英国で「連鎖球菌」により10歳未満の6人の子供が死亡。乳幼児の症例数はパンデミック前の5倍に

(※) A群溶血性連鎖球菌というものらしいですが、文献を見ますと、普通、死亡事例はほとんどが中年から高齢者のようで、次々と小さな子どもが亡くなるというのは一般的になかったことです。


A群溶血性連鎖球菌感染症で6人の子供が死亡

sky news 2022/12/02

Six children have died with Strep A bacterial infection

英国保健安全保障局によると、今シーズン、イングランドでは 10歳未満の子供が侵襲的なA群溶血性連鎖球菌感染症と診断されてから 7日以内に 5人の死亡が記録されている。

ウェールズでも、10歳未満の子供が感染後に死亡した。

A群溶血性連鎖球菌は、軽い病気から致命的な病気まで、多くの感染症を引き起こす可能性があるが、一般的に深刻な合併症や死亡はまれだ。

英国保健安全保障局のデータによると、イギリスでは今年、1歳から 4歳の子供 100,000人あたりに 2.3人の侵襲性疾患があったが、パンデミック前の季節(2017年から 2019年)の平均は 0.5 だった。

また、5歳から 9歳の子供では 10万人あたり 1.1の症例が報告されているが、パンデミック前の平均は 0.3(2017年から 2019年)だった。

英国保健安全保障局によると、過去数週間で子供の下気道A群溶血性連鎖球菌感染症が増加し、深刻な病気を引き起こしているという報告を受けて、調査が行われているという。

A群溶血性連鎖球菌の新しい株が循環していることを示唆する証拠はなく、増加は大量の循環細菌と社会的混合に関連している可能性が最も高いという。