漕いだ際、左脚の静脈の大きい血栓がはがれて一気に肺の動脈に流れ込み、塞栓状態になった。膝裏辺りの血管で生じる血栓は、直径1cm近くになることもあるのです」(鈴木氏)

Aさんは毎朝の散歩を日課にしており、大きな血栓が生じる可能性は低かった。原因として考えられるのは、ワクチンを接種したことだけだ。

鈴木氏はAさんの死亡検案書にこう記した。

〈死因は肺動脈血栓塞栓症と心筋炎〉〈ワクチンとの因果関係あり〉

本誌は前号で、ワクチン接種後の「副反応疑い死」でかけがえのない肉親を亡くした複数の遺族の証言を報じ、大きな反響を得た。中には「作り話ではないか」といった心ない反応もあったが、今回の記事も含め、遺族や当事者への取材に基づいていることを改めて強調しておきたい。

今なお国は、ワクチンと「副反応疑い死」の因果関係を一件も認めていない。その一方で、不審な死を遂げる人は後を絶たない。そうした現実に違和感と怒り、悲しみを抱いているのは遺族だけではない。現場で死にゆく人を目の当たりにする医師や看護師も同様だ。今回は、そうした医療者の肉声をお伝えしよう。

心筋の細胞が溶ける

前出の鈴木氏は、この2年でワクチン接種後に死亡した遺体の解剖を3例経験した。Aさんと同じく、血栓が原因で亡くなったと見られるのが72歳(当時)のB子さんだ。彼女は2回目のワクチン接種の3日後に死亡した。解剖の結果、明らかになった死因はやはり肺動脈血栓塞栓症だった。

自宅で胸が苦しくなったB子さんは、家族に支えられてトイレに連れて行ってもらう途中で倒れ、亡くなったという。

「解剖しても、当初は肺動脈に血栓は見当たらず、その他にも異常は見られませんでした。しかし肺を丁寧に観察すると、気管支と並んで縦に走る肺の動脈の広範囲が、血栓で塞がっていたのです」(鈴木氏)

さらに心臓を調べると、血管が激しい炎症を起こしていたこともわかった。心筋炎を起こす寸前の状態でもあったのだ。

1月20日、厚生労働省は定例の副反応検討部会を開き、ワクチン接種後の「副反応疑い」の症例を更新した。オミクロン株対応型のワクチンでも、AさんやB子さんのように血栓症や心疾患を起こした人、それにより亡くなった人が新たに複数報告されている。

現在、国に届け出があった「副反応疑い」の死者は1966人。しかし、たとえ肉親がワクチン接種直後に亡くなっても、すべての遺族がその因果関係を疑うわけではない。診察する医師も気づかず、原因不明の突然死として片づけてしまう。つまり現在明るみに出ている事例は、氷山の一角にすぎないのだ。

突然命を落とす

医療裁判を扱い、「副反応疑い死」の遺族救済にも取り組む弁護士の青山雅幸氏は、ワクチン接種後に死亡した人々の死因や死亡時期を調べて、ある共通点に気が付いた。

「心疾患が原因で亡くなった方々に目立つのは、接種後5日以内に亡くなるケースです。解剖やAIによる画像診断では、特に異常が見当たらないのに、心臓が原因の突然死で自宅で命を落としている。彼らの多くは既往症や受診歴がなく、30代以下の人も目立ちます。健康だった若者が、心臓が止まって治療をする間もなく突然死するなんて、普通は考えづらい」

また女性の場合、接種直後に脳や内臓からの出血で亡くなるケースが多いとも青山氏は言う。脳溢血、くも膜下出血、肺からの出血などが少なからず報告されているのだ。

「コレステロールの薬の副作用で骨格筋が溶ける『横紋筋融解症』も目立ちます。同様に心臓の筋肉の細胞も急激に溶けることがあります。その結果、心筋梗塞や心不全、致死性の不整脈が生じて、突然死を招く人がいると考えられます」(長尾クリニック名誉院長の長尾和宏氏)

前述した厚労省が報告したワクチン接種後の死亡事例にも、この症状で亡くなったケースが複数記されている。

昨年11月20日に5回目の接種を受けた79歳女性は、3日後の23日に死亡した。死因は横紋筋融解症のほか、敗血症や多臓器不全も見られたという。12月5日に5回目接種を受けた79歳の女性も、翌日にやはり横紋筋融解症を起こして亡くなっている。記録によると接種直後から悪寒があり、未明に嘔吐して救急搬送されたが、同日正午に死亡した。

さらに医師たちが不審を抱いているのが、異常な高熱で亡くなる人が多発していることだ。

様々な症状を紹介した【後編】『謎の「肺炎」「老衰」「高熱」…ワクチン接種後1~2ヵ月で突然死する高齢者たち』に続く。