「バターは酪酸の天然源で、腸内の健康を完全に保つ」というニュージーランドの記事

 

バターが酪酸を作り出すメカニズムについてはこちらの記事(英語)にあります。

そもそも、バター(butter)という言葉自体が、ラテン語で酪酸(butyrate)を意味する butyrum に由来しているのだそうです。

酪酸が、腸内細菌環境にいかに重要かというのは、以下の記事などに記しています。

(記事)腸内細菌環境が老化プロセスを変化させること、そして 「酪酸菌」が身体の若返りの要因となることが国際研究により突き止められる
In Deep 2019年11月16日
https://indeep.jp/the-gut-bacteriai-could-alter-aging-process/


腸の健康のためのバター

Nutrition for Health 2020/02/05

Butter for Gut Health

私は、メディアや公衆衛生機関がバターを食べることを否定し続けてきたことが、人々の腸の健康状態全体の低下に寄与しているのではないかと思うことがよくある。

2016年の最近の研究により、バターの摂取と心臓病のリスク増加との間に関連性はなく、バターには実際に多くの健康上の利点があることがわかっている。

バターの利点は多くあるが、その最大の利点の 1つが腸の健康を保つことだ。バターは、短鎖脂肪酸である酪酸の天然源であり、腸内バリアの完全性を維持し、腸内壁を健康で密閉した状態に保ち、リーキーガットの予防に役立つ。

酪酸は、腸壁の内側を健康で丈夫に保つ細胞の重要な燃料源でもある。

酪酸には、腸内で抗炎症作用と免疫調節作用があることが報告されており、炎症性腸疾患患者に役立つ可能性がある。2013 年の研究では、酪酸が排便時の痛みや腸の炎症を軽減できることが示された。

バターには、抗菌作用と抗真菌作用があるラウリン酸も含まれているため、カンジダの異常増殖やその他の腸感染症の治療に重要な役割を果たす。

ただし、最大限の健康上の利点を得るには、可能な限り牧草で育てられた牛からのオーガニックバターを探すことが重要だろう。