地上の銀河を歩けば…

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メモと雑記

アルジェからの手紙

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かつての知人の住所を調べるために、昔の手紙やハガキなどが入った箱を物色していましたら、高校生の時にお付き合いしていた同級生の女性からもらったハガキが出てきました。

私は、北海道の岩見沢という町の高校を出た後、東京に行きました。

東京に行き、わりとすぐの頃に、その女性からハガキが届いたのですね。

1980年代の初めの頃で、40年くらい前のことですが、その頃は、手紙やハガキなどでの連絡はわりと多いものでした。

その手紙には、こう書いてありました。

お父さんがアルジェリアで駐在員をすることになって、私は、お父さんについて、アルジェで暮らすことになりました。また、連絡するね。

「アルジェリア? どこだ?」

アルジェリアは北アフリカにあり、今でこそ、多少はその位置がわかりますが、当時の私は、アルジェリアなんてのは、初めて聞く言葉でもあり、まったく見当のつかない場所でした。

「駐在員ってなんだ?」

というように、そういうようなことも知らない人間でした。

今回見つかったハガキは、アルジェリアの首都アルジェから送られてきた絵はがきで、次に届いた手紙にはこのように書いてありました。

アルジェはつまらない。何もすることがないから、時間ができた時は、ずっとパリで遊んでます。

「優雅かよ」

と私はつぶやきながら、実はパリの場所もよくわからず、「アルジェリアってのは、パリに近い場所なん?」というように思っていました。

そして、

こっち来る時には連絡下さいね。いつかまた会えるといいね。

と書いてありました。

その後もたまに絵はがきが送られてきましたが、そのうち引っ越したり、あるいは、その後、私は大学で舞台表現をしている人たちなどと知り合い、舞台や音楽に夢中になっていきまして、北海道時代の知人とはどんどん疎遠になっていきました。

彼女がその後どうなったかはわかりませんけれど、人生で唯一、「アルジェから手紙が届いていた時」というのを思い出しました。

「こっち来る時には連絡下さいね」と彼女は書いていましたが、それから40年経った今でも、パリもアルジェも行ったことがないままです。

おそらくは今後も行くことはなさそうです。




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