国防総省、シリアでアルカイダ指導者を殺害したという主張を撤回
antiwar.com 2023/05/20
Pentagon Admits It Doesn’t Know Who It Killed in Syria Drone Strike
米軍当局者らは、シリア北西部で 5月3日に開始された中央軍の無人機攻撃でアルカイダ幹部が死亡したとの主張を、民間人が殺害された証拠が出てきたことを受けて撤回した。
シリア北西部イドリブ県で最初に攻撃が開始されたとき、武装勢力とは何の関係もない羊飼いがこの攻撃で死亡したとの報道がすぐに出た。AP通信は、 無実を主張した被害者のロトフィ・ハッサン・ミストさんの家族や隣人に話を聞いた。
ワシントン・ポスト紙によると、ミストさんは 56歳で 10人の子供の父親で、同紙がテロ専門家らと話をしたところ、ミストさんがアルカイダと関係している可能性は低いとのことだった。
「アルカイダ高官を殺害したという確信はもうありません」と匿名の軍関係者はポスト紙に語った。
別の当局者は、殺害した人物はアルカイダだと主張したが、証拠は示さなかった。同当局者は、「攻撃では当初の標的は殺害されなかったと考えているが、その人物はアルカイダであると考えている」と述べた。
中央軍の攻撃に関する最初のプレスリリースでは、殺害した人物の名前は公表されていなかった。それ以来、司令部は作戦の詳細を共有することを拒否し、なぜ間違った人物を標的にしたのかについても言及を拒否している。