カタールは、アジアとの既存の契約により、天然ガスの流れをヨーロッパに転用することを拒否した
naturalnews.com 2022/10/21
Qatar refuses to divert gas flows to Europe due to existing contracts with Asian customers
カタール政府は、ロシアの天然ガスの消失により、ガスの供給をヨーロッパ大陸に転用することを拒否した。カタールの当局者は、西側が要求したからといって他の顧客との契約に反することはできないと述べた。
ロシアに経済制裁が課されて以来、欧州の担当者たちは、天然ガスの代替供給源を確保するために奔走している。彼らの取り組みには、アラブ首長国連邦やカタールなどの湾岸諸国からのガスを増やすためのロビー活動が含まれる。
カタールは、世界の天然ガス埋蔵量の 13%強を保有している。これにより、人口 300万人未満の小さな湾岸諸国が天然ガス生産の大国に変わり、天然ガス製品の世界第 3位の輸出国になった。
カタール当局の Al-Khater 氏は以下のように述べた。
「カタールが生産する液化天然ガス (LNG)は、すでにアジア向けに長期的に契約されており、ヨーロッパに転用する余地は残っていません」
「カタールは約 1,750億立方メートルの液化天然ガスを生産しています…そしてヨーロッパ全体では、ロシアから約 1,500億立方メートルの天然ガスを輸入していました。これで、カタールはどうすべきだというのでしょう」