フィリピンでコロナ入院者が増加。首都圏の一部では「マスク着用義務」が再課

 

2023年2月からのフィリピンのコロナ陽性率の推移

Dr. Guido David


フィリピンの私立病院グループは、新型コロナウイルス感染症による入院者数が徐々に着実に増加しているのを見ている

CNN 2023/05/19

民間病院グループの「フィリピン私立病院協会(PHAPI)」は 5月19日、入院する新型コロナウイルス感染症患者数が徐々に増加していると発表した。

私立病院協会会長のホセ・デ・グラーノ博士は CNN フィリピンに対し、「ここ数日間、急激ではないものの、徐々に増加が見られており、満床にならないことを願っている」と語った。

フィリピン保健省(DOH)は 5月18日、追加の 2,014人の新型コロナウイルス感染症患者を報告し、現在罹患している患者の総数は 16,504人となった。

デ・グラーノ氏はまた、一部の病院の新型コロナウイルス感染症による病床占有率が 20%から 50%を超えていると指摘した。

入院者数が最も多い地域としては、首都圏、西ビサヤ諸島、ダバオ地域などがあると同氏は付け加えた。

コロナウイルス患者は通常、自宅で隔離するよう勧められるが、病院は特に合併症がある場合には入院することもできると同氏は述べた。

グイド・デイビッド医師は 5月19日のツイートで、マニラ首都圏の 7日間の陽性率は 5月17日時点で 26%にとどまっていると述べた。このデータは、新型コロナウイルス感染症検査で陽性反応を示した人の数を指す。

一方、首都圏の病院占有率は 5月10日時点の 28%から 5月17日時点で 30%にわずかに増加し、同時期に ICU 占有率は 23%から 25%に増加したと同氏は付け加えた。

保健省は、マスクの使用は再強制されないとしているが、地方自治体が必要と判断すればこの政策を実施することができるとしている。

バギオ市は屋内でのマスク着用の義務を再課し、マニラ市庁舎とそのサテライトオフィスで取引のある従業員と個人は現在、常時マスクを着用することが義務付けられている。