アメリカ人の長期投資を希望する第2位が金(ゴールド)に

 


最も優れた投資先としての不動産のリードが縮小し、金が上昇

Gallup 2023/05/11

Real Estate’s Lead as Best Investment Shrinks; Gold Rises

長期投資に最適なものは何かとの質問に、株、金、普通預金、債券よりも不動産を挙げるアメリカ人が引き続き多いが、金(ゴールド)が最良であるという認識が昨年比でほぼ2倍となった。

今年不動産を選択した米国人の割合は 34%で、過去最高を記録した昨年の 45%からは大幅に減少したが、パンデミックで住宅価格が急騰する前の 2016年から 2020年にかけて不動産を選択した典型的な割合と同程度だ。

過去1年間の金利上昇により住宅市場が冷え込み、投資としての不動産に対する消費者の熱意が減退した。

一方、金が最良であるという認識はほぼ 2倍となり、2022年の 15%から現在は 26%に上昇している。その結果、金は株式を追い抜き長期投資対象の第 2位となった。

過去1年間、米国の株価指数が伸び悩んでいることから、株式や投資信託を最良の投資と考える米国人は現在 18%で、2022年の 24%よりも少なくなっている。現在の株式の選好度は、2011 年以来株式を選択している米国人の 17% ~ 27% の範囲の下限にある。

普通預金口座、債券を最良のものとして挙げるアメリカ人の割合は、近年よりわずかに増加しているが、他の投資と比較すると依然として低い。

ギャラップは、毎年 4月に実施される経済および個人財務に関する世論調査の一環として、2011年以来毎年、これら 5つの選択肢の中で最良の投資についてのアメリカ人の認識を測定してきた。

それ以前のギャラップは、選択肢として金を含まないバージョンを尋ねていたが、2007年から 2009年の景気後退とそれに伴うサブプライムローン危機の間に消費者に人気の選択肢として金が浮上した後、質問内容に金を含むものに変更した。

最新の世論調査は 4月3日 – 25日に実施された。