「精神科への強制入院は自殺と暴力犯罪をそれぞれ2倍以上に増加させる」というアメリカの研究

トランプ氏が 7月25日に発令した大統領令は、まさに「強制入院(あるいは強制治療)」を全米で展開させるというものです。以下にあります。

薬物中毒者とホームレスを「すべて精神医療施設に強制的に拘禁する」という人間狩り的なアメリカ大統領令…
In Deep 2025年7月26日





自己と他者への危険:強制入院の健康と刑事的影響

newyorkfed.org 2025/07

A Danger to Self and Others:Health and Criminal Consequences of Involuntary Hospitalization

要約

精神的危機に直面している人々の強制入院は「広く行われている慣行」であり、毎年 120万人が強制的に入院させられていると指摘している。これは、がんによる死亡の 2.4倍以上であり、米国では州刑務所および連邦刑務所への収監と同程度に多く見られる。

強制入院の目的は、短期間で無能力化、安定化、そして治療を行うことで、個人が自身や他者に危害を加えることを防ぐことだ。

しかし、強制入院はその目的を達成しているのだろうか?

ペンシルベニア州アレゲニー郡の評価医師および行政データの準ランダム割り当てを活用し、強制入院が自己への危害(自殺または薬物等の過剰摂取による死亡で近似)および他者への危害(暴力犯罪容疑で近似)に及ぼす因果効果を推定した。

入院させる医師とさせない医師がいるような判断が分かれるケースにおいて、強制入院は、自殺または過剰摂取による死亡確率と、評価後 3ヶ月以内に暴力犯罪で起訴される確率を、それぞれほぼ 2倍に高めることを発見した。

収入と住居の途絶が、その潜在的なメカニズムとして示唆されている。

私たちの研究結果は、限界的に、私たちが研究対象とする制度が、政策の意図された効果 (※ 個人が自身や他者に危害を加えることを防ぐこと)を達成していないことを示唆している。