「食糧」カテゴリーアーカイブ

ナフサ供給不安で「精米袋の余裕がない」とJA福岡の会長が述べる

他の食料もそうなんですけれど、食料そのものはあっても流通させるパッケージが不足してきているというのはあるかもしれません。スーパーでも地味に見かけるようになってきています。




「精米袋の余裕ない」 ナフサ供給不安、JA福岡中央会が懸念

毎日新聞 2026/05/28

JA福岡中央会(福岡市)の乗富幸雄会長は福岡県柳川市で記者会見し、中東情勢悪化の影響について「いろんな農業資材の供給が不安定になり、価格も上がっている」と懸念を示した。

原油由来のナフサの供給不安が高まっている影響で「精米袋は余裕がなくなり、段ボールに印刷をするインキも不足気味」という。

肥料の卸値は、円安などの影響で6月から最大約15%値上げされる。今後は中東情勢の影響も見込まれ、「次の価格改定でさらに値上がりする恐れがある」と話した。

ハウス用のビニールや農業機械など資材全般が高騰し負担が増しており、「価格転嫁していかないと、農家の生活が成り立たない」と理解を求めた。コメやムギ、大豆を生産する柳川市内の川口浩行さん(65)は「個人経営の農家は苦しくなっている。肥料が値上がりすれば、麦の栽培は赤字になりかねない」と話した。

福岡県は麦の生産量が多く、小麦は北海道に次ぐ2位、大粒大麦は栃木、佐賀県に次ぐ3位となっている。




カナダの小麦の作付け状況も平均を大幅に下回っている模様

作付けが大幅に遅れているのは、あまりにも気温が高いためであるようで、他の作物も一様に遅れています。

2026年のカナダの小麦関係の作付けレベル

WATCHER

気温を見ますと、カナダも平均より大幅に気温が高い地域が多いです。

2026年5月26日の北米の平年気温との差異

tropicaltidbits.com




強烈な「生ニンニク信仰」を持っていたムッソリーニの顛末

これは最近知ったことですが、調べると本当のようで。毎日毎日、ボール一杯の生ニンニクを食べていたそう。以下は、それについてか書かれていたフェイスブックの投稿です。史実から見ても、おおむねこんな感じだったようです。あまりに口臭がキツくて、奥様も一緒の部屋で寝られなかったとのこと。


World Beauties and Wonders

20世紀で最も影響力のある人物の一人であり、イタリアのファシスト指導者であったベニート・ムッソリーニは、特異な食の嗜好を持っていた。彼は、刻んだ生のニンニクをオリーブオイルとレモン汁で和えたものを、大きなボウル一杯分も定期的に食べていた。

ヴィクトリア・クラークとメリッサ・スコット共著の『独裁者の晩餐』は、使用人の証言や歴史的記録に基づいており、ムッソリーニはニンニクを「不老不死の霊薬」と呼び、妻でさえ耐えられないほどの量を摂取していたと記している。

ラケーレ・ムッソリーニは、夫の強烈な臭いのせいで別の部屋で寝ざるを得ないと、料理人に訴えたという。

フランス料理を軽蔑し、未来派のプロパガンダを通してパスタ反対運動を支持していたムッソリーニは、多くの水を飲み、食事は10分以内に済ませるよう主張していたにもかかわらず、生のニンニクへの執着は変わらなかった。

その結果、健康への悪影響は甚大だった。彼は1925年に胃十二指腸潰瘍と診断され、翌年には危うく命を落としかけ、その後は厳格な食事療法を余儀なくされた。第二次世界大戦中も、医師たちは彼の慢性的な消化器系の問題、特に重度の便秘を指摘していた。

彼の個人的な食習慣と公的な食生活政策とのこの対照は際立っている。彼はニンニクと牛乳というシンプルな食事を摂っていた一方で、彼の政権は国家主導の食生活政策を推進し、国家の自給自足を目指してパスタよりも米の消費を奨励した。

こうした努力にもかかわらず、ほとんどのイタリア人はこのキャンペーンをほとんど無視し、特にパスタなどの伝統的な食品を食べ続けた。これはまさにイタリア人らしい反応と言えるだろう。




177年の歴史を誇るアメリカのビールブランド「シュリッツ」が販売終了に

このシュリッツというのは、高校生だった 1970年代の終わりか  1980年代の初め頃、当時サブカル雑誌だった『宝島』に、片岡義男さんの短編小説が掲載されていて、主人公の男性が、海沿いのバーでシュリッツを何本も開けるのです(主人公はビール 3本飲んだ後も車を運転していましたが)。

バーのカウンターで飲んでいるシーンを想像すると、どうにも「かっこいいなあ」と思いましたが、北海道の岩見沢という田舎町にシュリッツなど置いておらず、東京に来て初めて見たはずです。

片岡義男さんはシュリッツがお好きだったのか、映画にもなった小説『スローなブギにしてくれ』で主人公が飲んでいたのもシュリッツだったと思います。

では美味しいのかというと、それは不問とします。




177年の歴史を誇るアメリカの象徴的なビールブランドが販売終了

zerohedge.com 2026/05/23

Iconic American Beer Brand Discontinued After 177 Years

かつて「ミルウォーキーを有名にしたビール」として知られた名高いラガービール、シュリッツ・プレミアムが、生産終了となる。パブスト・ブリューイング社は今週、同ブランドの生産を無期限休止すると発表した。1849年にミルウォーキーで創業され、アメリカを代表するビールの一つへと成長した約2世紀の歴史を持つこのビールの生産は、これで終了となる。

低価格ブランドへの需要低迷と保管・輸送コストの上昇が背景にある今回の決定は、波乱に満ちた企業経営の最新章となる。ベローナにあるウィスコンシン・ブルーイング社は、5月23日に最後の80バレルを生産し、6月27日に限定販売を開始する予定だ。予約注文は今週から開始される。

「残念ながら、特定製品の保管および輸送コストが継続的に上昇しているため、シュリッツ・プレミアムの販売を一時休止するという苦渋の決断を下さざるを得ませんでした」と、パブストのブランドマネージャー、ザック・ナディール氏はミルウォーキー・マガジンに語った。

「販売休止となったブランドやパッケージは、いずれも当社の歴史において大切な一部であり、願わくば未来においても大切な存在です。私たちは、愛されているブランドを復活させる機会を常に模索しており、お客様からのフィードバックはそうした議論を形成する上で非常に重要です」

ウィスコンシン・ブルーイング社の醸造責任者であるカービー・ネルソン氏は、同社はこのブランドにふさわしい別れを告げることに尽力していると述べた。

「シュリッツはシュリッツというブランドだからこそ、ふさわしいお別れをすべきだと判断しました。尊厳と敬意をもって」とネルソン氏は語った。




サトウ食品、1950年の創業以来の商品である「白玉粉」の販売を終了

確かに私が子どもの頃は、白玉粉で作る白玉だんごが、おやつとしてよく出てきました。お汁粉に入れたり、冷たくしたものをフルーツ缶詰と混ぜて食べたり。しかし、今は白玉粉でおやつを作る習慣ってなくなりましたね。私も子どもに白玉だんごを作ったことはないです。

でも、これ、「いざ」という時の非常食としても優れているのですけどね。白玉粉と水を混ぜて丸めて、茹でるだけです。もちろん、今でも他の多くの会社から白玉粉は出ていますが、少しずつ消えていくのかな。




サトウ食品、創業以来の「白玉粉」販売を終了 原料高騰と販売減少で

日本経済新聞 2026/05/22

パックご飯大手のサトウ食品は22日、白玉粉の販売を6月30日に終了すると発表した。原料となるもち米の価格高騰に加え、販売量が減少していたため。白玉粉は1950年の創業以来の商品で、現在は外部に製造委託して販売していた。

サトウ食品は現在パックご飯と包装餅の大手だが、創業時は白玉粉の製造・販売で事業を始めた。白玉粉のほか、これまでに一口サイズの白玉(既に販売終了)などもあった。唯一残っていた白玉関連商品である「白玉粉1kg」を終売する。

創業時を知る佐藤功会長は「創業の礎の白玉粉はなくなるが、おいしいものを多くのお客様にお届けしたい思いは変わらない」とのコメントを発表した。創業者である父・勘作氏が試行錯誤を繰り返し製造していた様子や、石臼を運ぶためにリヤカーを引いて歩いたエピソードなどにも触れた。




「中東危機が日本の農業を直撃している」という日本農業新聞の論説




[論説]中東危機が農業を直撃 生産持続へ対策を急げ

日本農業新聞 2026/05/21

中東情勢悪化の影響が、農業現場で一気に顕在化している。ハウス用ビニールやマルチといった被覆資材、米袋、包装フィルムなどあらゆる製品で値上げや出荷制限が相次いでいる。加えて秋肥も大幅値上げが農業現場を直撃する。国を挙げた実態調査と高騰対策の拡充を求めたい。

原油の中東依存度は9割以上。ナフサは中東4割、国産4割だが、国産も中東産の原油から精製するため、実質的な中東依存度は8割に上る。ナフサは、ビニールやポリエチレンなど暮らしを支えるさまざまな製品に変わる。農業で使う被覆資材、包装資材も同様だ

JAグループは、「コスト」に着目した米の経営安定対策の充実について早急な検討を求めている。

ナフサの供給不安により農ビや農POフィルムなど、農業に欠かせない資材の需給逼迫と大幅な値上げが起きている。収穫し出荷しようにも、米袋やフレコンバッグ、食品パック類なども値上がりし、出荷制限も相次ぐ。原油とナフサの中東依存が招いた結果だが、調達の多元化に加え、リサイクルやリユースを積極的に進める必要があるだろう。

関東の米農家は、販売用の5キロ袋を追加発注できず、出来秋に不安を抱えたまま田植えをしていると明かした。万一、出荷できなければ食料需給にも影響する。農業と食品産業への優先的な資材供給に加え、価格高騰を緩和する支援策を検討すべきだ。

肥料は尿素を中心にさらに上がる。JA全農の秋肥価格で尿素(輸入大粒)は15%増。世界全体で見ると尿素は中東への依存度が高く、国際相場の高騰と円安で、日本の調達価格を押し上げている。リン、カリウムの価格も軒並み上がる。持続可能な農業に向けて耕畜連携、都市と農村の連携を強化し、家畜のふん尿や食品残さ、家庭の生ごみなどの未利用資源を積極的に活用する対策が求められる。

ハウスの加温に使うA重油の価格も、政府の補助金で一定に抑えられているものの、中東情勢次第で、価格は大きく変動する恐れがある。農水省は、燃料の高騰時に積立金から補てんする「施設園芸セーフティネット構築事業」への加入を促している。掛け捨てではない。万一の際、経営への打撃を抑えるために、加入を検討してほしい。

中東への輸入依存からの脱却は急務だ。ホルムズ海峡の事実上の閉鎖から2カ月余り、影響は次々に露呈する。資源国ではない日本が、食料生産を維持するには、輸入国の分散と国内の未利用資源の活用が欠かせない。ウクライナ危機から4年過ぎた。世界情勢が不安定な時だからこそ足元を固める必要がある。




はごろもフーズ社がシーチキンなど缶詰類を最大で33%値上げ

8月1日から値上げということですが、8月1日以前に「手に入らなくなる」とかいうような情勢にはなってほしくはないです。魚の缶詰は、非常時の最大のタンパク質補給物資ですからね。


食品新聞 2026/05/20

はごろもフーズは8月1日出荷分から、「シーチキン」をはじめ青魚パウチの「健康シリーズ」、パスタソース、乾物製品(削り節など)を値上げする。

中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰を背景に、シーチキン・乾物製品の主原料であるまぐろ・かつおの価格が著しく上昇している。さば原料は、ノルウェーさばの漁獲量減少などの影響で価格が高騰。空缶やパウチ・フィルムなどの容器包装資材や副資材、燃料費などが上昇し、製造コストが悪化しているため。

対象製品は家庭用114品、業務用46品、上げ幅は家庭用(参考小売価格/税抜)9.2~33.3%、業務用は9.2~33.3%の値上げとなる。

「シーチキン」は「シーチキンLフレーク70g缶」「シーチキンマイルド70g缶」など家庭用80品、参考小売価格(税抜)6.7~25%の値上げ。業務用は32品、9.2~33.3%の値上げ。

総菜類は、「さばで健康みそ煮」「いわしで健康煮つけ」(パウチ)など家庭用10品、参考小売価格(税抜)9.1~9.3%の値上げ。

パスタソースは「おさかなでPASTAさばの塩レモンソース(パウチ)」など計2品、同9.2%の値上げ。

乾物製品は「かつおパックはごろも舞2g5袋」「焙炒ソフトパックはごろも舞1.5g6袋」など家庭用計22品、同25~29.7%の値上げ。業務用は14品、15~30%の値上げとなる。