「病気の時代」カテゴリーアーカイブ

[デング熱流行のペルー 大半地域で非常事態宣言]という報道

 

ペルー写真を見ますと、相変わらず消毒剤の嵐なんですよね。

6月15日、ペルー。十字架が多くありますが、墓地ですかね

reuters.com


デング熱流行のペルー、保健相が辞任 大半地域で非常事態宣言

ロイター 2023/06/16

デング熱の感染が拡大する南米ペルーで15日、グティエレス保健相が辞任を表明し、ボルアルテ大統領が受理した。

ペルーでは北部を中心にデング熱による死者が急増しており、ボルアルテ大統領は先週、大半の地域で2カ月の非常事態宣言を発令した。

当局データによると、感染者は14万6000人を突破し、死者は248人に達した。ここ1週間で死者は24%、感染者は12%超増えている。

エルニーニョ現象による集中豪雨でデング熱を媒介する蚊が急増しており、今後感染はさらに広がる恐れがある。

[高校生の60人に1人が市販薬のオーバードーズの経験あり]という弁護士ドットコムの記事

 

記事からの抜粋です。


市販薬120錠飲み、搬送された少女 若者の間で広がる「オーバードーズ」の実態

弁護士ドットコム 2023/06/15

高校生の60人に1人が市販薬乱用経験あり

国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部の嶋根卓也室長は、2021〜2022年に全国の高校生をランダムに抽出。

80校の4万4613人から有効回答を得た。

結果から、60人に1人つまり2クラスに1人の割合で、市販薬の乱用経験者がいるという実態がわかった。また、市販薬乱用の経験率(推計値)は大麻など違法薬物に比べて大幅に高いこともうかがえた。

嶋根氏は、家庭や学校に居場所がないなどの「社会的孤立」が共通していると指摘する。

「市販薬の乱用問題は、助けてと言えずにいる子どもたちの叫びです。大麻や覚醒剤の違法薬物と決定的に違うのは、SNSなどを通じて方法を知り、簡単に手に入ること。孤立状態にある若者たちの存在に気づき、声をかけ、適切な支援につないでいくことが必要です」

救急医「自死の手段として使われている」

救急の現場でも、深刻な事態が現れている。

救急医療に携わり、中毒や精神医学を専門とする埼玉医科大の上條吉人医師が首都圏の3病院を調べたところ、2018年と2020年で比較すると市販薬のODによる搬送数は倍増。同大でも近年は10代の搬送が相次いでおり、6割が市販薬のODだという。

2013年以降、多いのはカフェイン中毒で、眠気・だるさ防止のエスタロンモカ錠の大量摂取が目立つ。「嘔吐し続けたり、イライラしてじっとしていられなかったり、興奮して運ばれてきます。不整脈になって心拍が止まることもあります」

「エスタロンモカをODした16歳の女子高生は、ここに搬送される前に心肺停止に至って亡くなりました。カフェイン中毒は、ちゃんと血液浄化できれば助かる可能性が高いので残念です」

また、咳止め薬メジコンに含有されるデキストロメトルファンは、麻酔薬のケタミンと似たような作用をする場合があり、解離症状を引き起こすという。今ここにいる感覚や現実感がなくなるような状態となり、「ゾンビのような歩行をすることがあります」(上條医師)。

たとえ心拍が再開しても低酸素脳症で死亡したり、脳に障害が残ったりした症例もある。また、メジコンのODでは2022年に池袋のホテルで複数人でODしていた中、30代の女性が亡くなった。他にも解熱剤のカロナールは、肝不全で移植が必要になる可能性があるという。

インフルエンザ患者にタミフルを処方しても入院は減らないという最新のメタ研究

 

アメリカ医師会雑誌(JAMA)に掲載されたものです。

入院は減らないどころか、「タミフルの副作用により入院が増加する」ととれる以下の部分がありました。

> オセルタミビルの副作用の多くはインフルエンザの症状と重なる可能性があることを考慮すると、薬剤の副作用に関連した合併症が見逃される可能性がある。インフルエンザ関連の入院ではなく、全原因による入院を研究することが重要であると考える。これは、一見軽度の胃腸への悪影響でも食欲不振や脱水症状による入院のリスクを高める可能性がある高リスクの高齢者に特に関係する。

以下は、この論文の結論部分です。


インフルエンザ外来患者の入院予防に使用されるオセルタミビルの評価 体系的なレビューとメタ分析

JAMA 2023/06/12

Evaluation of Oseltamivir Used to Prevent Hospitalization in Outpatients With Influenza. A Systematic Review and Meta-analysis

結論

この体系的レビューとメタ分析で入手可能なデータに基づくと、オセルタミビルの使用は重篤でない胃腸有害事象の増加と関連しているものの、オセルタミビルがインフルエンザ外来患者の重篤な合併症を軽減するという説得力のある証拠は不足している。

このメタ分析は、臨床医、患者、政策立案者に証拠を文脈化してガイドラインに情報を提供するための重要なデータを提供する。今後の研究は、適切な高リスク集団を対象とした適切な検出力のプラセボ対照試験の実施に焦点を当てる必要がある。

[新型コロナに生徒114人感染 埼玉・春日部高校が学校閉鎖]という報道

 


新型コロナに生徒114人感染 埼玉・春日部高校が学校閉鎖

TBS NEWS DIG 2023/06/13

埼玉県の県立春日部高校で、生徒114人が新型コロナに感染したため、学校閉鎖となりました。

埼玉県によりますと、今月8日、埼玉県立春日部高校の2年生と3年生の一部で新型コロナの感染が拡大したため、3クラスが学級閉鎖となりました。

その翌日、他のクラスでも感染が拡大したため、2年生と3年生は学年閉鎖となったということです。

さらにきょう、1年生にも感染が広がり、全学年であわせて114人の感染が確認されたため、高校は学校閉鎖となりました。

学校閉鎖の期間はあすまでで、あさって以降は、2年生と3年生の中で感染の拡大が無ければ、1年生のみの学年閉鎖とする見込みです。

高校では今月3日と4日に文化祭が行われていたということです。

[インフルエンザ感染、オーストラリアで急増]というCNNの報道

 

以下は南オーストラリア州のインフルエンザの年齢別分布ですが、10歳以下の子どもたちが圧倒的です。


sahealth.sa.gov.au


インフルエンザ感染、オーストラリアで急増 北半球の兆候となる可能性も

CNN 2023/06/13

冬の季節を迎えた南半球のオーストラリアで、例年より早くインフルエンザの流行が始まっている。感染者数が急増している地域もあり、子どもの症例数は最も多い。そうした状況は米国での流行パターンを予測する兆候となる可能性があり、専門家が注視している。

オーストラリア保健相は9日、インフルエンザの症例数が例年よりも早い5月初旬から急増し始めたと発表した。症例数は5年間の平均を上回っているが、2019年と22年のこの時期よりは少ないという。

今年は特に、子どもの症例数がほかのどの年代よりも多いと思われる。

米国の専門家は通常、オーストラリアなど南半球の状況を見て、米国の秋から冬にかけてのインフルエンザの流行パターンを予測している。

ただ今年は新たな課題に直面する可能性もあると専門家は指摘する。「年1回のインフルエンザ予防接種を国民全員に促すことに加えて、新たに改訂された新型コロナウイルスのワクチンも接種できるようになる。

さらに、新しいRSVワクチン2種類がこのほど認可された。あと1週間半ほどで、CDC(米疾病対策センター)諮問委員会は、どんな人がワクチンを接種すべきかを勧告する。

少なくとも高齢者は接種を勧告されるだろう。人によっては1回だけでなく、2回、3回の接種が推奨される」(バンダービルト大学のウィリアム・シャフナー教授)

大人が実際に3回の接種を受けるかどうかは分からない。インフルエンザの予防接種を受けない人が多ければ、症例が増える可能性もある。

新型コロナウイルスの影響で、子どものワクチン接種率は大きく後退した。オーストラリアで子どものインフルエンザの症例がこれほど多いのは、それが一因かもしれないと保健省の広報は指摘している。

[中国で新型コロナ再拡大 一日あたり36万人感染]という日本の報道

 

このテレビ朝日の記事の冒頭は、「中国政府は…」とありますけれど、たとえば、中国の機関紙の人民日報とかは、中国語版でも英語版でもまったく報じていません。「コロナ」という文字さえ出ません。

何がどうなっているのかはわからないままですね。


中国で新型コロナ再拡大 一日あたり36万人感染

テレ朝news 2023/06/12

中国政府は先月に国内で新型コロナウイルスの感染者が急増し、一日あたり最大で36万人の感染者が確認されたと発表しました。

中国疾病予防コントロールセンターが今月11日に発表した月ごとの統計によりますと、先月はじめに一日あたり18万3000人だった感染者が16日には2倍の36万人に急増したということです。

その後、月末には29万4000人にまで減少しました。

先月の感染者のうち164人が死亡し、2777人の重症者が確認されたということです。

ただ、現在は大規模なPCR検査などは実施されておらず、実際の感染者はさらに多い可能性があります。

中国で著名な感染症の専門家は先月、「6月末に第2波のピークが来る」と述べ、「一週間で6500万人が感染する」と予測を示していました。

中国の新型コロナの検査での陽性率が40%超に

 


中国の新型コロナ検査陽性率、5月に40%超に増加

bloomberg.co.jp 2023/06/12

中国では5月に新型コロナウイルス感染症が再燃し、検査で陽性反応が出た割合は2022年末の感染拡大の波に見舞われた際のピークに近づいたことが、週末に発表された政府データで分かった。

中国疾病予防コントロールセンター(CDC)が11日に公表したデータによると、同国内の病院で新型コロナウイルス感染症と診断された人の割合は4月から5倍余りに増え、5月末には検査対象者の40%超に達した。

これは22年末に中国政府が突然、行動制限を解除したことで感染が急増した後、ピークを脱し始めた1月上旬以来見られていなかった水準。当時は、病院で検査を受けた人の6割で感染が確認されていた。