「病気の時代」カテゴリーアーカイブ

ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱など、日本各地に5つの感染症アラートが発出中

 

福岡県では、「A群溶血性レンサ球菌」もアラートに入っています。これは、昨年、英国やオーストラリアなどの子どもでの流行が起きたものでした。

英国で「連鎖球菌」により10歳未満の6人の子供が死亡。乳幼児の症例数はパンデミック前の5倍に
2022年12月3日


【感染症アラート・本格的な流行】ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱など5つ

感染症・予防接種ナビ 2023/07/04

感染症・予防接種ナビでは、過去5年間の全国47都道府県の定点あたり報告数(厚生労働省・国立感染症研究所IDWR週報)の値の95%に相当するパーセンタイル点を超える値を本格的な流行として、感染症アラート情報を発信しています。

今回は、2023年6月19日~2023年6月25日の一週間で本格的な流行レベルにある感染症と都道府県です。

感染症を正しく知って、正しく予防しましょう。

感染症アラートに表示される疾患
▼インフルエンザ ▼咽頭結膜熱 ▼溶連菌感染症 ▼感染性胃腸炎 ▼水痘
▼手足口病 ▼伝染性紅斑 ▼突発性発しん ▼百日咳 ▼ヘルパンギーナ
▼流行性耳下腺炎 ▼急性出血性結膜炎 ▼流行性角結膜炎 ▼マイコプラズマ肺炎

本格的な流行となっている感染症と都道府県
 ◇北海道・東北
   北海道 咽頭結膜熱
          ヘルパンギーナ
   青森県 ヘルパンギーナ
   岩手県 ヘルパンギーナ
   宮城県 ヘルパンギーナ
   山形県 咽頭結膜熱
          ヘルパンギーナ
   福島県 咽頭結膜熱

 ◇関東
   茨城県 ヘルパンギーナ
   栃木県 ヘルパンギーナ
   群馬県 ヘルパンギーナ
   埼玉県 ヘルパンギーナ
   千葉県 ヘルパンギーナ
   東京都 ヘルパンギーナ
   神奈川県 ヘルパンギーナ

◇北陸・甲信・東海
   新潟県 ヘルパンギーナ
   富山県 ヘルパンギーナ
   石川県 ヘルパンギーナ
   福井県 咽頭結膜熱
          ヘルパンギーナ
   山梨県 ヘルパンギーナ
   長野県 ヘルパンギーナ
   岐阜県 ヘルパンギーナ
   静岡県 ヘルパンギーナ
   愛知県 ヘルパンギーナ
   三重県 ヘルパンギーナ

 ◇近畿
   滋賀県 ヘルパンギーナ
          流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
   京都府 ヘルパンギーナ
   大阪府 ヘルパンギーナ
   兵庫県 咽頭結膜熱
          ヘルパンギーナ
   奈良県 ヘルパンギーナ
   和歌山県 ヘルパンギーナ

◇中国・四国
   鳥取県 ヘルパンギーナ
   岡山県 ヘルパンギーナ
   広島県 ヘルパンギーナ
          流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
   山口県 ヘルパンギーナ
          流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
   徳島県 ヘルパンギーナ
   香川県 ヘルパンギーナ
   愛媛県 ヘルパンギーナ
          流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

◇九州・沖縄
   福岡県 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
          咽頭結膜熱
          ヘルパンギーナ
   佐賀県 ヘルパンギーナ
   長崎県 ヘルパンギーナ
   熊本県 ヘルパンギーナ
   大分県 咽頭結膜熱
          感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症など)
          ヘルパンギーナ
   宮崎県 ヘルパンギーナ
   鹿児島県 ヘルパンギーナ

[食物アレルギーの子、なぜ増加?]という朝日新聞の報道

 

アレルギー増加の原因はともかく、記事の中に、

> 調査に携わった日本アレルギー学会理事長の海老澤元宏医師は、花粉症になると果物アレルギーを発症しやすくなると指摘。

とありますが、花粉症自体が十分にアレルギーなんですが…。以下は3年前の記事です。

[参考記事] 病気の子どもが多すぎる。そしてさらに肺疾患が増え、アレルギーが増え、骨折する子どもたちが増えていくのを看過しろと?
In Deep 2020年7月7日


食物アレルギーの子、なぜ増加? 目立つ果物類 花粉症との関連も

朝日新聞 DIGITAL 2023/07/03

食物アレルギーがある児童生徒が増えている。

公益財団法人・日本学校保健会が昨年、全国の公立小中高校などを対象に行った調査では、2013年の前回調査時から約12万人増えて約52万7千人にのぼった。

専門家は、木の実類や果物類のアレルギーが増えていると指摘。学校給食での対応も必要になりそうだ。

調査では、食物アレルギーの原因となる食物を尋ねた(複数回答可)。鶏卵が約13万6千人(25・8%)で最も多く、果物類が約13万1千人(25・0%)、甲殻類が約7万8千人(14・9%)、木の実類が約6万5千人(12・4%)と続いた。

花粉症の増加と関連も

調査に携わった日本アレルギー学会理事長の海老澤元宏医師は、花粉症になると果物アレルギーを発症しやすくなると指摘。花粉症の子が増加しており、それに伴って果物アレルギーの子も増えているとみる。

同会が作成した「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」は、花粉症と食物アレルギーの関連が証明されている果物として、リンゴ、モモ、キウイ、スイカなどを挙げている。

また、海老澤医師は「木の実類のアレルギーの増加も目立つ」という。給食のサラダやドレッシングにナッツがまぶされていることがあるため、「食材の変更など給食での対応も必要になってくるだろう」と話す。

給食で初めて発症のケースも

家庭などで食べたことがなかった食材を給食で口にし、初めて食物アレルギーを発症する「初発事例」もある。同会は今回の調査の一環で、市区町村教育委員会が21年度中に把握した「初発事例」も集計。全国で計504件あった。

食物アレルギーの発症を防ぐため、なるべく発症の原因となる可能性がある食材を使わないメニューにする学校もある。

同会の調査は昨年、全国の公立小中高校と特別支援学校、義務教育学校、中等教育学校を対象に実施。77・6%にあたる2万5466校(児童生徒約830万人)から回答を得た。

愛媛県のRSウイルス感染が過去10年比で14倍

 


子どもの感染症 県内猛威 RSウイルス14倍/ヘルパンギーナ6倍 定点患者数過去10年比

愛媛新聞 ONLINE 2023/07/02

乳幼児に重症化リスクがある「RSウイルス感染症」などの流行が全国的に続くなか、愛媛県でも猛威を振るっている。定点医療機関からの報告数は5月末ごろから急増し、6月末時点で減少傾向が見られるものの、依然として高止まりが続いている。県感染症情報センターでは保護者らに注意を呼びかけている。

一般的には軽い風邪のような症状だが、肺炎や気管支炎など重篤な症状を引き起こすこともある。近年は新型コロナウイルス対策の徹底で感染症が減り、十分な免疫を獲得できなかった子どもが増えたのが流行の原因との見方が強い。

同センターによると、37小児科定点医療機関から、第25週(6月19~25日)に報告されたRSウイルス感染症の患者は207人。1定点の平均人数は5・59人で、過去10年平均の約14倍となっている。

子どもが夏にかかる病気として知られる「ヘルパンギーナ」の感染者数も高止まりしている。感染すると口の中に発疹ができ、発熱を起こす。第25週の報告数は287人。1定点の平均は7・76人で、過去10年平均の約6倍だった。宇和島保健所が19・50人で突出している。

沖縄で子供のあらゆる感染症の急増が収まらず、ついに小児の夜間救急を停止

 


受診まで3時間待ちにも「ここしか空いていなかった」と安堵した母親 県立中部病院24時、風前の救急体制 ついに夜間小児が停止

琉球新報 2023/07/01

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、沖縄県内の定点報告(6月19~25日)で1週間の患者総数(推計値)が1万人となった。病床や人員が不足する医療機関では救急診療体制を維持するため、検査目的や軽症者の受診を控えるよう呼び掛けている。

ただ、患者にとって救急外来は「頼みの綱」だ。日中に地域のクリニックの予約が取れなかったり、急な体調不良で救急搬送されたりと、やむを得ない事情がある。

6月29日夜、県立中部病院の救命救急センターには、苦しそうな表情でベンチに横たわる子どもや、腹部の痛みをこらえて診察を待つ男性、緊急搬送された家族の容体を案じるお年寄りの姿があった。

40度近くの高熱が出た8カ月の男児をだっこする女性(24)は「中部病院しか空いてなかった」と語る。かかりつけ医は休みで別の小児科医院も予約が取れなかったという。受診まで3時間待ったが「薬をもらえたのでひとまず安心」と帰って行った。

小児の間ではコロナ以外の感染症が流行し始めている。生後4週間の乳児がRSウイルスに感染し、入院したという那覇市在住の男性(27)は「中頭病院が満床のため、中部病院に受け入れてもらった。南部の病院も大変な状況と聞く。うちの子も早く良くなってくれれば」と語った。

中部病院救命救急センターでは29日、計83人の患者に対応した。6月中旬以降は平日でも百人を超える日々もあるという。医療需要が高まる一方で、中部病院では医師不足により医療体制が維持できないとして、30日夜から小児の夜間救急を停止した。

米国で20年ぶりにマラリアが再流行

 


米国で20年ぶりにマラリアが再流行

Epoch Times 2023/06/28

Malaria Reemerges in the US for the First Time in 20 Years

マラリアは、かつて米国の主な死因となっていた感染症だが、1950年代に根絶された。しかし、米国疾病予防管理センター(CDC)が最近発した健康警告により、この致死的な蚊が媒介する病気が再燃する可能性についての懸念が生じている。

ロイターによると、これまでに米国本土で発生したマラリア感染症例が 5件確認されており、そのうち 4件はフロリダ州、1件はテキサス州だった。

これは、この 20年間の米国で初めてのマラリアの局地的蔓延だ。

フロリダ州初の感染者は5月26日にサラソータ郡で確認されたが、テキサス州当局は6月23日、キャメロン郡で屋外で働いていた州居住者が感染したと発表した。

フロリダ州当局は、これらの症例のマラリアの原因は三日熱マラリア原虫であると判断し、4人の患者全員が治療を受け、無事回復した。

テキサス州当局は、テキサス州での最後の地元感染例は1994年に遡ると指摘し、州内で追加の感染者が出ていないか調査している。

CDCの健康警告は米国国民のリスクが高まっていることを示していると、スタテンアイランド大学病院の救急内科医でグローバルヘルス担当副社長のエリック・シオエ・ペーニャ博士は語った。

「マラリアは死に至る可能性のある深刻な病気であり、米国内にマラリアが存在することは懸念の原因だ」と同氏は述べた。

2022-2023年のアメリカのミツバチの死亡数が史上二番目の規模に

 

「蛾」というのも重要になってくるかもしれないですね。

(参考記事) 「蛾はミツバチよりも効率的な夜間の花粉媒介者である」ことを突きとめた英国の研究


米国のミツバチ、記録上2番目に多い死者数のシーズンに苦しむ

zerohedge.com 2023/06/28

US Honeybees Suffer Second Deadliest Season On Record

本日発表された数字によると、米国の養蜂家たちは2022年から2023年にかけてミツバチのコロニーの推定 48%を失ったことが明らかになった。

統計サイト Statista のマーティン・アームストロング氏が報告しているように、管理された巣箱の状態を追跡する年次調査によると、これは 2020年から 2021年の 51%に次いで史上 2番目に高い死亡率だ。

ミツバチは、100 種類以上の異なる作物に受粉をもたらし、私たちの食糧供給にとって極めて重要なものだ。

農業科学分野の有力な研究機関と大学の全国的共同研究機関の報告によると、商業養蜂家によって年間報告されたコロニーの死の最も顕著な原因は、ミツバチを攻撃して捕食する寄生ダニである「バロア・デストラクター」であった。

夏には、「女王の問題」が2番目に多い理由として挙げられ、次いで「悪天候」だった。

同出版物によると、「アメリカ国内のミツバチのコロニーの総数は過去 20 年間比較的安定しているが(農務省によれば、約 260 万コロニー)、損失率は依然として高い」とのこと。

このため、養蜂家たちは毎年新しいコロニーを作らなければならないという「重大なプレッシャー」にさらされている。