世界のコカイン生産量が過去最高を記録 – 国連
RT 2025/06/28
Global cocaine production hits all-time high – UN
新しい報告書によると、2023年には世界中で約2500万人がコカインを使用しており、2013年の1700万人から増加している。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)は、2023年に世界のコカイン生産量が過去最高を記録し、押収量、使用者数、死亡者数も急増したと発表した。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)は木曜日 (6月26日)、年次報告書を発表し、「新たな世界的不安定化の時代」が組織犯罪を激化させ、麻薬使用を前例のないレベルにまで押し上げていると警告した。
報告書によると、コカインは世界で最も急速に成長している違法薬物市場となっている。違法生産量は 2023年には推定 3,708トンに急増し、2022年比で約 34%増加した。これは主にコロンビアにおけるコカ栽培の拡大と収穫量の増加によるものだ。
この薬物の使用者は、2013年の 1,700万人から 2023年には推定 2,500万人にまで増加したとみられる。消費量が最も多いのは引き続き北米、西欧、中欧、南米で、排水データでは欧州の都市で急増がみられる。
西ヨーロッパと中央ヨーロッパにおけるコカインの押収量は、5年連続で北米を上回った。世界全体では、2019年から2023年の間に押収されたコカインの量は 68%増加した。
薬物消費は依然として大きな問題であり、報告書によると、2023年にはアルコールとタバコを除く違法薬物を合計 3億 1600万人が使用すると予想されている。この数字は 15歳から 64歳までの世界人口の 6%に相当し、2013年の 5.2%から増加している。
薬物使用障害は世界の健康に大きな影響を与えており、毎年約 50万人の死者を出し、世界中で 2,800万年分の健康な寿命が失われている。しかし、報告書によると、2023年時点で薬物使用障害を持つ人の 12人に 1人しか治療を受けていない。