「川に水が全くない」 長引く日照りで水不足が農家を直撃 農作物にも被害が・・・
RKB毎日放送 2026/08/19

梅雨明けをした先月8日からの福岡県と佐賀県の雨量は平年比で0%と雨がほぼ無い状況です。
この少雨によって、農作物が大きな打撃を受けています。
「川に水が一滴も流れていない」コメ農家の悲痛な声
コメ生産者 梶原昭徳さん
「あてたいけど水がないと。全くないとです。川があるから見てもらえれば分かるけど。」
梶原昭徳さん・71歳。
福岡県東峰村でコメを作り始めて、今年で50年になります。
普段はすぐそばを流れる川から田んぼに水を引いているのですが…
コメ生産者 梶原昭徳さん
「一応川ここらの川一滴も流れてない。ここ何年かはこんな状態。今年は全然(雨が)降っていない。今回の日照りであと2週間かなこれが。2週間ぐらいは水が欲しいけど、もう今の状態だったら(稲が)どげんなるか分からん」
「大量の水が必要な時期」ため池から水をポンプで送るも・・・
穂が出始める今は、「コメの粒にデンプンなどの栄養がたっぷり詰まっていく」大切な時期。
美味しいおコメになるために、これから2週間ほどはたくさんの水が欠かせません。
川が枯れてしまったため、梶原さんは先月中旬以降、少し離れた「ため池」から、ガソリンで動くポンプを使って、水を送っています。
ため池の水位も半分に
しかし、その「ため池」も…
コメ生産者 梶原昭徳さん
「見てこの通り。半分くらい。今から狭くなってるけ上ほどはないけんね。減るのが早いからあっという間に」
水位が半分ほどになっているといいます。
Q ため池が半分になるのは珍しい?
コメ生産者 梶原昭徳さん「めったにない。去年はこの位で終わっていたけど、今年はこれからあと2週間ぐらい上げないといけないから、どのくらい減るか分からない。だから毎日でも水をあげたいけど、今1週間に1回ぐらいしかあげてないですよ。それでこんぐらいキープしとるけん、これで、あと2週間ぐらい持たせないかん」
燃料費の高騰、そして連日の猛暑の影響も
梶原さん悩ませるのは水不足だけではありません。
水をくみ上げるポンプを動かすガソリン代も高騰。
また、連日の猛暑によって、米の粒が白く濁ったり割れたりしてしまう「高温障害」が出始めていて、収穫量への影響も心配されています。
コメ生産者 梶原昭徳さん
「(雨が)降ってくれて、この辺りが黒っぽくなってくれればね。ちょっと位はもつやろけど…もう7俵くらい取れよるとが6俵になり、ガソリン代で1俵減ってくると。今年はどんぐらい取れるかわからんね。これからの雨次第また台風が来て倒れどんすりゃ…天のみぞ知る悲しいかな」
収穫が始まったナシにも被害
一方、こちらは朝倉市の梨園です。
今月から今シーズンの梨の収穫が始まりました。
しかし、ここでも深刻な水不足が生産者を悩ませています。
林農園 林誠吾さん
「40日間(雨が)降らなかったんで、ナシは水分が必要ですので(水不足で)部分的に枯れたりし始めたので、水をしっかりあげないとということで、かん水を始めたところです。」
スプリンクラーで水まき
近くの川からポンプで水をくみ上げ、スプリンクラーで園内に水をまいています。
梅雨明け以降、まとまった雨がほとんど降らず、例年以上に機械に頼る日々が続いています。
林農園 林誠吾さん
「昨年も水やりはしましたけど、今年の方が干ばつの期間が長くて。もう3、4日に一回ずっと水をあげてる。もう1仕事というか重労働というかガソリン代もかかりますし」
猛暑の影響「商品価値がゼロに」
さらに、夜になっても気温が下がらずナシそのものにある異変が起きていました。
林農園 林誠吾さん
「これとかですね。へこんで(実が)中をむくと、透明です。高温障害で熱にやられた。こういうのはもう出せない。商品価値がゼロになります。」
暑さの影響で去年の収穫量は例年より3割ほど減ってしまいましたが、今年は去年以上の打撃になる恐れがあるということです。
1日も早い、「恵みの雨」を待ち望んでいます。
林農園 林誠吾さん
「日照りが続くと虫が出やすくなる、カメムシが今年は多い。カメムシの被害も大きいですし、これから雨が降らないとかん水では対応できないところが出てきます。特に袋をかけている(秋に収穫する)ナシは暑いとサウナ状態になりやすいのでそれが続くと品質にも影響が出てきます。早く(雨が)降って欲しいって言うところです。」