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バンコクの夜

 
バンコクの夜
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バンコクの夜  コラム


建前と現実

「クラブの連れ出し」に関しては、コラムの中でも書きましたが、店に連れ出 し料を払って、女性と店外デートに出ることです。お店に払うお金は1500円程度が相場のような気がします。ちなみに、この、店に払うお金というのはその 後の女性との肉体的な関係のためのお金ではないという「建前」になっています。

つまり、日本のクラブやキャバクラでも営業時間前に女の子を連れ出すということがあるとすれば、店や女の子に損失分のお金を払わなければいけないというこ とはあるわけで、この連れ出し料というのは「女の子がいなくなることに対してのお店への補填金」という建前になっています。

これはたとえば、「女の子をお店を休ませて一日デートしたい」というような時にも適用できて、この場合は一日分のホステスさんの欠勤料をお店に払うということになります。
そして、連れ出した後にホテルなどで何かをしたとして、その場合には「チップ」として女の子にお金を払うということになります。大体、ショートで6000円程度で、一晩だと1万円くらいだと言っていました。

なお、これは女の子から聞いた話ですが、白人などでは1ヶ月ほどのバカンスにお店の女の子を連れ出すこともよくある話だそうで、この場合でもお店には数万円の支払いで済むのだそうです。

マッサージパーラーは日本でいうソープです。観光客用の高級店から地元の人専用の場末の店まで様々にあるようです。
今回の旅行中、同じ飛行機でタイに来たふたり連れの若者がいました。「地球の歩き方」を握りしめ、バックパックを背負っていた青年たちだったので、私はてっきり、この人たちは「バックパッカー系」の真面目放浪青年だと思っていました。

帰りの空港で、私が空港内の喫煙室でタバコを吸っている時に、このうちのひとりが私に「こんにちは」と声をかけてきました。

「ああ……こんにちは」と言いはしたものの、この時点では私は彼が誰だかわかりませんでした。
「来るとき一緒でしたよね」と彼はいいました。
「ああ」と私は彼を思い出しました。あの真面目な青年たちです。帰りも同じ飛行機のようです。

以下、彼との会話です。

青年「どうでしたか?」
私 「どうって……」
青年「楽しかったですか」
私 「ああ。ええまあ」
青年「ぼくたち、マッサージパーラーに行きまくりました」
私 「は?」
青年「4日で7軒も行っちゃいましたよ」
私 「はあ……」
青年「援交もしました」
私 「はあ……」

と、彼らは実はこういう目的の旅行の青年だったのです。

その後、しばらくその青年と話をしましたが、彼らはこの日のためにお金を貯めて、バンコクにまでやって来たのだそうです。
バンコクで最高級と呼ばれているというマッサージパーラーにも行ったのだそうで、そこは現役のグラビアモデルが働いているということで地元の男たちの憧れの店だそうです。5000バーツ(15000円)という値段からしても、その超高級ぶりが伺えます。

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