[新電力の倒産、過去最多 過去1年で累計31社が事業撤退]という報道

 


新電力の倒産、過去最多の14件が発生 過去1年で累計31社が事業撤退 電力調達価格の高騰が打撃

帝国データバンク 2022/03/30

供給1メガワット当たりの販売利益は9割超減

新電力会社の倒産が急増している。みなし小売電気事業者(旧・一般電気事業者)を除く「新電力会社」(登録小売電気事業者)の倒産は、2021年度(2021年4月~22年3月)に14件発生した。

年度を通じて倒産が2ケタに達したのは初めてで、前年度の2件から急増、過去最多を大幅に更新した。また、電力小売事業からの撤退や新規申し込み停止も相次いでおり、2021年4月に営業が確認できた新電力約700社のうち、約4%に当たる31社が過去1年間で倒産や廃業、事業撤退などを行ったことが分かった。

2021年度に倒産した新電力の多くは自前の発電所を持たず、調達の多くを卸市場に依存していた。そのため、昨シーズン(2020-21年)冬の市場価格高騰で電力調達コストが大きく上昇し、採算性が悪化した。加えて莫大なインバランス分の支払い負担が重荷となり、F-Power(2021年3月会社更生法)をはじめ、巨額の負債を抱え経営破綻に至った。

その後も、電力調達価格は下がらず、秋以降はエネルギー価格の高騰で卸電力価格が再度高騰。1度目のインバランス料金支払いで経営余力を削がれた新電力各社の経営を直撃しており、2022年3月にはホープエナジーが負債300億円を抱えて破産手続き開始決定を受けた。

1メガワット当たりの販売利益(推計)、2021年11月はわずか190円 ピークから9割超の急減に

新電力の経営を圧迫している卸電力価格は、実際にどのくらいのインパクトをもたらしているのか。日本卸電力取引所(JEPX)のデータを見ると、2021年1月のシステムプライスは1キロワット200円を超えるなど急騰。その後は、数円~10円程度で推移していたが、10月以降は燃料高を背景に再度上昇。2021年12月は月間平均で17円となり、前年同月から2割増加している。

一方で、電力の販売価格はほとんど変化が見られず、横ばい状態が続いている。電力・ガス取引監視等委員会のデータを基に帝国データバンクが推計したところ、新電力における2021年12月時点の電力販売価格平均は、供給1メガワット(MW)当たり約1万9000円。前年同月の約1万6000円から19%上昇したものの、同月における電力調達価格の上昇幅(約24%)を下回る。

この結果、新電力の販売利益(電力販売価格-電力調達価格)は、2021年11月はわずか190円で、直近ピークの2020年5月(約1万4600円/1MW)の1割にも満たないなど、電力調達価格の高騰で利益が急激かつ大幅に圧迫されている様子が鮮明になっている。

実際の電力販売価格は供給する契約電圧によって異なり、特に家庭用の低圧電力に比べてより安値に設定されている事業者向け特高・高圧分野の電力供給では、調達価格が販売価格を上回る「逆ザヤ」状態になっている事業者も多いとされる。足元の3月ではスポットの調達価格が20円を超える日が続き、月間の市場価格は平均27円に上昇するなど、より厳しい経営を余儀なくされている。

エネルギー価格の高騰で電力の調達コストが膨らみ、新電力各社の収益を大きく圧迫している。2021年冬にも、電力市場価格は一時1キロワット当たり200円を超えるなど、現在よりも高値圏で推移していた時期があった。ただ、当時と異なるのは値上がりが長期間にわたり、かつ短期的には値下がりの材料が乏しい点で、新電力各社の経営は当時以上に厳しく、相次いで事業撤退や新規契約を凍結しているほか、経営破綻が多発する要因にもなっている。

今後も、ウクライナ危機を受けた原油・液化天然ガス(LNG)の相場高騰など、世界的なエネルギー需給のひっ迫が想定される。

発電量の多くを火力で占める日本では、高値圏にある電気料金がさらに上がる可能性があり、新電力各社においても値上げに踏み切るなどの対応が求められる。ただ、これまで安値であることを理由に差別化を図り、顧客を獲得してきただけに十分な価格転嫁ができない可能性もあり、現状以上の市場価格上昇に耐えきれない事業者の倒産が今後も発生する可能性が高い。

秋田のハタハタが記録的な不漁

 


「季節ハタハタ」記録的不漁 ハタハタに依存し過ぎない漁を 秋田

秋田テレビ 2022/03/29

ハタハタ資源対策協議会が29日秋田市で開かれ、今シーズンの季節ハタハタの漁獲量が、禁漁が解禁されて以降 2番目に少なかったことが報告された。秋田県は、ハタハタに依存し過ぎない漁のあり方を求めた。

今シーズンの季節ハタハタ漁は105トンで、前のシーズンに比べて約45パーセント減少し、禁漁明けの1995年以降 2番目に少なくなった。秋田県水産振興センターは、冬から春にかけて沿岸部の海水温が高く、ハタハタが産卵しずらい環境だったと分析している。

これを受け、協議会では今後に向けた取り組みが話し合われ、今シーズン同様、漁獲枠を撤廃し、漁業日数を制限しながら資源を維持する方針を確認した。また県は、ハタハタに依存し過ぎない漁のあり方を求めた。

秋田県漁業協同組合・工藤裕紀 専務理事:
「ハタハタは諦めろと言われているように聞こえる。これまでハタハタ依存度が高かったものが期待できないのであれば、秋田の漁業をどうしていくのかという議論があってしかるべきではないか」

漁業関係者からは、「他県とも連携してハタハタ資源を管理していくべき」との意見も出された。

インドがロシアとの貿易で「ドルを回避」する準備を進行中

 


インドはロシアとの貿易でドルを迂回する準備ができている

RT 2022/03/28

India ready to bypass dollar in trade with Russia

「今週、インド国内通貨への切り替えを可能にするメカニズムが機能することが期待されている」。インド輸出組織連盟(FIEO)のサクティベル会長はCNBCに語った。この取り決めにより、インドとロシアは米ドルを迂回して金融業務を遂行できるようになる。

ウクライナでの紛争に対する西側の制裁により、ロシアは米国通貨の使用を事実上阻止されている。

関係者によると、インド政府は、最大5つの国有化されたインドの銀行がルピー・ルーブル取引メカニズムに従事することを許可する提案に取り組んでおり、中央銀行総裁、財務大臣、およびこの問題に関する銀行間の議論がすでに開催されている。

この取り決めにより、インドの輸出業者は、とりわけSWIFTなどの国際的な支払いメカニズムを禁止する制裁にもかかわらず、ロシアとの取引を継続することができる。それはまた、インドがロシアのエネルギー輸出やその他の商品を購入し続けることを可能にするだろう。

インド経済は、ロシアが直面している制裁から利益を得る可能性がある。制裁は、インドの輸出業者にロシア市場で拡大する機会を与えるためだ。

財務省とインド準備銀行は、この新しい貿易協定についてまだコメントしていない。

インドは2021年に33億ドル相当の商品をロシアに輸出した。そのほとんどは医薬品、お茶、コーヒーだった。輸入に関しては、インドは武器や防衛用品、鉱物資源、肥料、金属、ダイヤモンド、その他の宝石を含む69億ドル相当のロシア製品を購入した。

インドもロシアの石油を輸入しており、メディアの報道によると、インドの主要な精製業者であるIndian Oil Corpは、過去1か月間にロシア原油の購入を強化したという。インドはまた、商品価格が高騰する中、肥料生産のためにロシアとベラルーシから原材料を購入することを検討していると伝えられている。

[綿価格の高騰は衣料品がより高価になることを意味する可能性がある]という海外報道

(※) 綿(コットン)の過去10年間の先物価格の推移

cotton


綿価格の高騰は、衣料品がより高価になることを意味する可能性がある

zerohedge 2022/03/29

Soaring Cotton Prices Could Mean Clothing Is About To Get More Expensive

気象予報データによると、テキサス州の干ばつにより綿花の供給が逼迫する可能性があるため、綿先物は3月28日に4%急騰し、10年ぶりの高値に達した。ニューヨークの前月の契約は1ポンドあたり1.41ドルに達し、2011年5月以来の最高の日中水準となった。

綿花先物は、過去3回のセッションで9.5%近く急騰した。最近の価格の高騰は、テキサスの干ばつ予想とウクライナの紛争による供給の引き締めに対する懸念によるものだ。

ブルームバーグは、テキサス州西部の干ばつ状態が供給に圧力をかけることを示した新しいデータを引用した。テキサス州は綿花の生産で最大の州だ。そして、米国は世界第3位の生産国だ。

今月初め、米国海洋大気庁 は4月から6月の間​​に予測する新しいレポートを発表した。テキサスを含む米国西部の多くは、深刻な干ばつから例外的な干ばつに苦しんでいる。

(※ 参考記事「米海洋大気庁が、アメリカ西部から中部の全土の60%近くが「7月まで雨がほぼ降らない極端な干ばつ」と予測」)

綿は衣類を作るための最も一般的な天然繊維であり、繊維に含まれる世界の繊維の3分の1を占めている。綿花の価格がさらに高騰し、肥料やディーゼルなどの農業コストが上昇し、運賃が上昇した場合、衣料品のコストは上昇し続けるだろう。

「ルーブル以外の支払いでヨーロッパに天然ガスを供給する気はない」:ロシア大統領府スポークスマン

 

(※) 以下の欧米の決定を受けての発言のようです。

(報道) G7、ルーブル建て支払い拒否で一致 ロシア産ガスで (日本経済新聞 2022/03/28)


ペスコフ氏:「ロシアはヨーロッパに無料でガスを供給するつもりはない」

RT 2022/03/29

Песков: Россия не будет поставлять Европе газ бесплатно

ロシアの大統領スポークスマン、ドミトリー・ペスコフ氏は、アメリカのテレビ会社PBSの放送で、ロシアはヨーロッパに無料でガスを供給するつもりはないと述べた。

「(ルーブルで)支払わなければ、ガスは供給しない」とタス通信はペスコフ氏の言葉を引用した。

ペスコフ氏によると、EUがルーブルのガスの支払いを拒否した場合に何が起こるかを彼は知らないという。

ドイツのオラフ・ショルツ首相は、ドイツの企業はロシアのガス供給に対して引き続きユーロで支払うと述べた。首相によると、ロシアからのドイツのガス購入者の契約のほとんどは、ユーロでの支払いを規定している。

クレムリンで以前に報告されたように、ロシア側は 、友好的ではない国に配達されたガスの支払いをルーブルに移す詳細を検討している。

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、政府、中央銀行、ガスプロムに対し 、3月31日までに、友好的でない国へのガス供給の支払い通貨をルーブルに変更する措置を講じるよう指示した。

[高齢者「3回目」8割超え ワクチン接種]という報道

(※) 3回目接種が進んだ国は、例外なく次の流行波に見舞われていますので、日本の第7波はすぐかと思います。


高齢者「3回目」8割超え ワクチン接種、負荷軽減に期待

産経新聞 2022/03/29

新型コロナウイルス対策における高齢者への3回目のワクチン接種が80%を超えたことが28日、政府の集計で判明した。

オミクロン株による感染流行の第6波は感染者数の減少局面に入ったものの、下げ止まりがみられる地域もある。年度替わりでの接触機会の増加と、オミクロン株の派生型「BA・2」への置き換わりが懸念される中で、接種の進展が医療負荷の軽減につながるとの期待もある。

「感染者が増え、医療の負荷や死者の増加傾向が予測される状況になれば、当然、対策が必要になってくる」。厚生労働省にコロナ対策を助言する専門家組織の脇田隆字(たかじ)座長は15日の会見で、リバウンド発生時の対応にこう言及した。

発言の念頭には、過去最多の感染者数と死者数を出した第6波の感染拡大があったとみられる。死者の多くは70代以上の高齢者で、コロナ感染で持病を悪化させての死亡例も目立った。

第6波ではオミクロン株の「BA・1・1」系統が主流だが、これより26%感染力が強いとされる「BA・2」への置き換わりが進む。国立感染症研究所は既にBA・2が過半数を占めている可能性があると分析し、5月上旬にはほぼ完全に置き換わるとみている。

第6波と同様にBA・2の感染が現役世代に広がれば医療従事者の欠勤による医療体制の縮小が生じ、高齢層の死者数増加という事態が再び起きかねない。

21日で蔓延防止等重点措置も全面解除された上、年度替わりや春休み、花見のシーズンが重なり、人々の接触機会の増加が見込まれるという状況もある。

しかし、第6波の流行期と異なるのは、3回目のワクチン接種率だ。27日時点のデータでは、感染者数がピークだった2月1日時点で8・6%と1割にも満たなかった高齢者の接種率は3月10日に7割を超えた。高齢者の死者・重症者が比較的少なかった昨夏の第5波では、急拡大前の7月下旬に高齢者の7割が2回接種を終え、8月に入った時点で8割を超えていた。

2回接種後からの時間経過で著しく低下したオミクロン株感染への発症予防効果が3回目接種で回復する上、BA・1とBA・2で効果に大きな違いがないとの報告がある。さらに、専門家の間では感染・入院予防効果も取り戻せるとの見方が広がっている。

脇田氏は「重点措置の解除で新規感染者数の上昇圧力は強まるが、高齢者へのワクチン接種で重症化予防効果が効いてくれば医療の負担が軽減される期待もある。基本的な対策で感染状況の改善を継続し、医療の負荷を見ていく必要がある」との認識を示した。

[新電力のホープエナジー、破産開始決定]という報道

 


新電力のホープエナジー、破産開始決定 負債300億円

日本経済新聞 2022/03/28

ホープの新電力子会社、ホープエナジー(福岡市)は28日、破産手続きを25日付で東京地裁に申し立て、同日開始決定を受けたと発表した。負債総額は300億円を見込む。

ホープエナジーは2020年冬以降の電力調達価格の高騰を受け、債務超過に陥っていた。今後、裁判所と破産管財人が破産手続きを進める。