ハンタウイルスは感染後6年間「精液中」で生存できる

論文「ヒトの精液中におけるアンデスウイルスRNAの存在と持続性」は、こちらにあります。




ハンタウイルスは感染後6年間精液中で生存できる:研究結果

newsnationnow.com 2026/05/17

Hantavirus can survive in semen 6 years after infection: Study

ハンタウイルスは精液中で何年も生存し、感染後も長期間性的に伝染する可能性があることを示唆する 2023年の研究が、 MVホンディウス号での致命的な集団感染を受けて注目を集めている。

オランダ船籍のクルーズ船に乗船していた乗客 3人がアンデス株のハンタウイルスに感染して死亡し、他にも数人が感染した。下船した少数のアメリカ人乗客は、検査で陽性反応が出たり、米国で経過観察を受けている。

世界の保健当局は、アンデス株(人から人への感染が知られている唯一のハンタウイルス)がパンデミックを引き起こすとは予想されていないと述べている。しかし、このウイルスの致死率は最大 40%と推定されている。

最近の事例を受けて、2023年に学術誌「Viruses」に掲載された査読済みの研究論文「ヒト精液中のアンデスウイルスRNAの存在と持続性」に改めて注目が集まっている。

その研究で、スイスの研究者たちは、約 6年前にアンデス・ハンタウイルスによる重篤な合併症から回復した 55歳の男性を分析した。血液や尿からはウイルスは検出されなかったものの、研究者たちは彼の精液からウイルスRNAを発見した。

これらの調査結果に基づき、研究者らは、ウイルスの性的感染は最初の感染から最大 71ヶ月間続く可能性があると結論付けたが、リスクをより深く理解するためにはさらなる研究が必要であると指摘した。

科学者らは、男性生殖器系における病原体の持続性は特異な現象ではないと述べている。エボラウイルスやジカウイルスなどのウイルスも精液中に残存し、場合によっては性行為によって感染することが確認されている。