[先生を“モノ”と認識する子も…長期化する「マスク保育」 発達にどう影響?]という基本的には馬鹿報道

 

 

In Deep で何度か記していますように、「口の見えない人間は、赤ちゃんから人間として認識されない」です。それは単に「物」です。以下は、3年半前の記事です。

[記事] 乳幼児の「人の顔認識の成長過程」がマスクにより崩壊することにより「人間なんてみんな同じ」というオール失顔症社会がもたらされる日はわりとすぐ
In Deep 2020年10月20日

キツいことを言わせてもらえば、小さな子どもにマスクをして対峙している教育者たちが馬鹿すぎる。「仕方がないじゃないですか」という言葉は通じません。あなたがたもまた教育者なんですから、成長と発達の基本的な知識は必要です。

記事の中に、「マスクを外すのは笑顔の瞬間に」とかあって笑いますが、怒りの表情も何もかも含めて、「人間の表情」なのですから、赤ちゃんは大人の表情を全部見なければなりません。そんな片手間で済むほど赤ちゃんの成長は機械的ではないのです。

しかし、もう遅いです。

損なわれた人間認識は元には戻らないです。

すべての馬鹿共(政治、教育者すべて)のために、今の赤ちゃんの人間性は奪われてしまいました。


先生を“モノ”と認識する子も…長期化する「マスク保育」 発達にどう影響?専門家に聞いた

テレビ新広島 2023/06/04

新型コロナウイルスの感染拡大で、当たり前となったマスク着用生活は、コロナが感染症法上5類へ分類されたことで、変化を見せている。しかし、保育の現場を見てみると、着用を基本とする園や保育者は決して少なくはない。

「人」を「物」と認識…?

比治山短期大学幼児教育科の七木田方美教授は、コロナ禍真っ只中から、子どもと保育者のマスク着用生活が及ぼす、子どもの発達への影響を懸念していた。

乳児期の子どもと保護者のふれあいイベントで、七木田教授が行ったある試みに同行取材したことがある。

保護者がマスクをとり、顔を見せると、子どもたちの表情がみるみるうちに豊かになった。

参加した多くの親子から見られるその様子をカメラは捉えていた。

七木田教授は「子どもがうれしいと大人もうれしい。子どもが笑うと大人も笑う。そういったお互いの感情の引き合い、「共鳴動作」がマスクを外したことで長く続く。大人がマスクをしていないということで引き出せる子どもの心の発達はたくさんあると思う」という。

そして、保育園や幼稚園の現場で、感染対策で止むを得ずマスク着用保育が続くことについて「マスクをつけることで、まず、保育者の顔を見なかったり、「人」というより「物」という風に思ってしまうことはあると思う。

アタッチメント(心理的な結びつき、愛着)を形成するのがとても大事な乳児期、特に0~4歳児にとっては、とても大事なこと。マスクを着用していては、アタッチメントが形成されにくいんじゃないかなと思う」とマスク生活が及ぼす悪影響を論じていた。

 

マスクで保育現場に支障

七木田教授が保育者を対象に行った調査では、「マスク着用で子どもの反応の変化を感じている」保育士は全体の84%にまでのぼった。

実際に、保育士にも取材してみると、「表情を意識して保育しているが、目元だけの表情の変化しか伝えられないので、普段から意識して口角をあげて笑顔を作ったりとか、言葉を伝えるときも、口の形を意識して話しかけるようにしているが、それが伝わらないのが残念」「おむつ替えも、匂いを頼りにしていて、おしっこが出たのも分かるものだが、マスクをしていると、その匂いにも割と感じにくくなったりする」と聞かれた。

実際に七木田教授がおこなった調査では「マスク着用で便の匂いに気づきにくくなったなど保育に支障を感じている」と答えた保育士は65%を占めた。

食事の時間にも、子どもに口を開けてほしいときには、「あーん」と口元を見せながら声を発するが、マスクをしていたら口の表情が見えないため、伝わらないことがあるという。

マスクを外したい瞬間は沢山あると保育士たちは話していた。

一方で七木田教授は、子どもたちは、約3年もの間、マスクをしている保育士を見てきたため、これからマスクをはずす場合もタイミングや方法は考慮が必要だと話す。実際に保育士へのアンケートでは、食事や絵本の読み聞かせでマスクを外したとき、「きょとんとした」が25%、「凝視した」が58%にのぼり、「怖がった」も5%いた。

「子どもにとっては、ある日突然、さっきまでいた先生と別人のようになる。同じようなところはあるけれど違うところがある。これはどう自分が理解していいのか。最初に怖いなと思ってしまうと永遠に怖い怖いとなってしまう。おもしろかったなとか、うれしかったなとか、そういう陽性の感情をもっているときにマスクをはずすと受け入れることができると思う」
と言う。

 

マスクを外すのは笑顔の瞬間に

そこで七木田教授が進めるのが「太陽作戦」だ。教授と一緒に感染対策をしっかりした上で「楽しみながらマスクをはずす」検証を実際にやってみた。まず、保育士と子どもで楽しい時間を過ごす。

そして、子どもも大人も笑顔の瞬間にマスクをはずすと…
子どもは一瞬戸惑ったが、次第に楽しい表情に変わっていった。それは別の子どもでも同様だった。

七木田教授は、「楽しいときに先生のマスクがはずれたとしたら、子どもは楽しいという感情のまま、人というのがこんなにも自分に刺激をくれているんだというのがわかったと思う。マスクがあるということで受け取れなかった刺激が、将来積み重なっていったときに、やっぱり人の顔を見ることの恥ずかしさであったり、動くものの情報をどう処理していいかわからなかったりという形で、あとからボディブローのような感じで子どもの成長にきいてくるんじゃないかなという風に思う。世の中全体がやっぱりマスクはかけない方が、子どもたちの発達を支えるんだなということを知る必要があると思う」とまとめた。

感染対策と子どもの発達双方を大切にしながら、保育士と子どもたちを、社会が後押しできる環境づくりは急務だ。

保育の現場では、政府から明確な緩和指示が出ていない。

またその理由も明言されていない。インフルエンザの流行期や新型コロナウイルスの感染拡大などマスクが必要な場面もあることは前提だが、そうでないときにどうすべきか、次世代を担う子どもの発達を社会全体で考えた政策が迫られている。