米国の銀行、過去40年間で最大の資本流出を報告
RT 2023/06/01
US banks report biggest capital outflow in 40 years
FDICによると、2023年第1四半期の預金損失は 4,700億ドル ()約 65兆円を超えた
連邦預金保険公社(FDIC)が 5月31日に発表したところによると、米国の銀行の預金総額は今年第1四半期に 2.5%減少し、記録的な減少となった。
この流出額は、FDICが 1984年にデータ収集を開始して以来、記録としては最大規模だ。
報告書によると、米国の銀行は 2023年 1~3月期に 4,720億ドル (約65兆円)の預金を失い、4四半期連続で銀行業界から資金が流出した。
FDICは、この減少は主に無保険ファンドによるもので、複数の地方銀行の破綻のさなか、保険付き預金が実際には2,551億ドル(2.5%)増加したと指摘した。
「そのストレスに対する業界の対応のより永続的な影響は、第2四半期の結果を受け取るまで完全には明らかにならないかもしれません」と FDIC議長のマーチン・グルーエンバーグ氏は述べた。
この報告書には、5月1日に破綻し、2023年に年破綻した米国の金融機関としては 3行目となったファースト・リパブリック銀行の流出については含まれていない。
FDICはまた、 「問題リスト」に載っている銀行の数が 4行増えて 43行となり、リストに載っている銀行が保有する資産は 580億ドル (約8兆円)に増加したと発表した。
グルーエンバーグ氏は、米国の銀行セクターは、特に商業用不動産などの分野で、インフレ、金利上昇、経済的圧力によって引き起こされる他のリスクに引き続き直面していると警告した。