米バンド、ブロンディのドラマーが70歳で死去

報道そのものは、「ブロンディのドラマー、クレム・バークが逝去。享年70歳」など日本語でも多く報じられていますが、ブロンディ自体は、私が中学生か高校の頃にはすでに超メジャーバンドでした。

北海道の田舎の書店で音楽雑誌を立ち読みしていた時に、「デボラ・ハリーが銀ブラ!」というタイトルの記事を見たことは今でも覚えています。デボラ・ハリーというのはブロンディのボーカルの女性です。

当時は「銀ブラ」という言葉自体を知らなくて、「まさか、銀のブラジャー?」と、ドキドキしたものでしたが、単に銀座をぶらぶら歩くという意味だと知って愕然としたことも思い出します(今は銀ブラは死語ですよね)。

このバンドが最初に全米ナンバー1となり、大ヒットした「ハート・オブ・グラス」という曲は、ラジオとかいろんなところで流れていて、しかも、そんなに興味のある曲でもなかったのですけれど、その前に、全米ナンバー1となる前に、オランダとベルギーでそれぞれ 1位を記録した「デニス (1977年)」という曲が私は大好きでした。

以下の曲です (ライブ映像ですが、口パクですので、オリジナルの音源そのままです)。逝去されたドラマーの方の姿もわりとよく入っていると思います。

この人たちは、どこからどう見ても「パンク」というカテゴリーの人たちではないのですが、そういうほうに括られていたことがあります。そもそも、バンドメンバーが(ボーカル以外は)やけに良い人のように見える人ばかりで。

それにしても、この曲ね。

当時の私は英語なんてまったくわからなかったし(今もよくわからないですが)、「なんか深いことを歌っているのだろうなあ」とか思っていたんですが、以下のような感じですよ。

♪ おお、デニス、私はあなたを愛しています
おお、デニス、私はあなたに夢中です

こんな歌詞だったと知ったのは、ずっと後の話でしたが、それでも好きは好きですね。

ちなみに、今回初めて知ったのですが、このデニスという曲は「カバー」なのですね。

ランディ&ザ・レインボウズというグループが 1963年に発表した以下の曲がオリジナルのようです。

ブロンディのドラムの方が亡くなったおかげで知ることができました(いい加減にしろ)。

しかしまあ、ミュージシャンに限定すれば、寿命がどんどん 70歳以下になってきていますね。