茨城県の樹齢800年のケヤキ神木が倒れる





「樹齢800年」ケヤキの神木、倒れる 茨城・古河市長「残念」

朝日新聞 2026/08/22

茨城県古河市宮前町の雀(すずめ)神社境内で今月1日、推定樹齢が約800年とされるケヤキの神木が根元付近を残して倒れた。市が20日、市議会全員協議会で報告した。風雨や地震などの影響ではなく、腐朽の進行が原因とみられる。

倒れたケヤキは2本の木が1本に合体したことから神木として「夫婦欅(めおとけやき)」とも呼ばれる。大きさは周囲が約9メートル、高さが約25メートル。市によると、1日午後1時ごろ、その1本が腐食部分から倒れたという。

室町時代から戦国時代にかけて下総国古河城を拠点にした初代古河公方の足利成氏や江戸幕府を開いた徳川家康らが神社を崇敬していたころから境内にあったとみられ、多くの参拝者を見守ってきた。市は1974年、「雀神社の大欅」として文化財(天然記念物)に指定した。

1日夜には、神社近くの渡良瀬川河川敷で例年約20万人もの見物客でにぎわう「古河花火大会」が開かれ、昼間も周辺で多くの人が行き交っていたが、巻き込まれによるけが人はいなかった。

近年は樹勢の衰えが目立ち、腐朽を防ぐ対策が施されてきたが、神社側から昨秋、市側に「腐朽が進んでいる」と相談が寄せられていたという。

針谷力市長は「親しみのある木だっただけに、非常に残念だ。老朽化が原因で(対策が)見過ごされてきたとの反省点もある。指定文化財(の樹木)について改めて注意していきたい」と話す。