(コメント)最近、昔の知り合いなどと会うと、「初めて会ってから40年 (@_@)」ということに気づくこともありまして、自分も長いことないなあ、とか思う部分もあり、寝る前に思い出投稿をしようと思います。
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町田町蔵(with 至福団) – 機械がどんどん廻る廻る (1983年)
10代で思い入れのある曲には、実は、町田町蔵さん(現在は作家の町田康さん)の曲が多いです。ある意味では町田さんは私の 10代のアイドル的存在だったといえるのかと思います。
この曲は、当時の宝島という雑誌を出版していた JICC 出版というのが「カセットブック」ということで、何回か発売していた中のひとつにある曲です。
これが出た頃には、私はもう 20歳を過ぎていた頃だと思いますが、このカセットブックを手にしまして。
「どてらいやつら」というタイトルで、全体的に大変に素晴らしいアルバムだったんですが、この「機械がどんどん廻る廻る」には大変に感銘を受けたのでした。
以下のような曲です。映像は、コロナの頃の社会の変化に気が狂いそうになっている私が適当に作ったものです。
この曲は、初めて聴いた時に、あまりに感激しまして。
東京に早稲田大学という学校があるのですが、そこに前衛音楽研究会みたいなのがあったのですけれど、そこに私は出入りしていまして、あるイベントに誘われまして、それは、
「自分が行った行為を写真に撮影して、後で展覧会的に壁に展示して、音楽と共に見てもらう」
という企画でした。
参加することになったのですが、私は、「いや、それなら、やっていること自体が音楽と連動していないと」と思い、「体にラジカセを埋め込んで音楽を流しながらアバンギャルドに暴力を振るう」という発想が出まして。
それで、上の曲を編集して、1時間くらい流れっぱなしの状態にして、小さなラジカセを自分の体にガムテープで巻き付けて、チェーンソー(実際には電動ノコギリ程度の軽微なものです)を持って、早稲田大学構内で暴れ回りました。
つまり、人間から音楽が流れている状態にしたかったのです。
テーマとしては、
「この世の存在に不要に映るものをすべてチェーンソーで破壊して、黒いゴミ袋につめる」
というもので、目につくものをいろいろと切りまくりました(もちろん、人ではなくモノに対してです)。
最後は、「自分で自分の体を切り刻んでゴミ袋に詰める」ということを想定していたのですけれど、その前衛音楽研究サークルの人が「それだと、オカくんも死んじゃうじゃん」と言うのです。
私 「何か問題が?」
その人 「死んじゃったら、展覧会ができないから」
私 「ああ、そうか」
と気づいて、自分を切るのはやめたのですけれど、そういう衝動を与えてくれたくらいの曲ではありました。
その時は以下の写真のような感じの格好でして、全身をガムテープでグルグルに巻いてチェーンソーを振り回していました。
このイベントに私は「 Pack 」というタイトルをつけたのですが、その後も、10年くらいの間、たまにアトリエとかイベントに誘われてやっていました。
ともかく、この時は、早稲田大学の学生さんたちに心理的な迷惑をかけた以外は、わりと順調にイベントは消化されました。
若い時の衝動というのは無邪気なものですね(なんか違う)。
なんで、こんなことをやっていたのかは不明でありつつ、実際には今でも理解できるという部分はあります。
若いってのは、いいデスね(いい加減にしろ)。