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中村天風「我々人間ならびにすべての生物は、宇宙が出来てから後に宇宙が創ったのではない 」

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日本最初のヨガの行者であると共に、稀代の日本の思想実践者ともいえる中村天風さんの言葉をまとめた『運命を拓く』の序章です。

nakamura-tenpuu

最初に抜粋したのは、
中村天風師の語る「極微粒子=気=創造主」の概念で 25年間持ち続けた「神様の正体のモヤモヤ」が少し晴れた日
 In Deep 2015/04/14

です。

 

中村天風『運命を拓く』序章より抜粋

我々人間ならびにすべての生物は、宇宙が出来てから後に宇宙が創ったのではない —– ということをはっきりとわからなければいけない。

宗教には、唯神論と汎神論というのがある。唯神論というのは、初めに神がいて、神がこの宇宙を創ったのだということである。

汎神論は、宇宙が出来てから、その中に神が現れたのだということである。

いずれも、神を相手に考えようとする考え方で、これは、今のように、まだ科学が発達していなかったときの人間としては、無理のない考え方である。私がいつもいっているとおり、今から千年二千年経つと、今あるような宗教という宗教は、地上から姿を消してしまうでしょう。

それは、人間の理智が、既成宗教などに頼らなければ活きられないような、哀れで無自覚なものではなくなるからである。

純粋哲学の立場から観察すると、この宇宙というものは、形ある宇宙以前に、すでに形のない宇宙が在った、という真理の探究というものが、行わなければならないのだ。

神とか仏とかいうのは、人間が便宜上、付けた名前だから、このようなものにとらわれてはいけない。

あなたがたは、抽象的で、あまりにも漠然としたものを、やれ、神だ、仏だ、と思っているが、では「神とはどんなものか」と聞かれたら、何と説明するか。「仏とはいかなるものか」と聞かれたら、どう説明するか。見たことも聞いたこともないものに、説明の与えられるはずがない。(略)

本当の真理から論壇すれば、何も神だの仏だのと頼らなくてもよろしい。

先祖を敬い、先祖を忘れないための、追善供養は必要である。だが、あなた方の神仏に対する信仰は、いつも自己本位な自分の生命や、自分の運命の安全ばかりをこいねがうだけが、目的になっていはしないか。

これを第二義的信仰というのであるが、そのような信仰を持っている人間は、何となく神があり、仏があるように思い、その神や仏がこの宇宙を創っているように思っているが、それは違う。

さきほど、形のある宇宙が出来る前に、すでに、形のない宇宙があったのだ、といったが、形のない宇宙とは何か、まず科学的に考えてみよう。

この宇宙の中に、我々が感覚できるいろいろな森羅万象がある。この森羅万象も、一番初めはいったい、何から出来たんだろうということを、つきつめて考えるという方法で考えてみよう。

一番根本は何か、というと、ただ一つの実在から産み出されたものである。

その実在とは何であろうか。

哲学では、”根本的本源自在”と呼び、科学では、これを極微粒子的なものとして、”エーテル”と名づけている。

哲学のほうでは、人間の感覚では、捉えることの出来ない、茫漠たる、見えざる、一つの”気”であるといっている。これを中国では”霊気”と呼び、日本の儒学者は”正気”といっている。中国の宋代の儒教哲学では、これを”先天の一気”といっている。

いずれにしても、このただ一つのエネルギーを産み出す元が、宇宙を創り出したのである。

-言葉
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