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中国の周回宇宙ステーション「天空」が正式に運用を開始。多数の「宇宙空間での穀物生育プログラム」が含まれる

 





中国の宇宙研究所が正式運用を開始

人民日報 2023/08/19

China’s space lab starts formal operation

中国有人宇宙局によると、国家宇宙実験室として機能する中国宇宙ステーション「天宮」が運用を開始し、宇宙利用を推進し、実りある成果を上げている。

宇宙生命科学や人体の研究、微小重力物理学、新しい宇宙技術など、合計 110件の軌道上科学研究・応用プロジェクトが実施され、複数の世界初の成果が得られたと同局の副所長、林希強氏が記者会見で述べた。

この宇宙実験室は、中国の地球近傍宇宙科学および応用システムの確立にもつながった。

約 100TBの元の実験データが取得され、宇宙ステーション内で 120日間のライフサイクルを経たイネの種子を含む、約 300の実験サンプルが返還されたと林氏は付け加えた。

中国の有人宇宙宇宙利用システムの副司令官である王強氏は、イネのライフサイクル成長実験は世界初であり、機能的な遺伝子制御の発見はイネの新品種の育種を促進するだろうと述べた。

新しい合金材料は宇宙ステーションで得られたもう一つの画期的な進歩であり、航空宇宙、原子力、その他の産業に応用される可能性があると王氏は述べた。

宇宙医学実験では、人工血管組織チップの研究と無重力状態が細胞内カルシウム信号に及ぼす影響に関する可視化研究が行われ、いずれも世界初であると宇宙飛行士の副主任設計者である李英輝氏は述べた。

林氏によると、中国の有人宇宙計画を通じて得られた4000項目以上の成果は、国家経済と人民生活に貢献しているという。林氏は、これらの宇宙生命科学の研究結果は現在、生体材料、医学、医療、農業技術に応用されていると付け加えた。また、微小重力流体、燃焼、材料科学の研究成果は、製造・加工技術の向上に貢献しているという。

この宇宙飛行ミッションでは 3,000 回以上の宇宙育種実験が行われ、240種類以上の主食穀物と 400種類以上の野菜、果物、植物、花の新品種が栽培されている

これにより、年間穀物生産量が 26億キログラム増加した。



[〈コメ農家〉「今年のようなことっていうのは何十年に一回くらいかもしれんね」]という新潟の水不足の報道

 


農家を悩ます連日の猛暑に野菜もぐったり 農作物への影響続出 3つのダムは貯水率0%に 《新潟》

テレビ新潟 2023/08/18

連日、猛暑日となっている新潟県内。この暑さで、農家が手塩にかけて育てた農作物も元気がありません。さらに県内の3つのダムでは貯水率が0パーセントに…。約1か月の間まとまった雨が降っていなく、水不足も深刻です。

赤く色づいたこちらの野菜。

赤パプリカのようにも赤とうがらしのようにも見えますが…

(リポート)
「夏の強い日差しを浴びて畑の野菜に影響が出ています。緑色のピーマンは高温の影響で赤くなってしまうといいます」

新潟市西蒲区の山本さんの畑です。
連日の強い日差しの影響でピーマンは実った半分程度が廃棄になっているといいます。さらに…

〈農家 山本与志夫さん〉
「これから収穫するネギなんだけど上の方が枯れ始めた」

こちらの長ネギは何とか収穫できると見込んでいますが、他の野菜にも影響が広がっています。

高温の影響は他の農家でも…

〈そら野ファーム 藤田友和さん〉
「もっとこれが太るんですよ。それが全然、下葉も枯れてしまっているし、こんな感じで枯れてしまっていますよね」

トウモロコシの実は例年の半分ほどの大きさにしか育っていないといいます。

こちらの農家は地域の食材を販売する直売所も運営しています。

野菜を買いに来た人からも心配の声が聞かれました。

〈利用客は〉
「新鮮な野菜とかはここに来ているんです。きょう来たら少ないなと思って」
「野菜がないと困るので子どもたちに食べさせたいのでちょっと心配ですね」

〈そら野ファーム 藤田友和さん〉
「品ぞろえはお客様の満足につながってくると思うので農家さんには頑張って品揃えもとにかく豊富にしていきたいですよね」

旬の野菜をたくさん届けたい。

その思いとは裏腹に、心配は尽きません。

“水不足”です。

〈農家 山本与志夫さん〉
「雨が来ないからこれからどうなるかいまのところは(野菜を)植えている人が少ないから地下水はある。これから大根などを皆さんがいっぱいまくと足らない

ここ1か月程度県内ではまとまった雨が降っていません。

こちらは五泉市にある早出川ダムです。

(リポート)
「早出川ダムの上空です、雨が長く降らない状態が続き、水量が減っているのが確認できます」

夏場は主に農業用水として使われていますが、8月15日から貯水率が0パーセントに。

また十日町市の長福寺ダムと津南町の大谷内ダムでも同様に貯水率が0パーセントになっています。

県などはさらなる水不足に備えて渇水に関する情報連絡会を開催。地域の田畑全体に水が行き渡るよう調整することが重要だとの認識を共有しました。

しかし、すでに雨不足で深刻な影響も…
完全にひび割れた田んぼ…そこから生える稲は茶色く枯れてしまっています。

〈コメ農家〉
今年のようなことっていうのは何十年に一回かくらいかもしれんね

佐渡市畑野地区の加茂新田集落です。こちらでは早生品種の「こしいぶき」を栽培しています。9月上旬に収穫を見込んでいますが…用水路は完全に乾いてしまっていました。

この水不足が続けば収穫量はほとんど見込めないといいます。

〈コメ農家〉
田んぼばっかりじゃなくて畑からなにまで全部だめですからね

県内の18日の最高気温は新潟市秋葉区や阿賀町津川で36.7度など、連日の猛暑日を記録しました。

まだまだ続く厳しい暑さ…農作物への影響が心配されます。



[ダムが「貯水量ゼロ」水不足深刻 “米ができない”]という新潟県の報道

 

新潟県のダム貯水率を見ますと、全然大丈夫なところもあり、地域によってということのようです。この報道に出ています「早出川ダム」というのは確かに貯水率ないようです。

新潟県のダム諸量現況表より

新潟県 _防災情報システム


ダムが「貯水量ゼロ」水不足深刻 “米ができない”食卓へ影響懸念

テレ朝news 2023/08/17

台風の大雨の一方、水不足が深刻です。

新潟のダムで貯水率が0%となり、私たちの食卓へも影響も懸念される事態となっています。

ダムが“貯水率0%”水不足深刻

新潟県五泉市の早出川ダム。ダム湖に沈んでいた木々があらわになっています。この時期、周囲の田畑に水を供給するためたっぷりと水を蓄えているはずですが、17日は周囲の山肌が見えるほど水位が下がっています。貯水率は0%で、29年ぶりの事態です。残されたわずかな水も泥が混じっていて水質が悪いといいます。

新潟県新津地域整備部 長谷川文伸副部長:「これは構造上、砂がたまる場所にまだ残っている水。水質がどんどん悪くなっていくのは確実」

梅雨明けした先月21日以降、この流域に雨が降ったのは1度だけです。

米農家 関隆さん:「この前よりもかなり状況が厳しくなった」

29年ぶりの水不足は私たちの食卓を変えてしまうかもしれません。

米農家 関隆さん:「(Q.枯れているのか?)実が入らないから、まともな米にならないから売り物にはならん」

日本一の米どころの新潟県では深刻な事態に直面していました。

 

“米ができない”食卓へ影響懸念

日本有数の米の産地・新潟県魚沼市の田んぼは乾ききってしまい、ひび割れていました。そして、多くの稲が倒れています。これらは、そのまま枯れるため収穫できません。

米農家 関隆さん:「今、倒れているのは駄目。まともに実が入らない。ここまでくると品質は駄目、売り物にならない。もちろんうちだけの問題ではなく、この辺の農家全体に被害が及んでいくから大変な問題」

都内の精米店によりますと、新潟の米が不作になれば、この秋から値上がりするといいます。新潟で田畑を潤すほどのまとまった雨はしばらく降る見込みがありません。



[首都圏“水不足” 取水制限の恐れも]という報道

 

首都圏のダムの貯水率を見ますと、全体としては、まだ危機的というほどのものではないですが、最大の矢木沢ダムが平年比で半分以下になっています。

首都圏の水資源状況について

国土交通省 関東地方整備局


首都圏“水不足” 取水制限の恐れも…群馬・矢木沢ダムの貯水率「平年のわずか半分」

テレビ朝日 2023/08/17

根川の上流にある群馬県の矢木沢ダムを空から見てみると、通常は緑の茂みまで水が溜まっていますが、16日は土の斜面がむき出しになるほど水位が下がっていました。

沼田総合管理所管理課・笠井昭彦課長:「例年と比べて、貯水位は13メートルほど下がっている」

今年は冬の雪解け水が豊富で、3月の水位は平年を上回っていました。

ところが7月以降、日を追うごとに水位が低下し、1カ月半で20メートル下がりました。

現在の貯水率は、平年のわずか半分です。

このまま雨が少ない状況が続くと、27年前の夏のように取水制限が実施される恐れもあります。



福島県で農業用の水不足が深刻に。農業用水を供給するダムの給水が停止に

 


深刻な水不足…羽鳥ダムの供給18日に停止 稲の生育に影響の恐れも【福島県】

福島中央テレビ 2023/08/16

県南地方の市町村に農業用水を供給する羽鳥ダムは水不足のため、例年よりも早く水の供給を停止することが分かりました。

天栄村の「羽鳥ダム」は県南7市町村に農業用水を供給しています。

通常は9月10日まで、水を供給しますが、ことしは深刻な水不足のため、今月18日に供給を停止します。

ダムを管理する「矢吹原土地改良区」によりますと、ダムの貯水率が今月18日に13%に下がる見込みで、さらに下がると、土砂などが混ざり、供給できないということです。

今後も水不足が続くと稲の生育に深刻な影響がでる恐れがあります。



宮城県のダムの貯水率が20%を下回る。同地は台風の影響も受けない見込み

台風7号の予想ルート


鳴子ダム、貯水率20%下回る 北上川渇水連絡会が臨時会 天候見通しなど共有

河北新報 2023/08/10

北上川水系渇水情報連絡会の臨時会が8日、石巻市蛇田の北上川下流河川事務所で開かれた。江合川の鳴子ダム(大崎市)の貯水率が20%を下回り、早期の貯水量回復が見込めないことを受け、関係者が今後の天候の見通しやダムの貯水、利水状況について情報を共有した。渇水による取水障害は9日現在、確認されていない。

臨時会の開催は2018年以来。同事務所と市や県、仙台管区気象台、石巻地方広域水道企業団などからオンラインを含め関係者約20人が出席した。

鳴子ダムの桜井隆広所長がダムの貯水率低下について、降雨量が10カ年平均と比べ少ないのが要因と説明。「8日午前9時時点の貯水率は18.9%。来週末には最低水位まで低下する恐れがあるが、岩堂沢ダムとかんがい用水の必要量を調整している」と話した。

河川事務所の石井貴範副所長は「現時点で大きな障害は出ていないが、岩堂沢ダムと調整できるか検討してほしい。関係機関と連携し、随時情報を共有していく」と話した