「やさぐれて」いた頃


私は今ではすっかりお金がなくなってしまい、満足にキャバクラなどとても行けませんが、気持ち的にはこのサイトを始めた頃のような高まりは本当はあります。つまり、「フリーでGO」の初期時代(1999年からの1、2年)ように、死ぬほど行きまくっていた可能性はあったわけですが、金銭的不自由のおかけでその危険は免れています。

まあ、そんなわけで、ここ1年2年は、キャバクラに行くのは、よくて1ヶ月に一度、実際にはもっと間隔が開いています。

そして、フリーで行くことは完全になくなっています。
さすがに、そこまで余裕はなくて、基本的には2年くらい前から、吉祥寺のMというお店に一人指名している女の子がいて、今日はその子が先日言った「ひとこと」がなんとなく、いい感じに響いたので、そのことです。

ちなみに昨年、もうひとりだけ指名していた女の子が吉祥寺の「P」というお店にいます。そちらに関しては、いろいろな意味でドラマ性のある話があるのですが、どうもうまく書けない気がします。いつか、書けることがあれば書いてみたいです。ミナのように大層なものとなってしまう可能性もありますが。

さて、M店のYという女の子。

初めて出会ったのは一昨年だと思います。その時はほとんど印象になく、半年後くらいにフリーでその店に入った時に、またその子がついて、「お久しぶり」と言われ、それから認識しての付き合い・・・というか、たまにお店に行くことがあります。

年齢は出会った時が 19歳だったので、今は21歳くらいだと思います。
特徴は「美少女」です。

それしか言いようがないのです。
これは、ホメ言葉としての言い方ではなく、カテゴリーとしての「美少女」です。
友人とその店に行ったことがありますが、その子を見た友人は後で私に、「まるでお人形さんみたいなだね」と述懐していましたが、その感想通りだと思います。

しかし、このYさんに対して使っている「美少女」という表現は、美しさの周囲との比較の意味で使っているわけではありません(「誰よりも可愛い」とか、そういう意味ではないということです)。

実際、お人形みたいにキレイで可愛い顔の女の子が(少なくともキャバクラでは)ものすごい人気になるかというと、そんなことはないのです。その女の子本人も「全然モテないの」と言いますが、本人の言葉より、指名本数の状況を見ていれば、まあ大体はわかります。現代の時代は、「ものすごい美少女=持ち上げられる対象」というのとは少し違ってはいます。

まあ、ルックスのことはいいでしょう。
それよりも、私にとって、彼女は「一種の」典型的なキャバクラ嬢の存在で、そして、私が何となく共感を感じる相手であるということです。

以前も書いたことがあるかもしれないですが、キャバクラ嬢にはいくつかのタイプがあって、「簡単にお金を手にするために水商売を選んでいる」という、やや狡猾なタイプの人たちもたくさんいるでしょう。

しかし、その反面、昔から見続けてきた典型的なキャバクラ嬢のタイプとして、「他には何もできないから水商売をやっている」というような女の子たちの一群がいます。ものすごく否定的に聞こえる響きですが、こういう子たちの潜在的な数は大変に多く、また、私にはわかるのですよ。私自身が「少なくとも社会的なことは何にもできない人」でしたから。


でまあ、その子たちがキャバクラ嬢になれたということは、その女の子たちは皆さん、とりあえずルックスのほうにはある程度恵まれたということは言えます。しかし、これ(ルックスのみ)がキャバクラで特別に武器になることではないというのは、以前にも書いたことがあるかもしれません。

営業、話術、そして、何より男性客を「楽しさの幻想に陥らせること」ができる女性。
それらが、キャバクラでは台頭します。

このあたり、一般の社会の企業あたりの台頭レベルとそんなに変わらないような気もします。

反して、上の子たちのように「可愛いことには可愛いけれど、それ以上の対処ができない」という子たちは、とりあえずルックスのおかげで、在籍程度は何とかなっても、それ以上となると難しいものがあります。そもそも、本人たちにもそういう向上心や「上昇志向」は稀薄なことがほとんどで、「生計が立てられる」という消極的な意味での仕事の選択になっている人がとても多いです。

まあ、実際、あまり罰金等にうるさくない店なら、確かに普通の(昼の)バイトをするのは馬鹿馬鹿しいほどの時給を手にすることができるのも事実です。ちなみに、一般的には、キャバクラの女の子たちは、水商売以外を「昼の仕事」という言い方をします。これは時間帯とは関係なく、普通のバイトやお仕事を、全部そのように言います。

キャバクラには確かにいろいろな女の子がいて、大学生や大学を卒業して昼の仕事と兼用しているような、金銭的な上昇志向を持つ女の子たちがいるのも事実ですが、しかし、それよりも気づくのは、「一般社会に比べて、圧倒的に多い高校中退の学歴を持つ女性たち」の数です。少なくとも、夜関係のお仕事では、高校中退の響きは珍しくはありません。

学歴で「中卒」というレッテルを貼られてしまった彼女たちは、さてどうしたらいいのか。そのわりとキツい現実の中で、キャバクラや、あるいは夜のお仕事というのは本当に貴重なものではあると思います。

何だか、変な前置きが長くなりましたが、そのように、生きるための生計の方法として途方に暮れている女の子たちには、確かにキャバクラは貴重です。


さて、話をYさんに戻しましょう。
ほとんど行かない客でありながらも、口説いたり誘ったりするわけでもない私を気に入ってはくれていて、よく連絡などはもらいます。
先日、久しぶりに1時間だけ行った時に、ふと彼女が、

でも、何だか、わたし最近いい感じだなあ。昔はずっと、やさぐれた生活してたから・・・。」。

やさぐれる・・・
この言葉は私自身、使ったことがない言葉ではないかと思います。
意味も一瞬躊躇するほどで、こちらで調べてみましたら、

やさ‐ぐ・れる

1 家出する。宿無しの状態でふらふらする。

2 《「ぐれる」と混同したものか》すねる。ふくれる。また、無気力で投げやりになる。

この場合、「2」だと、よくわからないので、「1」ということになるのでしょうかね。

「宿無しの状態でふらふら」。

Uさんもそういう生活をしていたのでしょうかね。
でも、まあ、ハタチとか、そういう年だと、それも珍しいことではないようには思います。まあ、ただ、男性と女性は確かにいろいろと違いますが。

Uさんは、今は、少なくとも、その吉祥寺のM店では、お客とかスタッフも含めて、ある程度、いい人に囲まれて生きていて、それは彼女にとって穏やかな日常となっているのかもしれません (その吉祥寺のM店は、女の子から店やスタッフの悪口をきいたことがないです)。

そして、何でだか知らないですが、私にも、「本当にいつもどうもありがとう」と何度も言ってくれました。
私は私で、「いやいや」と、やはり要領の得ない返答をしつつ、この子にいいことが続けばいいがなあと考えていました。

まあ、その前に私が金銭的にいよいよキツくなり、完全に彼女と会えなくなる日が来る日のほうが早そうですが(苦笑←笑えない)。
ちなみに、冷静に考えると、私の彼女の年の差は約 25歳(!)。私もキャバクラに行くと、そんなことになる年齢になっておりました。


(2010.11.30)


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