ロシアが西側の制裁をめぐって国際宇宙ステーション(ISS)から撤退

 


ロシアは西側の制裁をめぐってISSから撤退する

zerohedge.com 2022/05/01

Russia To Pull Out Of ISS Over Western Sanctions

ロシアが国際宇宙ステーション(ISS)を離れる動きは、 当初 2025年に予定されていた。しかし、ウクライナへの侵攻とその結果としての西側の制裁は、これを加速させている。

米国ブルームバーグは、ロシアの2つの国営通信社(タス通信とRIAノボスチ)からのメディア報道を引用し、ロシアの宇宙機関のトップが 4月30日、ロシアはISSから撤退すると発表した。

ロシアの宇宙機関ロス・コスモスのドミトリー・ロゴージン長官は、国営テレビのインタビューで、以下のように述べた。

「決定はすでに行われている。私たちはそれについて公に話す義務はない」

「あとは、私たちの義務に従って、ISSでの作業の終了を1年前に通知することだけだ」

ロゴージン長官は3月初めに、ウクライナへの侵攻に対する壊滅的な制裁でロシア経済に打撃を与えた西側同盟国に対し、ISSを去ると述べていた。制裁はロシア政府を非常に怒らせたので、彼らはISSの軌道を外すと脅した。

ロシア政府は 米国へのロケットエンジンの納入を停止した。ロス・コスモスは最近、 ヨーロッパの衛星を低軌道に打ち上げることを拒否した。

ロゴージン長官の今回のインタビューでは、ロシアがいつISSを徹底予定であるかについての明確なタイムラインは提供されていない。

進行中のロシアとウクライナの紛争と宇宙でのロシアと米国の関係の崩壊は、新しい双極世界が出現している証拠といえる。それにより、 西側対ロシア・中国での 新しい宇宙開発競争が形作られるだろう。