NOFIA

旧クレアなひととき

言葉

山本浩一郎『「死から目を背けないこと」が健康の秘訣』

投稿日:

light-me

 

自然災害にしても戦争などにしても、私たちがそれらに懸念を持つのは、それらが死を伴うからです。すなわち、「命」が消えるからです。

私も含めて、そのことが自分の親しい人や自分自身に訪れることをとても恐れます。

しかし、「理念」だけでいえば、その恐れは本質的に違うことはわかります。

シュタイナーなどの言っていることも含めて、私なども「死は恐怖や悲しみではなく、刷新の扉である」ということは、頭ではわかるのです。

たとえば、シュタイナーの『いかにして高次の意識を認識するか』( 1909年)の中には次のような下りがあります。

私たちはまず、まわりの世界で起こっている特定の事象に魂の注意を向けなくてはなりません。

すなわちそれは芽を吹き、成長し、繁茂する生命と関わる事象と、しぼんだり、枯れたり、死滅したりすることと関わる事象の二つです。

私たちが周囲の世界に目を向けてみると、これらの事象は、いたるところに、同時に存在していることがわかります。そしてこのような事象をとおして、あらゆる場所で、ごく自然に、私たちのなかにさまざまな感情と思考が生み出されます。

「生」と「死」は、この世に共に存在するもので、

「どちらにも、良いとか悪いとかの価値観がつくものではない」

のです。

誕生が尊いものなら、死も同時に尊い。

・・・と、それは「頭」ではわかっていても、実際にそう思うことは難しいことだと思います。

しかし、難しいことだとは思いますけれど、私たちはなるべく、そのように考えなければならないことも事実だと思います。

今すでに突入している「大量死の時代」を肯定的に進んでいくには、そのような思考を身につけるしかないのです。

それは大変に難しいことではありますけれど、それが最大の「人生の修行」であると感じられるほどです。

そのことに関して In Deep の、

「私は素晴らしい世界に生まれて、その世界に生きている」

という記事で取り上げたことのある山本浩一郎さんの『腰痛は心の叫びである』 の中から、抜粋させていたただきます。

健康に生きるということは、「死を受容して、それを直視すること」だということを改めて思います。

ここからです。


山本浩一郎著『腰痛は心の叫びである』 より

 

「死から目を背けないこと」が健康の秘訣

 

日本には、必要以上に死と向き合わない風潮があります。

もちろん、死とは重苦しく、できれば直視したくないものなのかもしれませんが、たとえば、「四=死」を連想させるからということで、病院には四号室がなかったり、ホテルに四階の表記がなかったりするというのは、あまりに神経質すぎるのではないでしょうか。

そもそも、死と向き合わなければ、生きることの喜びや意義は感じられません。誰もがいずれは必ず死を迎える以上は、その事実から目を背けず生きるべきだと私は思います。

死を前提にすると、当然ですが、生き方も変わってきます。

私自身、誰かと顔を合わせた時には「もう会えないかもしれない」と考えるため、そのときにどうしても伝えたいことは伝えるようにしています。その結果、嫌われたとしてもかまいません。言わないで悔いを残すよりは、ずっとましだと思うからです。

このように死と向き合うことは、素直さを手に入れる手段でもあるのです。

限られた時間を後悔して生きるのはもったいないですし、少しくらいわがままに見えるように生きても、今の自分とそれほどの差はないはずです。

自分でごまかすのは、死という避けがたい事実をごまかしていることでもあります。

結果的にごまかしがうまくなり、自然な欲求や感情までも無視してしまう。そうして生まれたひずみが、痛みとなって出てくるのです。

明日も生きている保証は、誰にもありません。

束縛から自由になり、自分が何をしたいのか、あらためて考えてみてください。そして、「やりたいことをやる」という姿勢を大事にしてください。

-言葉
-,

執筆者:

関連記事

『不幸撃退の句』 中村天風

  不幸福撃退の句 私はもう何事が自分の人生に発生しようと、決していたずらに心配もせず、また悲観もしないように心がけよう。 それはいたずらに心配したり悲観したりすると、すればするほど、その心 …

父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせて

  マタイによる福音書/ 05章 43 – 48節 「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。 しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害す …

中村天風「我々人間ならびにすべての生物は、宇宙が出来てから後に宇宙が創ったのではない 」

日本最初のヨガの行者であると共に、稀代の日本の思想実践者ともいえる中村天風さんの言葉をまとめた『運命を拓く』の序章です。 最初に抜粋したのは、 ・中村天風師の語る「極微粒子=気=創造主」の概念で 25 …

「恐怖観念ほど価値のない結果を人生にもたらすものはない」: 中村天風

中村天風さんの戦後の講演からの言葉の抜粋です。 ・中村天風(1876年 – 1968年)   《中村天風語録集『運命を拓く』より》 恐怖観念、詳しくいえば、病はもちろん、人事世事 …

2016年からの未来を生きていくために知っておきたい 「アメリカ先住民の倫理の智恵」

これは、「アメリカ先住民の智恵」として残されているというもので、以前、ブログ「クレアなひととき」に載せていたのですが、移転などをしているうちに消えてしまっていましたので、こちらに載せておきます。 この …

unchain


終末カウントダウンロック/リスト
キリング・ジョーク / オーモスト・レッド(1979年)
トム・ウェイツ/ ハングオン・セント・クリストファー(1987年)
セバドゥー / ディサイド(1999年)
ガイデッド・バイ・ヴォイシズ / スマザード・イン・ハグズ(1994年)
フリッパー / Ha ha ha (1984年)
アート・ベアーズ / モーリス・ダンシング(1978年)
イールズ / ゴーイング・フィータル(2005年)
ザ・バッグズ / ディスコズ・デッド(1979年)
ザ・ファッグス / キル・フォー・ピース(1966年)
The 5.6.7.8’s – スリー・クール・チックス(1995年)
ダニエル・ダックス / エヴィル=ホンキー・ストンプ(1984年)
レベル・トゥルース – オール・アイ・ノウ(1982年)
フィオナ・アップル – クリミナル(1996年)
ザ・プリティ・シングス – S.F.ソロウ・イズ・ボーン(1968年)
ザ・ディヴィアンツ – チャイルド・オブ・ザ・スカイ(1967年)
リー・モージス – ハウ・マッチ・ロンガー(1967年)
レッド・ツェッペリン – カシミール(1975年)
ヴァセリンズ – DUM-DUM (1989年)
ラルフ・ニールセン&ザ・チャンセラーズ - スクリーム(1962年)
ゲイリー・ウィルソン - アイ・ワナ・ルーズ・コントロール(1977年)  
アウトサイダーズ - サマータイム・ブルース(1966年)  
イントクシカ - ザ・センチュリオンズ(1963年)  
ヴァセリンズ - エグジット・ザ・ヴァセリンズ(2010年)  
ザ・ジャガーズ - イッツ・ゴナ・ビー・オーライト(1966年)