「アメリカの農家の70%以上が肥料を買う余裕がない」という調査結果

以前、全米農民協会の調査を地球の記録の記でご紹介したことがありましたが、その調査では、

> 2026年の栽培シーズンに向けて窒素肥料を購入または確保できたと回答した農家はわずか 60%で、リン酸肥料についても同様の回答をした農家は 64%にとどまっている。

とあり、40%くらいの方々が肥料を確保していないとなっていましたけれど、今回の調査はアメリカ農業連盟というものによるもので、「回答者の70%が肥料が高すぎて必要な量の肥料を購入できない」という結果となったようです。

農作物輸出国としての話としては深刻ではあります。




全米調査:ほとんどの農家は肥料を買う余裕がない

lfb.org 2026/04/14

Nationwide Survey: Most Farmers Can’t Afford Fertilizer

全米規模の調査に回答したアメリカの農家の圧倒的多数が、年間を通して必要な量の肥料を購入する余裕がないと答えている。肥料を事前に購入した農家の割合は、地域によって大きく異なる。

アメリカ農業連盟が 4月3日から 11日にかけて実施した調査によると、回答者の 70%が肥料が高すぎて必要な量の肥料を購入できないと答えている。

全米 50州とプエルトリコから、農業連盟会員と非会員を合わせて 5,700人以上の農家がこの調査に参加した。農業連盟のエコノミストが最新のマーケットインテルでその結果を分析した。

分析によると、米国南部では農家の約8割が今年必要な資材をすべて購入する余裕がないと回答しており、次いで北東部が 69%、西部が 66%となっている一方、中西部では 48%にとどまっている。

南部では、作付けシーズン前に肥料の購入を事前予約した農家はわずか 19%だった。

北東部では 30%、西部では 31%、中西部では 67%と、予約率はやや高かった。中西部では事前予約率が高いにもかかわらず、農家のほぼ 3人に 1人が、必要な肥料をすべて確保できないままシーズンを迎えていると報告している。

中東紛争により、肥料と燃料の価格が高騰した。ホルムズ海峡の封鎖により、重要な肥料と原油が世界市場に届かず、世界中で供給不足が生じている。

マーケットインテルは次のように述べている。

「春の作付け決定は、肥料とディーゼル燃料の入手状況に大きく左右されるが、どちらも地政学的リスクによって世界市場が混乱しており、影響を受けている」

「中東情勢の緊迫化以来、窒素肥料価格は 30%以上上昇し、燃料と肥料を合わせたコストは約 20%から 40%上昇した。尿素価格は 2月末から 47%上昇し、月間上昇率としては過去最大となっている。こうした価格上昇は、多くの生産者が長年にわたり厳しい利益率に直面している中で発生している」

調査対象となった農家の多くは、生育期後半に価格が手頃な水準に戻ることを期待して、今春は肥料の散布を見送ると述べた

調査によると、回答者の 94%が昨年と比べて経済状況が悪化したか、あるいは変化がないと回答した一方、改善したと回答したのはわずか 6%だった。