アジアのAT1債 (永久劣後債)が過去最大の下げ

以下が原因です。…って、むしろ金融危機がさらに近づいてしまったのでは。

[クレディ・スイスの2兆円の高リスクの債券 (永久劣後債)の価値が消滅]というブルームバーグ報道 (2023/03/20)


アジアAT1債が最大下げ、HSBC株6%安-クレディS無価値で

Bloomberg 2023/03/20

アジア時間20日午前の取引で、一部のアジア金融機関が発行したドル建ての「その他Tier1債」(AT1債)が、記録的な下げとなった。

スイスの銀行UBSグループによる救済合併合意を受け、クレディ・スイス・グループのAT1債が無価値とスイスの金融市場監督当局が公表し、投資家心理が悪化した。

東亜銀行(バンク・オブ・イースト・アジア)のドル建て永久債(表面利率5.825%)は8.6セント安の79.7セント、カシコン銀行の永久債(同4%)は4.3セント安の79.8セントと、いずれもこのままいけば過去最大の下落となる

HSBCホールディングスが新たに発行したAT1債20億ドル相当(約2640億円)相当も5セント余り下げ、90セントを割り込んだ。

DBSグループ・ホールディングスの永久債(同3.3%)も2.5セント安の90.4セントと、3年ぶりの下落幅となる方向だ。

クレジットトレーダーによると、アジアの銀行のドル建てAT1債の価格は平均で1セント以上下げた。

20日の香港株式市場では、英銀HSBCホールディングス主導で金融株が大幅安となった。HSBCの株価は一時6.6%急落し、香港ハンセン指数も一時2.7%安と大幅に下げた。スタンダードチャータードも一時5.6%下落した。