米国の数学のスコアが国際試験で過去最低に。というか、全世界的に若者の成績が低下している模様

アメリカは、数学において過去最低の点数だったのに、前回(2018年)より、81カ国の中で順位を上げたということで、成績の低下は世界的なものなのかもしれません。

(参考記事)アメリカの学生の数学の平均スコアが「統計が開始された 53年間で最大の急落」を起こしていた。さて原因は
地球の記録 2022年10月25日


米国の数学のスコアが国際試験で過去最低に

zerohedge.com 2023/12/07

US Math Scores Hit All-Time Low On International Exam

米国の学生は主要な国際試験で数学の成績が過去最低となり、パンデミックが世界中の教育を根本的に変えて以来、世界の成績を比較する初めての結果となった。

12月5日に発表されたデータによると、昨年、世界 81カ国の 62万人の学生を対象に実施されたPISA(留学生評価プログラム)試験で、アメリカの 15歳は 1000点中 13点も大幅に低下した。

「これらの結果は、数学の学力の危機を示すもう一つの証拠です」と米国立教育統計センターのペギー・カー長官は声明で述べた。「今になって初めて、それが世界的な懸念事項であることがわかります」

2018年には 1000点中平均 478点だった米国の数学のスコアは、2022年には 465点にまで落ち込み、2003年の最初の試験以来 18点の低下を記録した。アイスランド、ノルウェー、ポーランドとスロベニアも大幅な減少を経験した

そうは言っても、米国の成績が新たな最低値を記録した一方で、数学においても米国の相対的ランキングは他国と比べて改善し、現在は読書において 81カ国中 6位となっているが、2018年は 8位だった。数学は 26位だったが、2018年は 29位だった。

読書と科学の成績は安定したままだった。

PISA試験は 3年ごとに実施され、今回はパンデミックのため延期されたが、15歳の数学、科学、読解力のバロメーターとなっている。経済協力開発機構 (OECD) が調整するこれらのテストは、生徒が教室の内外で学んだことをどれだけうまく応用できるかを評価する。

注目すべき点の 1つは、米国の学生がパンデミック中に他の OECD 諸国と比べて学校閉鎖が長かったと報告していることだ。しかし、カー教授は、学校閉鎖と成績との関連性は弱く、教育制度にもっと深い問題が潜んでいることを示唆していると述べている。

パンデミックの影響を受けたPISAの成績は、国家教育進歩評価のためのNAEPと呼ばれる国内の主要な標準化テストの成績と何ら変わりはなかった。カー氏は、両方が「非常に並行した大幅な減少」を示したと指摘した。

ミゲル・カルドナ教育長官は、相対的ランキングの上昇は「教育界が非常に厳しい時期に」来ているが、「これらの結果はまた、教育界の現状に満足できないことを示している」と述べた。同氏はまた、この重要な問題に対処するため、より高レベルの数学の授業、教師の研修、学習ギャップを埋める戦略、STEMへの取り組み、その他の取り組みを求めた。