911は日本の110番ですが、通報しても、半分は対応してもらえないようです。
シカゴで銃撃、強盗、暴行を受けた場合、911 通報に警察が応答しない可能性は 50/50
wirepoints.org 2024/06/26
If you’re shot, robbed or assaulted in Chicago, there’s a 50/50 chance there’ll be no police to respond to your 911 call – Wirepoints
2023年のシカゴでは、銃撃された人物に関する 911への通報が 1,800件以上あった。そのうち警察官が即座に対応したのは約 800件で、その半分以下だった。
残りの1,000件は、通報時に警察が対応できなかった911への通報の未処理分の被害者だった。被害者は、911への通報の未処理分が終了し、ようやく警察が到着するまで、30分、1時間、あるいは数時間も待たなければならなかった。
暴行事件が進行中の 911通報 32,000件についても同様で、警察が即座に対応できたのは通報の 50%のみだった。また、市内で暴行事件が進行中の 911通報 35,000件のうち 54%についても同様だった。
2023年には、優先度の高い 911通報が合計で 783,000件あった。そのうち 437,000件、つまり56%は、長期間の未処理分により、警察がすぐに対応できない状態だった。Wirepointsは、FOIA(情報公開請求)を通じてシカゴ警察から直接911通報と応答データを入手した。
警官が暴力犯罪に迅速に対応するかどうかが実質的に 50/50の確率であるという事実は、シカゴの住民にとって恐ろしいものであるはずだ。
情報筋によると、これは部分的には運営と物流の問題だ。また、人員の問題でもある。市内の巡回警官の数は 2019年と比較して 20%近く減少している。
内部関係者によると、警察は同意判決の順守と官僚的な書類処理にますます重点を置かざるを得なくなり、警官が路上に出動できない状況になっているという。
しかし、何よりもシカゴの警察と刑事司法制度を機能不全に陥れたのは市のリーダーシップの問題だ。暴力犯罪は 2019年以来最高水準に達しており、警察の対応不足はシカゴ市民を危険にさらしている多くの問題の 1つにすぎない。
今年も悪い傾向は続いている。2024年に入ってからこれまでにシカゴでかけられた 256,000件の高優先度 911通報のうち、127,000件にはすぐに対応できる警察がいなかった。つまり、「警察が対応できない」割合は今も 50%だ。