北朝鮮、米国の働きかけを拒否
libertarianinstitute.org 2025/06/12
North Korea Rejects US Outreach
ワシントンから平壌に送られた書簡は、北朝鮮の外交官によって何度も拒否された。ドナルド・トランプ大統領は、初代大統領時代には、書簡や会談を通じて最高指導者の金正恩氏と直接外交を行っていた。
NKニュースの取材に応じた「高官」筋によると、ニューヨークの国連の北朝鮮代表団は米国の働きかけを何度も「きっぱりと」拒否したという。
トランプ大統領の最初の任期中、米朝首脳は書簡を交換し、3回の直接会談に至った。
しかし、ハノイでの第2回首脳会談で、悪名高い超タカ派のジョン・ボルトン国家安全保障顧問が北朝鮮を脅迫したため、トランプ大統領は金正恩氏との合意に署名することができなかった。
さらに、ジョー・バイデン大統領の任期中、米国は東アジアでの軍備増強を進めながら、北朝鮮との関与を拒否した。
この政策を受け、金正恩委員長はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と接触し、防衛協定を含むロシアとの主要協力協定に署名した。この協定に基づき、北朝鮮兵士は昨年のウクライナ軍侵攻後、ロシアのクルスク地域で戦闘に参加した。
北朝鮮が米国の書簡を拒否したとの報道を受け、ホワイトハウスはトランプ大統領が金正恩氏との対話に引き続き前向きであると述べた。
「大統領は金正恩氏との対話に引き続き前向きです」と、ホワイトハウスのキャロライン・リービット報道官は水曜日 (6月11日)に記者団に述べた。「具体的な対話については、大統領にお答えいただきます」
ワシントンと平壌の関係が冷え込んでいるにもかかわらず、韓国は今週、「意味のある」緊張緩和に努めた。水曜日には、韓国の李在明新大統領が北朝鮮に向けてプロパガンダメッセージを流していた拡声器を停止させた。
北朝鮮は木曜日、自国の拡声器を停止することで対応した。
韓国統一省は、この停止措置は「韓国の国境地帯の住民の苦しみを和らげるのに役立ち、南北間の軍事的緊張を緩和し、相互信頼を回復する有意義な機会となった」と述べた。
李大統領は、自身の大統領としての目標の一つは北朝鮮との交渉を行うことだと述べた。