ジャガイモ不足により、オーストラリアの大手食料品店が冷凍フライドポテトの購入を制限

 


ジャガイモ不足でオーストラリアの大手食料品店が冷凍フライドポテトの購入を制限

bloomberg.ca 2022/12/16

この夏、自宅でフライドポテトを食べることを楽しみにしているオーストラリア人たちは、大手食料品店がジャガイモの不足を受けて購入を制限したことで、食欲を抑えざるを得なくなるかもしれない。

オーストラリアで 2番目に大きなスーパーマーケットチェーンであるコールズグループ社は、12月15日にウェブサイトの声明で、供給の問題を理由に、1回の取引につき冷凍フライドポテトの購入を2パッケージまでとする一時的な購入制限を課した。

今年のオーストラリア東海岸での洪水と豪雨により、レタスから小麦、果物まで、さまざまな作物が被害を受け、多くの家庭の必需品が不足した。

業界団体の AUSVEG によると、タスマニアの雨天はジャガイモの種まき作業を妨げ、多くの農家が畑にアクセスすることができなかった。

AUSVEG の全国コミュニケーションマネージャーであるショーン・リンデー氏は、次のように述べている。

「ポテト加工品への影響は 2023年まで続く可能性が高い」

オーストラリアの天候関連の混乱は、2月下旬にロシアがウクライナに侵攻した後、すでに緊張していた食品市場をさらに悪化させている。この戦争は世界のサプライチェーンを混乱させ、重要な農業資材の価格を押し上げた。

混乱は、消費者が日々の生活費の上昇に直面するのと同じように、食料品の請求額の増加につながる。

オーストラリアの年間総合インフレ率は、第 3四半期に 32年ぶりの高値に加速した。