独占:パキスタン国防相、インドによる軍事侵攻が差し迫っていると発言
reuters.com 2025/04/29
Exclusive: Pakistan defence minister says military incursion by India is imminent
パキスタンの国防相は 28日、先週カシミール地方で起きた観光客に対する過激派の襲撃を受け、核保有国である両国間の緊張が高まる中、隣国インドによる軍事侵攻が差し迫っていると述べた。
カシミール地方の攻撃で 26人が死亡し、ヒンドゥー教徒が多数派を占めるインドで激しい怒りが巻き起こり、イスラム教徒が多数派を占めるパキスタンに対する行動を求める声が上がった。インドは、パキスタンがカシミール地方の過激派を支援していると非難している。
カシミール地方は両国が領有権を主張し、2度の戦争を繰り広げてきた地域だ。
「事態が差し迫っているため、我々は戦力を増強した。こうした状況下では、いくつかの戦略的な決断を下す必要があり、そうした決断は既に下されている」と、カワジャ・ムハンマド・アシフ国防相はイスラマバードの事務所でロイター通信のインタビューに答えた。
アシフ氏は、インドの発言が激化しており、パキスタン軍がインドによる攻撃の可能性についてパキスタン政府に報告したと述べた。侵攻が差し迫っていると考える理由については、これ以上詳細には触れなかった。
インドの外務省と国防省はコメント要請に直ちには応じなかった。
カシミール攻撃後、インドは武装勢力の容疑者 2人がパキスタン人であると発表した。パキスタンは関与を否定し、中立的な捜査を求めている。
カシミール攻撃以降、インドとパキスタンは互いに一連の措置を講じてきた。
インドは重要な河川共有協定であるインダス川水資源条約を停止した。パキスタンはインドの航空会社に対し領空を閉鎖した。
アシフ氏は、水資源の脆弱な地域から水を奪うことは「戦争行為」であり、過去の紛争を乗り越えてきたこの条約は国際的な保証人によって支持されていると述べた。