米CDCが「4回目のワクチン接種」に言及

 


免疫不全者は4回目のワクチン接種が必要になる可能性 米CDC

CNN 2021/10/27

米疾病対策センター(CDC)が新型コロナウイルスワクチンに関するガイドラインを改訂し、がん治療などで中程度から重度の免疫不全の症状がある人について、ファイザーやモデルナのmRNAワクチンの4回目の接種を受けることになるかもしれないと指摘した。

CDCは8月に、18歳以上の免疫不全者を対象とする3回目の接種を承認した。この層を対象とする3回目の接種は、免疫効果を持続させるためのブースター(追加)接種とは異なり、免疫不全者は2回の接種では完全な免疫反応を獲得できない可能性があることから必要になるとしていた。

米ジョンズ・ホプキンス大学がこの夏に実施した調査では、ワクチンを接種した免疫不全者は、それ以外の人と比べて入院や死亡の確率が485倍に上ることが判明。CDCによると、小規模な調査の結果、ワクチン接種完了後に感染するブレークスルー感染で入院を必要とした症例のうち、約44%を免疫不全者が占めることが分かった。免疫不全者は、濃厚接触者にウイルスを感染させる可能性も高いとされる。

米食品医薬品局(FDA)は3種類のワクチン全てについて、特定層を対象とするブースター接種を承認しており、この対象には免疫不全者も含まれる。

これまでの研究では、特定の免疫不全者はブースター接種によってワクチンに対する抗体反応が強まることが示されている。

このため4回目の接種は3回目のmRNAワクチン接種から半年以上経過した後に受ける必要がある。現時点でCDCは、4回目の接種を勧告するには至っておらず、必要かどうかは主治医に相談する必要があるとしている。

中程度から重度の免疫不全者は、がん治療中の人や臓器移植を受けた人、HIV(エイズウイルス)が進行したり治療を受けていない人などが該当する。CDCの推計では、米国の人口の約2%に当たるおよそ900万人がこれに当てはまる。

CDCによると、1回の接種で済むジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンを接種した免疫不全者は、最初の接種から2カ月以上経過した後にブースター接種を受ける必要がある。ブースター接種にモデルナのワクチンを選択した場合、2回目までに接種したのが違うワクチンだったとしても、モデルナ製ワクチンのブースター接種として承認された半量の接種を受けなければならない。

CDCは免疫不全者に対し、たとえワクチンを接種したとしても、人が集まる場所や換気の悪い場所を避け、屋内の公共の場ではマスクを着けるよう促している。

イギリスのコロナ死者が3月以来最多に

 


英のコロナ死者が3月以来最多に、26日は263人

ロイター 2021/10/27

英国で26日に確認された新型コロナウイルス感染による死者が263人となり、3月3日以来最多となった。感染者はここ1カ月、増加が続いている。

新規感染者は4万0954人で前日の3万6567人を上回った。ただ、過去7日間の平均は横ばいとなっている。

熊本大学が「酸化グラフェンによる新型コロナウイルス不活性化のメカニズム」を発見

 

(※) 論文のプレスリリースは以下です。

酸化グラフェンによる新型コロナウイルスの抑制」 (熊本大学)


新型コロナウイルス分解作用・熊大が発見

くまもと県民テレビ 2021/10/26

新型コロナウイルスを分解する効果を熊本大学が発見した。

発表したのは、熊本大学大学院先端科学研究部の速水真也教授らの研究グループ。

炭素を原料とする「酸化グラフェン」の抗菌作用に注目し、2020年8月頃から研究をスタート。

酸化グラフェンに、新型コロナウイルスに対する高い吸着力と分解作用を確認した。

■速水真也教授

「くっつきやすくて分解までしてくれる、スーパーマテリアル=超材料という、非常に活性が強い材料だ」

新型コロナウイルスを酸化グラフェンを混ぜた液に入れて1時間培養する実験で、ウイルスの感染性が98%減少したという。

電子顕微鏡で見ると、ウイルスに酸化グラフェンが付着すると、スパイクと呼ばれる突起がなくなることがわかった。

速水教授は、「酸化グラフェンの酸化作用がウイルスを構成するタンパク質を分解した」と説明する。

酸化グラフェンは毒性が低いことから、不織布マスクやコーティング剤への利用が期待されるという。

[「ワクチン打てばエイズにかかる」…ブラジル大統領、またフェイクニュース拡散]という報道

 

(※参考記事) 「自然のコロナスパイクタンパク質にも、そしてワクチン由来のスパイクタンパク質にも漂うHIVの気配」 (In Deep 2021/06/29)


「ワクチン打てばエイズにかかる」…ブラジル大統領、またフェイクニュース拡散]

中央日報 2021/10/26

ブラジルのボルソナロ大統領が新型コロナウイルスワクチンに対し、「ワクチンを打てばエイズにかかる危険が大きくなる」とフェイクニュースを拡散し、また批判を受けている。

ブラジル247など現地メディアが25日に伝えたところによると、ボルソナロ大統領は21日に自身のフェイスブックを通じ新型コロナウイルスワクチンと関連したフェイクニュースを拡散した。

ボルソナロ大統領の主張に対し保健専門家らと政界からは「何の科学的根拠もなく新型コロナウイルスワクチンとエイズの関連性を主張するフェイクニュースをまき散らしている」という非難が出てきた。

社会主義自由党と民主労働党など左派政党所属議員は「ボルソナロ大統領が新型コロナウイルスワクチンと関連してフェイクニュースをまき散らすのは国と犠牲者の遺族に対する無礼であり犯罪行為」と指摘し連邦最高裁に大統領に対する調査を促した。

議論が続くとフェイスブックとインスタグラムはボルソナロ大統領が投稿した内容を前日夜に削除した。これら企業は新型コロナウイルスなど致命的なフェイクニュースに対し職権で削除する方針を取っている。

一方、ボルソナロ大統領は以前から新型コロナウイルスを「軽いインフルエンザ」と呼んで深刻さを否定してきた。マスク着用と社会的距離確保など防疫ルールを無視して封鎖に反対し、マラリア治療薬と駆虫剤を新型コロナウイルス患者の治療に使うべきとの主張までした。

昨年末に彼は「私はワクチンを接種しないだろう。これを非難する人々はバカだ。ワクチンを打った人がワニになっても私は責任を負わないだろう」と嘲弄して批判を受けたりもした。

昨年7月に彼は新型コロナウイルス陽性判定を受け隔離され20日ぶりに復帰しているが、13日にあるラジオ番組に出演し「新型コロナウイルスにかかった人は抗体が形成されワクチン接種が必要ない」としてワクチン接種はしないと明らかにした。

だが世界の保健専門家らは新型コロナウイルスにかかって回復した人もワクチン接種をするのが良いと勧告している。

ラニーニャ現象 12月がピークと気象庁は予測。厳しい低温へ

 


ラニーニャ現象 12月をピークに予想される 寒さの見通し

tenki.jp 2021/10/23

ラニーニャ現象が、12月をピークに予想されます。11月後半から、日本列島に寒気が流れ込みやすくなるでしょう。12月上旬には、全国的に冬本番になりそうです。

■ ラニーニャ現象とは

ラニーニャ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より低い状態が続く現象です。

ラニーニャ現象の発生時には、太平洋赤道域では、東風が平常時よりも強くなり、太平洋赤道域の西部に暖かい海水がより厚く蓄積する一方、東部では冷たい水の湧き上がりが平常時より強くなります。このため、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも低くなるのです。

■ ラニーニャ現象 12月をピークに予想される

9月の太平洋赤道域の海面水温は、西部で平年より高く、中部から東部で平年より低くなっていました。気象庁が10月11日に発表したエルニーニョ監視速報では、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態とみられるが、ラニーニャ現象時の特徴に近づきつつある、とのことでした。

ラニーニャ現象の基準は、国によって微妙な違いがありますが、10月12日時点の資料では、日本の気象庁も含め、アメリカ海洋大気庁、ヨーロッパ中期予報センター、イギリス気象庁、オーストラリア気象局など、各国一致して12月をピークにラニーニャ現象を予想しています。

■ ラニーニャ現象の発生時 12月を中心とする日本の天候の特徴

ラニーニャ現象の発生時は、海面水温が平常時より高いインドンネシア近海で対流活動が活発になり、中国大陸では高気圧が強まります。このため、偏西風は、中国大陸で北に蛇行、日本付近では南下し、日本列島に寒気が流れ込みやすくなります。

ラニーニャ現象の発生時、日本における12月を中心とする3か月(11月~1月)の天候の特徴で、統計的に有意な傾向があります。平均気温が関東や東海、北陸で低いこと、降水量が関東、東海、近畿から九州の太平洋側で少ないこと、日照時間が北海道や東北の太平洋側と近畿から九州で多いことです。

■ しばらくは高温傾向 11月後半から冬の寒さに

気象庁が、10月21日に発表した1か月予報によると、11月22日にかけて、全国的に寒気の影響を受けにくく、暖かい空気に覆われやすい見込みです。このため、平均気温は、沖縄・奄美は平年より高く、九州から関東は平年並みか高い予想です。東北や北海道は平年より高いでしょう。しばらくは高温傾向とみられます。

今のところの資料では、ラニーニャ現象の発生時にみられる偏西風の蛇行が現れ始めるのは、11月後半からです。11月後半から日本付近に寒気が流れ込みやすくなるでしょう。

12月上旬には、偏西風は、日本付近で大きく南下し、寒気が次々に流れ込む見込みです。11月後半から全国的に冬の寒さになり、12月上旬には冬本番といえそうです。

シンガポール、ワクチン未接種者は出社禁止、商業施設への入場禁止、飲食店での食事禁止へと

 

(※) 未来の日本…。


ワクチン未接種、出社禁止へ 感染急増、対策強化―シンガポール

時事 2021/10/23

シンガポール政府は23日、新型コロナウイルス対策を強化し、ワクチン接種を受けていない従業員の出社を来年1月1日から禁止すると発表した。

未接種者は商業施設入場や飲食店での食事も既に禁じられており、社会活動が一層困難になる。

未接種者を締め出す一連の政策をめぐり、市民からは「接種強要だ」と反発する声もあるが、政府は「未接種者や医療システムを守るため」と主張している。未接種者が出勤するには認定施設で検査を受け、陰性証明を得なければならない。

8月以降、外食などの行動制限を一部緩和したところ、デルタ株による感染急増に見舞われ、人口545万人の小国で今月19日の新規感染は3994人と過去最多を記録。

接種率が「世界最高水準」と自負する84%に達している効果で重症化率は低いものの、感染急増で重症者も増え、20日発表の死者は18人と最多となった。

[塩野義製薬が第2/3相試験を始めた「コロナワクチン」の仕組み]という報道

 

> 遺伝子組み換えたんぱくワクチン

> 中和抗体を作る効果を高める必要があると判断

ダメっぽいですね。


塩野義製薬が第2/3相試験を始めた「コロナワクチン」の仕組み

日刊工業新聞 2021/10/23

塩野義製薬は新型コロナウイルス感染症向けワクチンについて、開発の後半に当たる第2/3相臨床試験を国内で始めた。3000人を対象としている。8月に開始した開発前半の国内第1/2相試験の60人への投与結果を踏まえ、臨床試験の段階を進めた。

これまでに副反応が一定程度に抑えられる点と、感染を抑える中和抗体の上昇が良好である点を確認している。

同ワクチンは子会社のUMNファーマ(秋田市)による昆虫細胞などから目的のたんぱく質を発現する「BEVS」技術を活用した遺伝子組み換えたんぱくワクチン。

当初、免疫応答を調整する2種類の細胞のバランスを最重視したが、中和抗体を作る効果を高める必要があると判断。補助剤変更の結果、良好な結果が得られ、製品化に向け前進した。

同社は重要課題の一つに感染症を掲げる。早期承認に向け、今回の試験と並行して国内外で複数の臨床試験を行う準備も進める。