中国、30年以上続けてきた「国際養子縁組」を中止へ





中国、国際養子縁組を中止 30年以上の歴史に幕

ロイター 2024/09/06

中国政府は30年以上にわたって続けてきた中国人の子供の国際養子縁組を中止することを明らかにした。

中国では厳格な一人っ子政策を背景に1992年以降、16万人以上の子供が外国の家庭に養子として受け入れられた。チャイナズ・チルドレン・インターナショナル(CCI)のデータによると、このうち約8万2000人は米国で育てられた。大半が女の子という。

中国外務省の毛寧報道官は5日、国際的な流れに合わせ、国際養子縁組の政策を調整したと発言。近親者の外国人が養子縁組のために中国を訪れた場合などを除き、中国の子供を外国に養子に出すことは中止すると述べた。

中国では2連連続で人口が減少。政府が少子化対策を進めている。

同国は1979年から2015年にかけて厳格な一人っ子政策を実施。後継ぎになる男の子を残し、女の子を養子に出す家庭が多かった。

オランダは今年5月、自国民が外国から養子を迎えることを禁止。デンマークでも、唯一の養子縁組あっせん機関が業務を停止するため、外国から養子を受け入れることが不可能になる。