[ワクチン接種率世界トップレベルのアイルランドで感染者急増のわけ]という報道

 

> 「再びのロックダウンに向かってゆっくりと進んでいるかのようだ」


ワクチン接種率世界トップレベルのアイルランドで感染者急増のわけ

courrier.jp 2021/11/19

ワクチン接種率の高さにもかかわらず、アイルランドではいま新型コロナウイルスの感染者が急増している。医療崩壊を防ぐため、政府は11月16日、衛生規制の再開を発表した。

現地のメディアも困惑している。この2週間でアイルランドは、新型コロナウイルス対策の優等生の座から転げ落ちてしまった。

10月27日に米「ブルームバーグ」が発表した、世界でもっとも安全な国・地域の番付「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」では1位だった同国。だが、いまやそのランキングでアイルランドは最悪の国の一つになってしまったとアイルランド版「タイムズ」紙は報じる。同紙によると、同国内の14日間の新規感染率は10万人あたり959人にまで上昇。この数字はいま、西ヨーロッパのどの国よりも高いという。

こうした状況悪化を受け、アイルランド政府は11月16日、衛生対策措置の再開を発表した。

現地メディア「アイリッシュ・インディペンデント」によると、それにはテレワークの再導入や、バーやナイトクラブの深夜0時までの営業時間短縮などが含まれ、濃厚接触者の5日間の隔離も新たに規制に加えられた。

人口500万人あたり290(10万人あたり5つ)しか集中治療用病床を持たない同国では、すでにその3分の1が新型コロナの患者で占められており、医療システムも脆弱な状況にあるという。

ワクチン接種が進んでいるのになぜ?

アイルランドは、世界のなかでもっともワクチン接種が進んでいる国の一つである。「アイルランド公共協会(RTE)」によると、10月末の時点で12歳以上の人口の89%がワクチン接種を終えている。にもかかわらず、同国より接種率の低い他のヨーロッパ諸国の方がましな状況にある。この現状を理解するのは「簡単なことではない」と現地日刊紙「アイリッシュ・タイムズ」は伝える。

同紙は考えられる原因として、世界でもっとも長いロックダウンを経て、アイルランド人はすぐに活動、特に屋内での交流を再開したと指摘。その結果、「早い段階でデルタ株の流行に接することになり、他国のように感染レベルを下げることができなかった」と説明する。

加えて、雨が多く湿度の高いアイルランドの冬と、日照時間が短く屋内で社交を持つ文化もウイルスの伝播に好条件だったと伝える。さらに、多世代で暮らす世帯の割合が比較的高いことも、家族間での感染を容易にした一因だと分析。

アイルランドもまた、ワクチン追加接種の開始が遅れている。「新たな規制は、3度目の接種までの時間稼ぎだ」と同紙は報じる。

火曜日、首相のミホル・マーティンは、今後数週間以内の追加措置発令の可能性も排除できないと発表した。これは同国民にとってはデジャブのようなことだ。アイリッシュ・インディペンデント紙はこう表現する。

「再びのロックダウンに向かってゆっくりと進んでいるかのようだ」

フランスで、ペット店での犬猫販売が禁止。イルカのショーも禁止、サーカスでの野生動物の利用も順次禁止に

 


仏、ペット店で犬猫販売禁止へ 動物愛護で24年から

CNN 2021/11/19

フランス上院は18日、動物愛護に関する法改正案を賛成多数で可決した。動物の福祉や衝動買い防止の観点から、犬と猫はペットショップでの販売を2024年から禁止する。マクロン大統領が近く署名し、施行される。

犬や猫を飼う場合、保護団体や個人からの譲渡、ブリーダーからの直接購入となる。また、法改正によって施設でのイルカやシャチのショーを26年から、移動型サーカスでの野生動物の利用を28年から、それぞれ禁止する。

ウサギや魚などは引き続き販売できるが、衝動買いを招かないようショーウインドーに陳列することは禁止する。

[コロナウイルスのワクチンの接種を完了したとみなされるには3回目の接種が必要となる]という報道

 


新型コロナワクチン「接種完了」の定義、今後は3回目か

CNN 2021/11/18

新型コロナウイルスのワクチンの接種を完了したとみなされるには3回目の接種が必要となるかもしれない。

ワクチンの免疫の低下とデルタ変異株による感染の拡大を受けて、先進国では「ワクチン接種完了」に関する定義について、再考が進んでいる。これまでは通常、2回の接種が接種完了を意味していた。

英国のジョンソン首相は15日、新型コロナウイルスの流行を抑止するための措置を再導入しないためには、3回目のブースター(追加)接種が重要だとの見方を示した。

他の欧州各国でも追加接種の義務付けに動いている。フランスでは、マクロン大統領が先ごろ、12月15日までに65歳以上の全員について「ワクチンパス」を再び有効にするには3回目の接種が必要だと明らかにしていた。

オーストリアでは、2回目のワクチン接種から9カ月が経過するとワクチン接種を完了した状態だとはみなされなくなる。このため、事実上の追加接種の強制となる。

イスラエルでは、過去6カ月以内に2回目のワクチン接種を受けていない場合、ジムや飲食店などの入店が許可される「グリーンパス」の対象となるには3回目の接種が必要となっている。

[死んだマナティー1000頭超す、飢えが主な原因 米フロリダ州]という報道

 


死んだマナティー1000頭超す、飢えが主な原因 米フロリダ州

CNN 2021/11/18

米フロリダ州魚類・野生生物保存委員会(FWC)の報告によると、今年に入って同州で死んだマナティーが1000頭を超えた。この数十年で最多となった。

2021年に死んだマナティーは、11月12日の集計で1003頭に上った。FWCはこれに先立ち、今年マナティーが死んだ主な原因は飢えだったと発表していた。

前年の同じ時期までに死んだマナティーは498頭だったが、今年は2倍以上に増加。FWCはその数の多さに異常事態を宣言していた。

フロリダ大学獣医学校のマイケル・ウォルシュ准教授は、死んだマナティーが急増したことについて、海洋生態系の奥底にある問題の表れだと指摘する。

死んだマナティーが320頭以上と最も多かったブレバード郡では、温かい水を求めてマナティーが集まるインディアン・リバー・ラグーンで、過去11年の間に海藻の推定58%が死滅した。フロリダ州のマナティーは主に海藻を餌としている。

海藻が死滅した一因は、有害な藻類の繁殖だった。排水からの栄養分やマイクロプラスチック、有害物質などがマナティーの生息地に流入すると、藻が繁殖して水面を覆い、水中の海藻に日光が届かなくなる。

ウォルシュ氏はこの現象について、「マナティーだけの問題ではなく、巨大な生態系問題に警鐘を鳴らす兆候」と位置付ける。

マナティー保護施設のズータンパは米政府に対し、マナティーを絶滅危惧種に再指定するよう求めている。米魚類野生生物局は17年、個体数や生息地が回復したとして、マナティーの絶滅危惧種指定を解除していた。

[クリスマスを前に“物がない!” アメリカで深刻な事態]という報道

 


クリスマスを前に“物がない!” アメリカで深刻な事態

TBS NEWS 2021/11/18

アメリカではまもなく、1年で個人消費が最も大きいとされるホリデーシーズンを迎えますが、今年は小売店を中心に深刻な事態が広がっています。

記者 「アメリカではホリデーシーズンを前に書き入れ時を迎えているおもちゃ屋さん。今年は、ある異変が起きています」

ニューヨークにあるおもちゃ屋さん。ホリデーシーズンを前に子どもへのプレゼントを買おうと、客の姿が増えてきました。客がショッピングを楽しむ一方、店のオーナーには今、こんな心配事が・・・

おもちゃ屋のオーナー 「今、お店にあるのはこの棚にあるものだけ。それで終わり。在庫は全くありません」

クリスマス商戦本番はこれからだというのに、すでに在庫がないといいます。

おもちゃ屋のオーナー 「もう忙しくて大変。いつもなら、この時期には注文したものが全て倉庫に準備してあり、あとは売るだけなのに、今年は届かない商品に代わるものを毎日注文しなければいけないのです」

不安を隠せない様子のオーナー。発注表を見せてもらうと、受け取りが完了していないことを示す「0」の表記がずらっと並んでいます。書き入れ時の店を苦しめる、こうした品不足。実は今、アメリカ全土の小売店などで深刻な問題となっているのです。商品は、なぜ届かないのでしょうか。

記者 「ロサンゼルスの港が見える展望台では、きょうも沖合には多くのコンテナ船が荷下ろしの順番待ちをしています」

全米のコンテナの4割を取り扱うロサンゼルス港と、隣接するロングビーチ港。海外から輸入した商品は、荷下ろしの順番待ちをする船の上にありました。例年、スムーズに入港できていた船は16日には82隻も滞留し、平均で2週間以上、待っているというのです。

さらに、陸上でも・・・。港の入り口にはコンテナの積み替えに向かうトラックが大渋滞を起こしていました。全米で運転手が8万人、不足していると言われる一方、荷受けに数時間並ぶこともあるといい、決して効率的に商品が運ばれている状況とは言えません。

運送会社オーナー ビサンテ・モレノさん 「とてもストレスが溜まります。配達するはずの時間のほとんどを並んで待っています」

物流の混乱の背景には、コロナ関連の規制が緩和され、一気に高まった個人消費があります。バイデン大統領は先月、港の24時間化を発表し、目詰まり解消を目指しましたが・・・

ロングビーチ港 マリオ・コーデロ取締役 「この量の積み荷をさばくには、かなりの時間がかかります。2~3か月で遅延が大幅に改善することはありません」

混乱が落ち着くのは来年半ばとの予測もあり、コロナ禍から回復しつつある経済に水を差しかねない事態になっています。

成人の87%がワクチン接種をしているベルギーで政府が「接種者全員にブースターショットを開始する」と発表

 

(※)結局こうなる。

> 在宅勤務を「強い推奨」から強制化し、マスク着用義務も拡大する。


ベルギー、全ワクチン接種者にブースター 感染再拡大で規制も強化

朝日新聞アピタル 2021/11/18

ベルギー政府は17日、新型コロナウイルスのワクチン接種を終えたすべての人に追加接種(ブースター)を始めると発表した。成人の87%、人口の75%が必要な回数の接種を受けたにもかかわらず、感染が再び拡大しているためだ。在宅勤務を原則義務化し、出勤を週1回に限るといった規制強化も打ち出した。

人口が日本の10分の1ほどのベルギーで、この1週間の1日あたりの感染者は1万人を超す。昨秋のピーク時の3分の2程度で、重症化や死者の数も当時よりは抑制できているが、感染リスクが高いとされる冬を前に、高齢者らに限っていた追加接種の対象を一気に広げて効果の維持を図る。

さらに、在宅勤務を「強い推奨」から強制化し、マスク着用義務も拡大する。ドゥクロー首相は記者会見で市民の不満に理解を示しつつ、「危険な信号がともっている」と指摘した。

[琵琶湖が小さくなっている]という報道

 

(※) 琵琶湖はこの10年ほど、いろいろなことが起きています。以下は、2017年の記事です。

2016年に突然消滅した琵琶湖のハスは「絶滅」した模様。専門家が「粘土層の消失やメタンガス濃度の上昇で復元は不可能」と結論。……日本列島の下で何が起きているのか (In Deep)

以下は、2010年の報道です。

琵琶湖の湖底で長さ900メートルに渡って堆積物が吹き上がっていた (京都新聞)


琵琶湖に異変 水位低下で…“幻の遺跡”が出現!

テレ朝news 2021/11/17

琵琶湖に異変です。湖に沈んでいた遺跡「坂本城」が姿を現しました。

滋賀県・三日月大造知事:「毎日、私も琵琶湖を眺めるんですけど、確実に小さくなっていっている、そういう印象を持ちますね」

滋賀県知事から語られた衝撃の言葉…。

「琵琶湖が小さくなっている」。

日本最大の湖「琵琶湖」で今一体、何が起こっているのでしょうか。

水位が下がり続けている琵琶湖。17日午前6時で14年ぶりとなるマイナス65センチまで下がり、滋賀県は関連部署で構成する水位低下連絡調整会議を設置しました。

琵琶湖の岸辺を見ると、本来は水の中にあった水草が干上がっている姿や水際が後退して砂浜が顔を出し、散歩する人の姿も。

そして、水位が下がってこんな貴重なものも出現。一見、大きな石がただ並べてあるだけのように見えますが、よく見ると「石垣は文化財です。触らないでください」という文字が…。

大河ドラマで登場した幻の坂本城の石垣だそうです。

水位低下の原因は10月以降の降水量が少なかったことが影響したとみられているそうですが…。

滋賀県・三日月大造知事:「必要であれば取水制限、節水の呼び掛け」「(Q.下流府県も含めて?)そうですね」