スペイン産オリーブオイル価格の上昇率が2020年以来200パーセントに

 

2011年からのオリーブオイル価格の推移

zerohedge.com

[参考報道] オリーブオイルの国際価格が26年ぶりの高値に (2023/05/08)


トップの生産地が干ばつに悩まされる中でオリーブオイルの価格が急騰

zerohedge.com 2023/05/23

Olive Oil Prices Soar As Top Producer Plagued With Drought

スペインの深刻な干ばつと乾燥した土壌により、オリーブオイルの価格はここ 10年以上見られなかった水準にまで上昇した。

北半球の夏が 1か月以内に始まる中、生鮮食品に加えてオリーブオイルの価格の高騰が、すでに高騰している食料価格をさらに悪化させている。

ブルームバーグのデータによると、スペイン産のエクストラバージン・オリーブオイルの価格は 2020年以来 200%上昇し、1トン当たり5,870ユーロとなり、2010年以来の高水準となった。

ブルームバーグは、「スペインの農業業界団体によると、乾燥状態のために今シーズンの同国の生産高は半分以下になる可能性がある」と報じた。

スペインはオリーブオイルの世界の供給量の 40%を占めており、欧州やその他の地域全体で価格が上昇していることを示している。

欧州農業資源監視局は最近、スペインは 1月以来ほとんど雨が降っておらず、厳しい気象ストレスにさらされていると発表した。干ばつは農作物に被害を与えており、ヨーロッパ全土で食料価格がさらに高騰する恐れがある。

調査会社グロ・インテリジェンスは先週、同国が上位農地全域で「極度の」干ばつに見舞われており、土壌水分レベルは少なくとも2010年以来最低となっており、これは、少なくとも過去20年間で最高記録だと警告するメモを発表した。

スペインの干ばつ状況は、 エルニーニョ現象の出現による可能性のある平均気温の上昇によって悪化している。

エルニーニョ現象は、世界の食料価格が10年間で最高値を維持している中で発生する。

高いインフレが各国で社会不安を引き起こす可能性があるため、これらの価格水準は危険だ。