オリーブオイルの国際価格が26年ぶりの高値に

 


オリーブオイルの価格は26年ぶりの高値に達した

RT 2023/05/07

Olive oil prices hit 26-year high

世界最大のオリーブオイルの生産国であり、製品の輸出国であるスペインで長引く干ばつにより、オリーブオイル価格は、記録的な水準にまで急騰している。

価格は 6月以降 60%以上急騰しており、専門家たちは、消費者はさらなる値上げに備える必要があると警告している。

スペインが昨年の夏から経験している深刻な干ばつが、世界のオリーブオイルの供給を脅かしており、世界中で価格が急上昇している。

国際通貨基金(IMF)のデータによると、世界のオリーブオイルの価格はトンあたり 5,989.8ドルに達し、26年ぶりの高値を記録した。

「私たちは前例のない状況にいます」と、このセクターの戦略コンサルタントであるユアン・ビラー氏は述べた。

「私たちが今見ているようなオリーブオイル価格は、これまでにありませんでした」

最近の 10月から 2月にかけてのオリーブの収穫は、天候が非常に悪かったため、通常よりも 50 %少なかった。スペイン環境省によると、同国では 36か月連続で平均を下回る降水量が続いている。

「スペインの通常の収穫量は、 140万から 150万トンですが、この期間の収穫量は、約 63万トンだけでした」と、油糧種子および植物油アナリストであるカイル・ホランド氏はCNBCに語った。

アナリストたちは、スペインの降雨量が増加しなければ、オリーブオイルの価格はしばらくの間、現在の高水準に留まる可能性があると警告している。